「……わかってないのよ 愛するものを失う痛みってのが」
概要
会議など、リーダーである頭護貴人の副官のように隣にいる場合も多く、稜河原理瀬からは「武闘派の女王様」と呼ばれている。
使用する武器は場面ごとに異なり、回想シーンでは小型のナイフを、穏健派拘束時には高上のクロスボウを使い、サークルを問い詰めた際は何も持っていなかった。
性格
クールな雰囲気を持つ人物で光里晶曰く「いっつもつまんなそうな顔で近くにいると息が詰まる」らしいが武闘派において貴人に次ぐ地位に就いているだけあって要領は良くサークルとの交渉等にも参加している。
同じ女性で戦闘能力の高い右原篠生(シノウ)を重宝している節がある。
関連タグ
武闘派メンバー
サークル(自堕落同好会/くっちゃね友の会)・その他
以下、ネタバレ注意
「同じほっとけないならトーコのほうがいいわよ ほんとに」
こんなに素晴らしい世界なのに あいつらはそれがわからない
そうだきっと この世界は私のために
私だけのためにあるんだ
実はゾンビパニックの中において精神がおかしくなっていて、自分の事を「選ばれた者」と意識しており、「自分だけのための自由な素晴らしい世界」で殺戮を行えることに愉悦を感じるようになってしまっている危険人物である。その部分を他のメンバーに見せることはあまりないが、ゾンビ化した学生を集め隔離した通称「墓」を見て優越感から不気味な笑みを浮かべた事で、それを見た光里晶(アキ)が武闘派を脱退し、サークル側へ移動する原因ともなった。
作中での活躍
高上のゾンビ化を受け貴人、篠生と共に学園生活部及び穏健派の拘束へ動き、手始めに理瀬を確保する。
そして喜来比嘉子から奪ったオルゴールで出口桐子、光里晶、丈槍由紀を次々と確保し、篠生と連携し若狭悠里も拘束する。
しかし理瀬が脱走し全員解放されてしまい、話し合うために残ったサークルを問い詰め、桐子の主張にひとまず筋は通っていると一定の理解を示した。
直後貴人の息遣いや解毒剤を要求するという行動から感染したことが発覚すると「墓」の時を思わせる笑みを浮かべ彼を追った。
その後貴人が暴走し大学の門を開けてゾンビをおびき寄せる様子を見ると「そろそろ潮時かな……」と言うと放送室でサイレンを鳴らして更に状況を悪化させる。
放送室を去った後は篠生と接触、彼女から空気感染の事を聞かされても「面白い」と言って「不景気面にはうんざり」「綺麗に片付くならいい」等と語り篠生から死ぬかもしれないと言われても「あんたたちはね」と返し彼女の元を去る。
事が終わる際に発病してかろうじて意識が残る貴人と「墓」で会うも貴人が「俺は選ばれた」と語ると「……冗談でしょ」と言った後彼を「墓」に突き落とし「選ばれたのは私よ」と語り彼に火を点けて殺害した。
その後は車で一人大学から離脱し生活を続けようとするが車が途中で止まり、ゾンビ達に囲まれてしまう。その後、変わり果てた姿で高校へ戻っていた悠里の前に姿を現す。
その他
パンデミック後のまだ多数の生存者がいる時期、外部巡回中に相方の男性の隙を見てナイフで殺害するなど殺人狂・サイコパスの片鱗を見せたり(※噛まれたり発症したためにやむを得ず…ではなく、純粋に殺害している)、人形を踏みつけたり、ゾンビを殺害する際に腕を切り裂いたりと割と容赦がない。
篠生の活躍が目立つ為分かりづらいが実は朱夏の戦闘能力は篠生に並ぶ実力を持っている。例として上げると
- パンデミックが起きたばかりと思われる状況で少なくとも四体はいたであろうゾンビを自分一人の上防具もない状況から、ナイフ一つで皆殺しにしている。
- 高上がいなくなった後貴人を差し置いて彼女がボウガンを使っている事から射撃の腕も武闘派の中では高い方であると推測される。
- また搦め手も使え、上記の男性を殺す際女性らしい振る舞いで油断を誘い喉を切り裂いて殺害したり理瀬の捕縛時には火をつけたタバコで気を逸らさせたり学園生活部やサークルのメンバーを捕縛する際比嘉子のオルゴールでおびき寄せたり相手を誘導して足を引っ掛けたりと知恵もそれなりに回る。
これらの能力や要領の良さで戦闘能力至上主義と言える武闘派でナンバー2の地位に就いており、それが彼女の選ばれた存在という認識を増長する要因となっていると考えられる。
高上聯弥がゾンビ化した際、原因は学園生活部にあると言う貴人の主張は襲撃を計画した際は肯定する発言をしていたが、あくまで自分がこの騒動を楽しむ為にそう振る舞っていただけで実際には完全に信用しているわけでは無く、彼がサークルのメンバーを詰め寄った際、晶に反論され言葉を詰まらせた彼に向けた表情や、感染の疑いが発覚し逃走した貴人を追跡していた篠生と合流した際、「高上君の仇は見つけた?」と尋ねていたので貴人が高上を殺害した可能性を考えていたようである。
しかし空気感染の事を貴人と同じく想定していなかった辺り武闘派の考えが相当偏ってしまっていたことがうかがえる。
後日談である「がっこうぐらし!~おたより~」では、彼女も巡ヶ丘高校の出身であることが明かされた。
それを知った昌は「武闘派としての生活より大切な思い出があったんだろうか」と推測していた。