機体データ
概要
機体番号が「X999A」なので、一部では9ザクまたはザク999(トリプルナイン)などとも呼ばれる事もあったとされる。
ニュートロンジャマーキャンセラー(NJC)搭載型核エンジンとフェイズシフト装甲が採用された、史上初の「核エンジン搭載型量産型MS」を目指して47機が試作され、個々に微妙に異なる仕様で秘密裏に各地の戦場でテスト運用がされていた。そのコンセプトはZGMF-Xシリーズの量産試作型と言えなくもない。
ユニウス条約の締結に伴い、テスト用に製造されていた機体すべての解体破棄が決定された。解体された機体からはNJCのベースマテリアルが抜き取られ、ザフトの新兵器「ニュートロンスタンピーダー」の開発に転用された。しかし、後に解体を免れたと思しき機体の目撃談が存在している。
動力以外にも高いポテンシャルを有していたことから、解体された機体の基本的な内部構造を参考に、ニューミレニアムシリーズの制式採用機であるZGMF-1000 ザクウォーリア/ZGMF-1001 ザクファントムが開発される事になる。
基本武装
ジン、シグー、ゲイツなどの携行武器は一通り使用できる。
DFX25 高周波ブレードトマホーク
バックパックに2挺がマウントされている実刃の格闘兵装。
大口径レールガン
バックパックの両脇にマウントされる高初速のレールガン。
対ビームシールド
ザクウォーリアの対ビームシールドとほぼ同一の形状だが、手持ち式を採用しており、MA-M8 ビームトマホークは内蔵されていない。
バリエーション
ザク量産試作型(ベースキャンプ運用仕様)
漫画『FREEDOM ASTRAY』で登場。
コロニー・メンデル内部の瓦礫からジョージ・グレンのDNAサンプルを発掘する作業に継続している民間人のディラー・ロッホに貸与されている。別名は「ベースキャンプザク」。
ホスピタルザクウォーリアと同様に非武装MSであり、戦闘目的の専用バックパックからホスピタルウィザードへ換装に加えて、両肩は作業用に変更されている。病院ユニットはベースキャンプの設備として使われている。ベースキャンプの電力はNJC搭載型核エンジンから直接供給するので、補助バッテリーを必要としない。発掘用MSであるジオグーンへのエネルギー供給も兼ねていると思われる。NJC搭載型核エンジンに関しては、民間利用に当たるので条約に抵触する事は無い。「解体を免れたと思しき機体の目撃談」はおそらくこいつの事だろう。
ディラー・ロッホの保護を依頼されたサーペントテールが接触した際には、彼に危害を加える存在(ジャンク屋組合へ偽装した連中)を排除するために本機の傍でローエングリンランチャーを使用している。このローエングリンランチャーの稼働には核エンジンが必要である事を踏まえると、ドレッドノートと同様に本機の傍でNJCの効果を得られることが確認できる。
余談
- ザクの試作機であり機体番号999だけに旧ザクならぬ「九ザク(キュウザク)」。
- ネタだったはずであろうが、9ザクまたはザク999(トリプルナイン)とガンプラのガナーザクウォーリア説明書で設定された。
- 開発時点ではウィザードシステムの構想が無いにもかかわらず、メカニックファイルなど資料では制式採用機のウィザードシステムに対応しているとする記述もある。模型企画『DESTINY MSV』連載時の作例でザクウォーリアを素体として使った際に、バックパックの換装も可能にしていたのが設定に組み込まれている。
- 後に、ホスピタルウィザードを運用している機体も登場している。
関連項目
登場作品
機動戦士ガンダムSEED DESTINY 機動戦士ガンダムSEED DESTINY MSV 機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ASTRAY
所属(組織・分類)
関連機体
その他関連機体
- ZGMF-Xシリーズ︰核エンジンとPS装甲搭載。
- ニューミレニアムシリーズ
- ZGMF-1000 ザクウォーリア︰後継機。
- ZGMF-1001 ザクファントム
- ZGMF-2025/F ゲルググメナース
- ZGMF-XX09T ドムトルーパー(オリジナル仕様)︰ユニウス条約違反。