「この世は哀しい…」
「お前が殺めた死者の哀しみを知るがいい。」
CV:堀之紀
概要
MGS3で初登場。コブラ部隊の元隊員で、当時のコードネームは「深淵なる悲哀」。物語開始時点では既に故人。
霊媒能力に長け、死者との会話による情報収集のほか、降霊によって死者の能力を獲得できる。
大戦中はザ・ボスの最高のパートナーであり、彼女との間に子供がいたが、出産直後に「賢者達」により奪われてしまう。
第二次世界大戦終結後は祖国のソ連に帰国し軍に復隊。1962年に所属の関係と「賢者達」の陰謀によりボスと敵対、彼女と息子を守るために自ら望んでボスに殺害される。
死してなおボスに寄り添っており、劇中でも度々亡霊として登場。
度々スネークにヒントやメッセージを与えたが、ボスの死後、彼女と共に去っていく。
ヴァーチャスミッション終盤でスネークが川に落ちた後のムービーで視線を左に移すと彼の死体と思われる白骨を見ることが出来る。
劇中での活躍
グロズニィグラードの水路からGRUとオセロットの追手から逃亡するスネーク。追手が迫る中辿り着いたのは断崖絶壁の滝となっている排水口。もはや万事休すな状況で彼はその断崖絶壁へ飛び降りた。
その下にある川に流されていくスネークだったが、気がつくと水没林をかき分けて歩いていた。
進む中、突如現れたのはコブラ部隊の霊媒戦士ことザ・ソローだった。
このザ・ソローはスネークが唯一手にしている武器・SAAが全く効かない男であった。
彼と戦う所はこの世なのか分からない三途の川のようなステージで、彼の放つ思念波を避けつつ前に進んでいく事になる。(この時のスネークは現実世界では意識不明の状態のため、ザ・ソロー戦の途中でゼロ少佐やパラメディックに無線でCALLしてもゲームオーバー時のセリフが流れるだけになっている。)
ザ・ソローと出会った際に最後までたどり着くとスピリット迷彩が入手できる。
迷彩服の効果は敵兵を首締めした際にスタミナを奪うことが出来るだけでなく足音を消すことも出来る。
その際に、彼と出会うまでに殺害した兵士達とコブラ部隊隊員の霊と遭遇する(最大100体)。
殺害方法などにより、霊たちは様々な反応をする。(首を切ったのなら首が落ちかけていたり、燃やして殺害したのなら燃えていたり、エロ本読んでいる時に殺害したらエロ本を読んで登場したりする)また、ライコフを殺害していた場合パンツ一丁の姿で霊として登場する。(しかも銃で股間部分に撃って殺害した場合、パンツ一丁の姿で股間を痛そうに抱えながら登場してくる)
そして最終的に避けきれない程の強力な思念波を喰らったスネークは川に倒れてしまう……が、歯に仕込んだ蘇生薬を思い出したのかそれを使い自力で蘇生。そこで生死の境をさまよっていた事を悟る。
息を吹き返したスネークは少佐に無事である事を無線で報告、シギントからソローの経歴と既に故人であった事を知るのだった。
その後もバンドデシネやMGS4にもゲスト出演を果たしている。
MGS4では死者を操る「ソロー人形」なるものが存在。
ある人物から奪い取る事で、二周目以降から使う事が出来る。
死体に対して使用することで揺さぶってアイテムを落とさせる事が出来る。
また、装備中はシャドーモセス島で心霊写真に映る幽霊を見る事が出来るようになる。写るのはMGS1に登場した人物の中で明確に死亡した描写のある人物とコジプロのスタッフ、小島監督。
MGSPWではボスと敵対する経緯がEVAの口から詳しく語られる。
実は…
ある場面でとあるボタンを押している(さりげなく表示が出る)とソローが浮遊しながらボードを持ってヒントや事態を教えてくれる光景を見る事ができる。何故、さりげないサポートをしてくれるのかは謎。
ノベライズでは
1919年、ソ連に生まれるもロシア内戦で白軍に故郷は焼かれ、赤ん坊だった彼は奇蹟的に生き残る。
この一件をきっかけとしてどこかへ歩いていく死者の列を幻視するようになり、いつしか死者たちと話が出来るようになっていった。
少年時代、死者と会話できるとして評判になった彼の元にNKVD(内務人民委員部)が訪れ、死者から情報が引き出す為に彼は働いた。
1936年、諜報員の仕事が与えられ、国外に派遣された。
生者の心を読み、死者と会話する彼の前では誰も嘘をつけないため、会見に同行することもあった。
そして彼は彼女と出会う。
出会いから二年後、時代の変化により口封じの為に殺されるはずだったが、ソ連側の賢者達に救われる。
コブラ部隊へと入り、家族を手に入れる。
そして運命は二人を対立へと導き、建造中のグロズニィグラードの下水道の絶壁でザ・ボスのためにその死を受け入れ、殺される。
最後に見た未来は彼女の息子が戦いに漕ぎ出し、息子から恐るべき子供たちへと受け継がれ、奪われた赤ん坊も加わって歴史が語り継がれていく光景だった。
その遺体は滝壷へと落下し、グロズニィグラード近くの森へと流れ着く。
NKVD時代は兵士としては未熟だった為、霊媒技術により死者の技術を得てそれを完全に使いこなす為に、西部開拓時代のリボルバーを愛用していた。
そのリボルバーはスネークへと渡る事になる。
関連イラスト
関連タグ
バルカン・レイブン:シリーズにおける中の人繋がり
最後の対決の後
※ネタバレがあります。
ザ・ボスとの対決後、スネークが彼女にトドメを刺した際のイベント中に例のボタン指示が表示される。
彼女の亡骸の側に立つ二人の人物がいた。
一人は幽霊となってもザ・ボスに付き添ってきたザ・ソロー、そして今死を迎えたザ・ボスがいた。
任務を果たしたスネークを見届けた二人。ボスはこの結末を肯定するようかの如く言葉を発する事なく頷き、二人はこの世から消えていったのである。