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オオムラサキ

おおむらさき

日本に生息する蝶の一種。瑠璃色の美しい翅を持ち、鳥のような力強い羽ばたきをする大型の種。一般的に瑠璃色の羽を持つのは♂のみであり、メスは茶色く地味な色をしている。

曖昧さ回避

  • 1.国内で見られる蝶の一種。
  • 2.ツツジの品種の1つ、オオムラサキツツジ。

本項では1を扱う。

概要

鱗翅目タテハチョウ科コムラサキ亜科に属する昆虫の一種。

国内にいる種では大型に属し、成虫で大人の(50〜55mm)ほどになる。

美しい青紫の翅を持ち、英名でも【Great Purple Emperor】(偉大な紫の皇帝)と荘厳な名を戴いている。

幼虫は夏から秋にかけて榎(エノキ)の葉を食べて成長し、地中で越冬して晩春にとなり、夏に羽化して成虫となる。

ちなみに幼虫の顔は正面から見ると見事に(・ω・)こんな顔をしているため、可愛いと一部で人気。

なお似た顔のものに同じタテハチョウ科のゴマダラチョウ、アカボシゴマダラがいる。ゴマダラチョウは国産種であるが、外国産のアカボシゴマダラは要注意外来生物である。

6月7月にかけての短い期間にのみ、成虫として活動する。

その羽音は小鳥並に大きく、非常に力強い。そしてその力強さにかなった高い飛行能力も有している。

なお、翅が青紫なのはオスだけ。メスは茶色で全体的に地味である。

(これでとある役所が病気扱いなったのは有名な話・・・)

主にクヌギやコナラなどのどんぐり系の樹木の樹液や、花の蜜を食する。

餌場では非常に勇敢で、たとえスズメバチが相手であろうと餌を得るために突進し、追い払ってしまい、逆に自分が先に居座っていた場合、閉じていた翅を一気に開く(蝶は種類を問わず接地中翅を閉じ、立てている。接地中翅が開いて広げているのは基本的に蛾)ことで物理、風圧双方で無理矢理叩き落とす荒技を使用する(カブトムシクワガタは全く気にせず食事を続けるが、ならばと直接の体当たりで執拗に叩き落としにかかる)。また、前述の小鳥並みに大きい羽と羽音を持つ事から鳩くらいの大きさの鳥なら積極的に追い回して撃退する

しかし、そんなオオムラサキも他の昆虫同様にカマキリクモには捕食されてしまうが、単純に力が強いため、場合によっては蜘蛛の巣を引きちぎることもあるらしい。そして、筋力だけでなく生命力も強く、標本にする為に窒息させて冷蔵庫に保管していたら数日後に蘇生して中で暴れ始めたという話がよくあるとのこと。何なんだろうこの蝶…

ここまで聞くと「流石に大袈裟だ」とか「嘘も混じっているだろう」と思う人もいるかもしれないが(デマだと思った人が実際に野生のオオムラサキを見に行って鳥を追いかけている姿を目撃して驚いたという話がある)、画像検索等で見てみるとオオムラサキは羽だけではなく体も太くガッシリとしており、羽を含めない大きさでもスズメバチより大きく、カブトムシにも劣らない体格であり、更には蛹の状態でさえかなり激しく動ける(これは蛹の時に寄生しようとしてくる虫や外敵を追い払う為)ので、掴んだりすると物凄い勢いで暴れる。

以上の事から上記の逸話が誇張表現ではない事が分かるような根拠が幾つもあり、正に「偉大なる紫の皇帝」の名に相応しい蝶だと言える。

主な生息域は、北ベトナムから中国東部、そして日本全域に及ぶ。

国蝶として

オオムラサキは国を代表する蝶『国蝶』に指定されている。

しかしながら、この指定については法的根拠はなく、あくまで日本昆虫学会の指標である。

同時に日本の固有種というには分布域が広く、ミカドアゲハギフチョウ、アゲハチョウをはじめ他にも指定に適した種は多く存在するため、しばし議論の対象となっている。

創作におけるオオムラサキ

新甲虫王者ムシキング

最初期の2015ファーストよりおたすけムシとして登場。レアリティはSR、属性はグー。

おたすけ技はじゃんけん負けの後に勝つ(手は何でもいい)と体力を回復する「国蝶のささやき」。

カスタマイズ時の体力の伸びも大きく発動条件も緩いため、おたすけムシのラインナップが揃っていない最初期こそ重宝されたが、後に能力の傾向が同じで最強の回復効果をもつSSRおたすけ同じSRでも同条件で発動し回復に加えてマイナス効果無効がつくものが登場し、インフレに置いて行かれてしまった。

関連タグ

昆虫  タテハチョウ

シモンちゃん(オオムラサキがモデルとなった御当地キャラクター)