「…体育会系なめんなよ」
概要
大柄で常にキャップを被っている他煙草を吸っており、角材やバールを武器にしている。
またキャンピングカーに運び込まれた荷物の確保に単独で向かっていた事から、力仕事も得意としていた事が推測される。
性格
粗暴な性格でゾンビを殺せなかった喜来比嘉子を蹴り飛ばしたり恵飛須沢胡桃を武器で脅し従わせようとしたりと、悪い意味での体育会系。
更にリソースの一元化(実行されなかった為詳細不明だが武闘派の気質を考えると暴力を使った荒事である事は想像に難くない)の実行が決定した際や胡桃が逃げたのを見て「怖気づいたガキ」と判断した際にニヤケ顔を見せたり、胡桃を攻撃した際頭を狙わず肩を攻撃し態々反応を見て痛がらない彼女に(驚きもあるだろうが)舌打ちしたりする等弱い相手に暴力を振るう事を楽しむような一面もある。
だが不意を突かれたり自分が危うくなったりすると態度を変える小物じみた人間で思慮や危機意識も足りず結果的にそれが自身の身を滅ぼす事になる。
戦闘能力
冒頭の台詞にあるように体育会系であり身体能力は高く、作中で処理したゾンビの数は右原篠生に次いで多い9体(内1体は頭護貴人らと戦ってのものであり単独では8体)である。
しかも胡桃を追いかける中遭遇したゾンビを手慣れた様子で処理している事から、描写外でもかなりの数を処理した事が予想される。
活躍
大学へ侵入した胡桃と直樹美紀を貴人と共に追跡するも、サークルの妨害で失敗する。
高上聯弥が感染した件について「学園生活部とサークルが、仲間が増えた事を理由に毒殺し間引いた」「荷物を車に積んでいた事から、一行は夜逃げするつもりである」と推測した貴人の指示で荷物の確保の為に車へ向かった所、車内から出た胡桃と遭遇。
彼女が一瞬呻き声を上げた為ゾンビかと警戒したが、違うと分かった途端問答無用で連れ去ろうとした。
しかし彼女の手に触れた際、異常な程手が冷たい事から「ゾンビになりかけている」と判断、『感染者は排除する』と言う武闘派の規則に則り彼女を攻撃する。
逃げた胡桃を追いかけた末に鉄柵の前まで追い詰め、彼女は「ほんとにやるのか」と問うが「安全第一だからな」「こっちも一人死んでる」と彼女に迫る。彼女の「これしか…ないのかよ」という言葉も「ねぇよっ!」と一蹴し彼女の肩にバールを叩きつけるも、彼女が痛がる様子を見せず舌打ちしていた所、その隙を突き胡桃がシャベルを柵に叩きつけ呼び寄せたゾンビに囲まれてしまう。
ゾンビに包囲され焦る隆茂は胡桃の方を向くが彼女に見向きもせず自分に向かうゾンビの集団を目の当たりにし愕然とする。
それでも必死の抵抗を試みたが次々と襲いかかるゾンビにはどうしようもなく遂に胡桃に命乞いをするも既に一線を超えた状況で今更そんな物が通用する筈も無く、ゾンビの群れに生きながら体を貪り喰われゾンビになった。
余談
- 人格面について
上記のように弱い者への暴力を振るう事を楽しむような面があるが高上がゾンビ化した原因について他殺の線が浮上した時、焦りつつ自分の関与を否定する様子から同じ武闘派の仲間にさえそういった事をやっていた可能性もある。
また貴人程ではないが責任感の無さも目立ち、巡回頻度も高上や篠生と比べ低く高上が発症した件の会議では彼の身体検査を担当していたにもかかわらず「起きたんだからしょうがねぇだろ」とまるで自分は関係無いかの様な言い草であった。
- 「もったいねぇ」
胡桃を追いかける際「もったいねぇなぁ」「もったいねぇよな」という言葉を言っている。後者は高上の話題の直後であり戦力を惜しんでの物と思われるが前者の理由は結局分からず仕舞だった。尤も、彼の性格を考えると碌な物では無いだろうが。
- ゲーム「きららファンタジア」
ゲーム内において、★5の胡桃が使用するとっておき「かんせん」の演出は、この隆茂を葬ったシーンを意識した物となっている。
2018年にゲームで開催されたイベント「くるみインワンダーランド」にて登場したボスキャラ「黒黒団首領」の使用する技の中に、彼の台詞である「もう痛みなんかねぇのか?」を意識したと思しき「もはや痛みなどない」という物がある。
関連イラスト
同じ喫煙者である為か、光里晶と一緒に描かれる事がある。