概要
市区町村、町とされる一定の地域の地域を広く知らせ、活性化するように活動する事、その地域の特色、関連作品を押し出す、新たに印象付ける物を作るなどして行われる。
町おこしの例
特産品関係商品の発売
一見地味に見えるが、町おこしとしては一番安定している者である。地産地消が叫ばれる昨今のニーズのほか、遠隔地のアンテナショップでも仕入れやすい。
しかし、購入者の視点に立ってどういうものが望まれているか、という点を考えず一つ覚えかのような特産品販売は失敗の元となる。
アニメやドラマなどの舞台に抜擢される
所謂聖地巡礼の需要を満たす。長所としてはその映像媒体のファンが劇中と同じ風景を楽しむという意味で興味を引きやすいが、映像作品の放送・上映が終了するとその需要は低下し、極度のファンでもない限りは再度行こうとはなりにくいため次の一手を考える必要がある。
また、ジャンルによっては招かれざる客を呼び、広報者の炎上や治安悪化の原因と指摘されることもあり町おこしの手段としては難易度が高い。
新たな名物を作る。
2010年代におけるゆるキャラ(ご当地ヒーロー含む)やB級グルメ、1980~90年代のバブル時代前後におけるリゾート開発が該当する。
新しいものを好むミーハー向けの町おこしであり、経済効果も期待できる。しかし、課題点も多い。
上記の聖地巡礼需要と同じだが、2010年代の代表例はグランプリなどの賞をもらえず日の目を見なかったり、話題に上がっても一過性のものとして忘れ去られたりする。20世紀のリゾート開発の場合は画一的な箱もの行政や環境破壊に関して指摘されることもある。
特に顕著な例としてかつては高原の原宿としてもてはやされた清里が当てはまるだろう。
作品例
花咲くいろは…作中のぼんぼり祭りという神事を現実で再現、以降10年以上に渡り開催されており金沢市の温泉街のみならず能登方面の活性化にも貢献した町おこしの代表例の一つ。
普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。…千葉県流山市をモデルにした都市を舞台にした漫画作品。流山市とのタイアップは行われたが、市側は乗り気でないのか広報が広くなされず、放置気味である。
ラブライブ!サンシャイン!!…大手ブランドの「ラブライブ!」にて沼津市を舞台にした作品であり、町おこしの効果は上がっている。しかし、聖地巡礼における招かれざる客を誘発してはやり玉にあがることも多い。
ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ…同じく「ラブライブ!」シリーズのゲーム作品。上記の花咲くいろと同じ金沢を舞台で、本来ならば「市政サイドに理解を得る」という工程部分が必要だが、既に土壌が出来上がっていたことや沼津の成功例もありサービス開始から数ヶ月で県とコラボ発表という驚異的なスピードを見せた。ちなみに主人公の口癖が「花咲きたい」と妙な共通点がある。
温泉むすめ…こちらも地方の温泉活性ムーブメントに貢献。
Robihachi…町おこしならぬ星おこしアニメ。