概要
CV:バトリ勝悟
かつて世界に2つの王国、<白の王国><黒の王国>があった時代に、当代の光の騎士団長として<白の王国>に仕えていた男。
血縁に同じく<白の王国>の宮廷魔道士の妹シーマと、見習いの弟テオがいた。
当代の騎士団長として毅然とした態度で人と接するが、上記の家族と会話するときはそれが崩れ、ただの一人の好青年となる。
騎士として<光の王>アイリスに仕えるが、「光こそ至高。闇は下劣。闇は滅ぼした方がよい」のような考えをしており、真の意味でのアイリスの理解者にはなっていない。また、彼自身秘めてはいるがアイリスに思いを寄せている。
騎士団長に選ばれるだけあってその剣技は素晴らしく、その腕は闇の王子の剣の師匠であるヴァルアスと互角に渡り合うほど。
<黒の王国>最後の進軍の際、光の騎士団長として暗黒騎士ヴァルアスと戦い、一瞬のスキをついて勝利。彼を撤退させることには成功するも、本命の<光の王>と<闇の王>の戦いは闇の王が勝利しようとしており、それを阻止するためアイリスが始祖のルーンを利用した大崩壊を巻き起こし、<白の王国>は消滅。
大崩壊に巻き込まれる寸前、<理>の存在しない謎の世界<0>と呼ばれる場所につながる<門>に巻き込まれ、彼は永遠にも感じる長き間、孤独と絶望の思考に囚われていた。
結果、我々がよく知る悪魔と形容しても足りないほどの憎悪と狂気にまみれた道化師が誕生した。
余談
- 上記ではエピタフ=ファイオスと書いてはいるが、ゼロクロストーリーでは最後の描写と笑い声だけしか書かれていなかったため、実際に二者が同一人物かどうかは定かではなかった。
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関連キャラクター
ここから先、白猫プロジェクト『メインストーリー第3章』のネタバレを含みます。
先に第3章をプレイしてから閲覧することをお勧めします。
また、メインストーリーを進める前にルーンメモリー内にあるいくつかのイベントを先にプレイしていただくとより一層、本ストーリーを楽しんでいただけますので、そちらの方もお願いします。
再誕の間でのイクシアを賭けた戦いの直後、エピタフは<零世界>のどこかで錯乱していた。
自らをこのような目に合わせた原因を作った女に殴られ、あまつさえ説教を垂れられておいて、冷静であるはずがないのである。
彼は思う存分泣き喚き、その果てに一つの結論に至る。
「こんな感情ならァいらな~イ……」
「分けちゃおっと♪」
「あの女への妄執だけ分離したが……
我ながら哀れだな……
見るに耐えん。」
「俺は俺が嫌いだよ、エピタフ。」
CV:しおみそうま
彼は自らに<分離>の力を行使し、アイリスへの妄執と自己を分離。結果、アイリスへの妄執で構成されていたエピタフとは別に、かつて<白の王国>の騎士団長だった男ファイオスが明確な自己と身体を持ち、復活してしまった(分離して身体が二つになった理由は、6周年関連のイベントをやっているとわかるよ)。
アイリスへの敬愛と憎悪が生きる希望だった彼にとって、彼女への妄執を捨て去った今、もはや生きる意味もなくそのまま消えていくのかと思いきや、彼の中には怒りと悲しみだけが残っていた。
そして、あろうことか彼は闇をも塗り潰す<零>で世界を虚無に戻した後、自らも消えようという、とんでもない無理心中を計画した。
彼らは手始めにイクシアを掌握、彼女を利用し<零の汚泥>を生成。
次に世界中に存在する『自らの障害となりうる者たち』を襲撃し、自らの手で殺害。その者がいた島を<零の汚泥>で浸食し、少しずつだが確実に世界を滅ぼしていった。
彼が殺した者や国にはプレシャスチルドレンや不死者の帝王、<屍者の帝王>やルクサント・サタニアスといった強力な戦士がいる国々。果てはアイシャ・ジュダをはじめとした間違いなく最強と呼べる冒険家たちが所属する狩猟戦旗を有する一大勢力・帝国すらも含まれている。
その力はこれまで登場したどの敵よりも強力で、彼の使う権能を列挙しただけでも、
- <零の汚泥>を自在に召喚
- 概念などの理の内側のシステムを利用した攻撃の常時完全無効化
- <零世界>を利用した無制限瞬間移動
これほどの権能を持ち合わせつつ、不測の事態への瞬時の対応力と敗北を知るからこその冷静さを持ち合わせており、隙が無い。
また、アイリスへの妄執を捨て去っていることからアイリスに固執しておらず、ただ淡々と世界を滅ぼすために上記の者たちを殺して回っている。
ストーリー終盤には<零世界>に向かった十数名の冒険家たちを除き、全世界すべての島々・国々を<零の汚泥>で飲み込み、世界を滅ぼした。飛行島も彼によって崩壊状態になっており、その場はカイル(?)の指示によって完全敗北は免れる。
最後に闇の王子に大崩壊について自らの持論を唱え、希望を抱き進み続ける彼が絶望する顔が見たいと言って彼らの前から去っていった。
直後、ルーンドライバーが光を指し示し、飛行島の生き残りたちとファイオスとの最後の戦いが始まろうとしていた。