「こんにちは、女のヒト。我々はセルポ星人。惑星セルポから来たのでそう名乗ってマス」
「そこの男のヒト。あなたの進入は許可していません。ただちに出て行きなさい。そうでなければ……性器(バナナ)をください」
CV:中井和哉
概要
『ダンダダン』に登場する架空の宇宙人。
普段は顔がでかい中年男性のような不気味な姿に擬態しているが(目は黒目で発光すると色づく)、本来の姿はペガッサ星人とダダを合わせて唇を生やしたような見るからに宇宙人とわかる姿をしており、地球人に対しては敬語で話す。
アニメ版での声優は中井和哉氏一人が担当しているが、各個体によって声色を使い分けている。
セルポ星人はオスしか存在せず、クローン技術で個体を増やしている。
これにより近親交配が進んでしまい、感情が欠落してしまった。その解決手段として生殖機能を取り戻すため、地球人の男女を攫って性器を研究しようと計画している。
女性に対してはサイコキネシスで相手の性欲を高めた上で拷問器じみたメカニカルな性器を女性器に挿入して子宮を摘出するという方法での研究を行っている。
このような鬼畜行為に及んでいながら、地球人とは友好関係を結んでいるという認識であり、そのくせ凶暴と看做した対象とは仲良くできないと発言するなど感情が欠落した種族というだけあって倫理観は人間のそれとは異なる。
「六根」という念力を操ったり腕をTの字に組んで放つ「セルポ式測量法」という技術で相手を捉えるなど、ある程度の戦闘力を持っているが、宇宙人の中ではそこまで戦闘力は高くない。
しかしその代わりに、高い技術力と頭脳を持っており、月に擬態できるUFOなど様々な装置を操ったり、宇宙人やUMAを改造することもできる。
作中で初めて登場した宇宙人であり、宇宙人の存在を信じていなかった綾瀬桃が廃病院で3人組と遭遇、実験台にされかけるも、ターボババアに憑かれたオカルンと自分たちが脳を刺激したせいで超能力に覚醒した桃に撃退された。
セルポ6郎
別銀河系から襲来した侵略宇宙人集団「深淵の者」に襲撃された際にただ一人残ったセルポ星人。
「深淵の者」討伐のためにモモに協力する。
『セルポ6郎』というのはワケあって漫画喫茶に泊まらなければならなくなった際、モモに「テキトーでいいから」と言われ使用したもので、つまり偽名である(体も人格もクローンのセルポ星人に「本名」があるかも不明だが)。
他のセルポ星人と比べてキリッとした目付きをしている。両目を縦断するように二本の傷跡があり、変身時のオカルンのようなラインになっている。
性格も他のセルポと比べると紳士的であり、瀕死の重傷を負ったバモラを助けた際にはモモから「セルポは嫌いだけど、6郎は嫌いじゃない」と言われた。
また、「深淵の者」の一人、イモータコとの戦いで右目と左腕、下半身を失い更にモモを守る盾として攻撃を受け側頭部を抉られ右腕もひしゃげてしまうなど、えらくボロボロにされたがシャコが「使えるかな」と思い持ってきたナノスキンによって全身を取り戻した。その影響からか多少なりは変身できるようになり高出力粒子法やジェット噴射、ヒーターになって空気を温める事も可能(ただし人力)。
ナノスキンの持ち主であるルドリスには敬意を持っているかのような言動も見られる(それ故かモモが「ルドリスを蹴った」と発言した際は「蹴った!?ルドリスを蹴った!?」とものすごい驚いていた)。
その後
「時給のいいバイトを知りませんか」
どうにか激戦を生き残ったものの、一連の事件を通して自我が芽生えてしまったことで仲間のセルポ星人から追放されてしまい、後日モモが再会した際にはコンビニでバイトをしていた。
日本での生活にすっかり適応しており、急用時にシフト交代を頼める同僚もいる。オカルンよりも社会適応度は上かもしれない。
思考回路もフリーターに染まっており、クビを何より恐れ、頼み事をされるとすぐに時給を尋ねる世知辛い悪癖ができてしまった。
ナノスキンの運用に際してもバイトの影響が生じており、展開する武器の形状がコンビニの機材を模すようになってしまった。
母船の支援を失い随分生活が苦しくなってしまったが、それでもモモたちのピンチには渋々駆けつけてくれる心強い味方である。
元ネタ
ダンダダンオリジナルの宇宙人ではなく、アメリカの都市伝説「プロジェクト・セルポ」が由来なのではないかと考えられている。
外部リンク
余談
CVを担当する中井和哉は『ONEPIECE』でロロノア・ゾロ役を担当しているため、本作でターボババア役、『ONEPIECE』ではモンキー・D・ルフィ役を担当する田中真弓共々「麦わらの一味からの刺客」とネタにされている。
本作は、ターボババアの「イチモツしゃぶらせろやァ」発言を大御所声優の田中に言わせるというインパクトの強さに隠れがちだが、こちらもこちらで作中でバナナ(もちろんアレのこと)を欲しがる発言をしたりと、爆弾発言が多いうえに危険な存在であることも描写されており、この作品がなんたるかを読者(及びアニメ版の視聴者)に刻みつけた。
ちなみに、上記のように三体を一人で演じきったものの、見事なアフレコとアニメの画のギャップにより現場ではシリアスな笑いが巻き起こったという。
関連イラスト
外見の元ネタキャラと掛け合わせたイラストもある。