「あいつらじゃなくても なりかけかもしれないだろっ」
概要
武闘派のメンバー。
ニット帽と眼鏡が特徴の小柄で気弱そうな男。
性格
少し余裕が無さげで学園生活部には高圧的だったが右原篠生除く武闘派メンバーとの会話は少なく、詳しい所は不明。
ただ若狭悠里が負傷した際舌打ちしながらも武器を下げたり、恋人の篠生を気にかけたりと根っからの悪人では無い模様。
少なくとも、自分が助かる為仲間も命の危険に晒すリーダーや自分は選ばれた存在と己惚れ仲間を殺す副官、弱者に暴力を振るい都合が悪くなると態度を変える男等に比べればまともな人間といえる。
戦闘能力
ボウガンを使うが巡回記録によるとゾンビ1体と遭遇するも処理に失敗する等戦闘の実力は低く、実力主義の武闘派での地位も低かった。
一方で射撃の腕は非常に高く、若狭悠里の持っていた物を正確に狙っておりこれが戦えない者を排除する武闘派に在籍し武器を所有できる理由と思われる。
活躍
大学へ来た学園生活部に「持ってるものを捨てて手を上げろ」と指示し悠里が指示に従わなかった為威嚇目的でるーちゃんをボウガンで攻撃したが恵飛須沢胡桃がシャベルを投げ矢を撃ち落としたことで失敗、矢を再装填しようとしそれを阻止しようと近づいて来た彼女と言い争うが丈槍由紀が立ち去る事を提案し胡桃達は同意。高上も矢を装填したボウガンを彼女達に向け大学から出るよう指示する。
その後頭護貴人が決定した「リソースの一元化」へ参加予定だったが同日夜空気感染でゾンビ化。翌朝城下隆茂と篠生に墓へ落とされた他、この一件が様々な疑惑の引き金となった。
余談
- 名前について
武闘派メンバーは互いをカタカナ表記の名前で呼び合う(例:「アヤカ」「タカシゲ」等)が、何故か彼は「高上」(篠生のみ「れん君」)と漢字表記の名字で呼ばれている。
- 学園生活部との諍い
描写的に見ると一見幼い少女にボウガンを射ったように見えるが彼女の正体を考えると彼の視点からすれば突然自分一人で武器を持っている人間もいる四人組と相対する事になり更に指示に従わない人間もいたため精神的に余裕の無い彼は持っていた物を手放させる為威嚇射撃を行ってしまった。一方で悠里の精神状態では指示に従ったのに妹が射たれたと認識してしまう事になってしまい、ある意味で最悪の状況下で出会った為にこの一件は起きてしまったと言える。
- 武闘派での扱い
武闘派とサークルの交渉で光里晶に上記の件や貴人らの所業を問われた時、貴人は「高上には罰を与えよう」と高上だけに責任を押し付けている。また会議では貴人が高上に高圧的な態度で接しており、武闘派内の地位の低い人間の扱いが窺える。しかし武闘派で立場的に最下層と言える人間が高上だけだった事や一番武闘派に貢献している篠生との関係を考えると彼はある意味武闘派のアキレス腱となってしまっていた。事実彼がいなくなった後貴人はこれを口実に数々の暴挙を行い朱夏も自分がこの状況を楽しむ為に動き、隆茂は人手が足りず一人でキャンピングカーに向かうことになり胡桃を深追いした挙げ句返り討ちに合い命を落とし篠生は貴人の考えに不信感を持った結果武闘派の意に背く行動をとり最終的に離反する事になるなど組織としてかろうじて維持できていた武闘派は高上の死がきっかけとなり完全に崩壊する事になる。逆に言えば高上一人欠けただけで崩壊する程武闘派の人間関係は破綻していたと言える。
- 物語への影響
武闘派ではあまり活躍せず最初に退場したが実は佐倉慈や青襲椎子に並び物語に大きな影響を与えた人物の一人。彼との騒動が大学編の始まりで彼の死が武闘派の暴走や学園生活部がランダル・コーポレーションに急ぐ理由の一つとなり彼が篠生に残した命は彼女だけで無く学園生活部のある人物に大きな影響を与え、絶望的な状況に立ち向かう大きな原動力となった。