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ニュートロンスタンピーダーの編集履歴

2024-11-04 07:54:30 バージョン

ニュートロンスタンピーダー

にゅーとろんすたんぴーだー

TVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場する装置。

概要

プラントで開発された特殊な電磁波照射システム。開発者は不明。「スタンピーダー」と呼ばれることが多い。

自由中性子の運動を暴走させて強制的に核分裂反応を起こすための電磁波を前面広範囲に照射することにより、有効半径内に存在する核兵器をその場で自爆させる

核分裂反応を用いた物であれば、ZGMF-Xシリーズをはじめとする機動兵器に搭載された核エンジンや復旧した原子力発電所の原子炉を暴走させることも可能である。C.E.最強と名高いストライクフリーダムであっても有効半径内に入ってしまえば一方的に破壊できる


システムを構成する6対、計12枚のブレード状の電磁波放射装置「量子フレネル」は1度の使用(7秒間の照射)で殆ど蒸発してしまい、それに伴いブレーカーが作動して搭載したナスカ級高速戦闘艦も機能停止に陥るため、連続使用は不可能の実質使い捨て前提のシステムとなる。また、システムが起動することにより量子フレネルが振動を開始して照射待機状態となり、そこから任意のタイミングにて照射を開始することができる。

本システムにはニュートロンジャマーキャンセラー(NJC)に連なる技術が用いられているため、NJCと同じくコア部分には特殊なレアメタルであるベースマテリアルが必須であり、NJCと比較しても投入されるベースマテリアルの数は遥かに膨大である。大西洋連邦と違い、ベースマテリアルの新規供給源を持たないプラントは、隠匿していた核エンジン搭載MS・ザク量産試作型計47機のNJCを解体してコア部からベースマテリアルを抽出し、本システムの使用に充てている。それでも1発分しか用意することができなかった


巨大電子レンジこと「サイクロプス」やガンマレーザー砲こと「ジェネシス」と演出が似ているため勘違いされるが、放出された電磁波そのものには直接的な殺傷力は無く、電磁波そのもので死ぬ描写は一切無い。あくまでも照射された核弾頭を強制的に反応させて起爆することで被害を及ぼす。そのため、理論通りなら核ミサイルを発射し尽くした相手には効果が無い


『SEED DESTINY』作中では

C.E.73年11月に地球連合軍が展開した「フォックストロット・ノベンバー」にて核攻撃部隊「クルセイダーズ」によるプラント攻撃の際に、ザフトが迎撃のために使用した。ウィンダムから発射されたMk5核弾頭ミサイルを全て誘爆させた上、クルセイダーズのウィンダムやその母艦なども搭載していた核ミサイルを軒並み誘爆させることで全滅させるという大戦果を挙げた。先述した経緯の通り、資源的にも状況的にも外すことが許されない状況下であったが限界まで引き付けることで無事最大効率にて運用された。

ただし、ザフト側は1発分しか用意できていなかったため、仮にクルセイダーズが2波以上に分けて核攻撃を行った場合は失敗していたというギリギリの状況であった。もっとも、この迎撃成功の効果は非常に大きく、以後連合は迂闊に核使用に踏み切ることができなくなったため、抑止力として十分に機能することとなった。また、秘匿性が最重要だったためか、その存在はザフトの前線部隊にも知らされておらず、プラント最高評議会とプラント国防委員会が直々に指示を出して運用した(そのため、前線司令部と評議会側で行動が若干食い違ってしまった)。

「核兵器の使用によって失われた抑止力が復活した」と言う点も本システムの効果の強さを物語っている。逆に言えば、本システムがもう作れないと発覚してしまえば元通りになると言うことも意味している。



余談

  • メタ的には、核兵器が使えない世界を描くために造った設定であるニュートロンジャマー(Nジャマー)が、NJCによって無効になってしまったため、新たな核封印の手段として本システムが設定された背景がある。なお、これらの装置は揃いも揃ってプラントで開発されている
    • ただし本システムが存在しない地球圏ではこの限りではなく、劇場版では…

関連タグ

機動戦士ガンダムSEED 機動戦士ガンダムSEED DESTINY

ナスカ級高速戦闘艦

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