SCP-1422
いえろーすとーんのかい
SCP-1422とは、SCP財団が収容していたオブジェクト。メタタイトルは「イエローストーンの怪」。オブジェクトクラスはNeutralized(異常が消失している、無力化済み)。
内容としてはイエローストーン国立公園というアメリカの自然公園が認知できなくなるというもの。日本人はあまり聞き馴染みがないかも知れないが、イエローストーン国立公園とはアメリカはワイオミング州に実在する自然公園であり、特筆すべきは巨大な温泉や間欠泉といった大自然を目の前で体感できるという、まさしく絶景そのもの。アメリカ人に聞いたらまず知らない人は居ないというレベルで有名なパワースポットである。
しかしこのSCPはそんな超有名自然公園が認知できなくなる、というかアメリカのワイオミング州そのものの存在すら認知できなくなるというとんでもないもの。この効果はSCP財団の多くの所属している人々が発症する精神汚染のようなもので、研究員にもみられている。
しかしその後、財団の独自調査の結果、イエローストーン国立公園に異常性はなく、アンケート等を行った後、記憶処理などを行わずとも精神汚染が解除されたということで、このSCPのクラスは異常性なしを意味する「Neutralized」に変更されたのだった。
原作記事…http://scp-jp.wikidot.com/scp-1422
さて、SCPが大好きな閲覧者のあなたはふと思っただろう。
「このSCP、なんか薄味じゃない?」と。
確かに、アメリカの一つの州が丸ごと認知できなくなる、というのは規模こそ大きいものの、事実としてはただそれだけのことであり、結果的に財団の独自調査などによってこの現象は無力化されている。
では、このSCPが記事としてある理由はなんだろうか?
では逆に考えてみよう。例えば、
「そうまでしてでも財団にはイエローストーンを認知させたくない理由がある」
と考えてみると、このSCPの本性が理解できるだろう。
そう、このSCPの報告書はいわばフェイクであり、本当は財団がなんとしてでも隠したいものがイエローストーン国立公園に存在する。
その隠し玉の名はSCP-2000。
オブジェクトクラスは「Thaumiel」、財団の最終兵器、世界を守るための切り札である。