「……わかってないのよ 愛するものを失う痛みってのが」
概要
武闘派のサブリーダー。
会議等、リーダーの頭護貴人の隣にいる事が多く、稜河原理瀬からは「武闘派の女王様」と呼ばれている。
使用武器は場面毎に異なり、回想内では小型のナイフを、穏健派拘束時には高上聯弥のボウガンを使い、サークルを問い詰めた際は何も持っていなかった。
性格
クールな雰囲気を持つ人物で光里晶曰く「いっつもつまんなそうな顔で近くにいると息が詰まる」らしいが武闘派のサブリーダーというだけあり要領は良くサークルとの交渉等にも参加している。
同じ女性で戦闘能力の高い右原篠生(シノウ)を重宝している節がある。
一方貴人の事はあまり信用していなかった様子。
戦闘能力
戦闘描写が少なく分かりづらいが実は篠生に並ぶ実力者で、騒動初期の時点で少なくとも4体いたゾンビを単独かつ丸腰という状況から、ナイフ一つで皆殺しにしている。また高上のボウガンを使う場面がある事から射撃の腕も高いと推測され、相手の油断を誘ったり誘導し足を引っ掛けたりといった搦め手も使う。
これらの能力が実力主義を敷く武闘派でナンバー2の地位に就いた要因と思われる。
関連イラスト
関連タグ
武闘派メンバー
サークル(自堕落同好会/くっちゃね友の会)・その他
以下、ネタバレ注意
「同じほっとけないならトーコのほうがいいわよ ほんとに」
こんなに素晴らしい世界なのに あいつらはそれがわからない
そうだきっと この世界は私のために
私だけのためにあるんだ
実はゾンビパニックの中で精神がおかしくなっていて、自らを「選ばれた者」と意識しており、「自分だけの為の自由な素晴らしい世界」で殺戮を行える事に愉悦を感じるようになってしまっている危険人物で、まだ生存者が多数いた時期、外部巡回中に相方の男性の隙を見てナイフで殺すなど殺人狂・サイコパスの片鱗を見せたり(※感染した為やむを得ず…ではなく、純粋に殺害している)、人形を踏みつけたり、ゾンビを殺害する際腕を切り裂いたりと容赦ない面を持つ。
その部分をメンバーに見せる事はあまりないが、ゾンビ化した学生を集め隔離した通称「墓」を見て優越感から不気味な笑みを浮かべた事で、それを見た光里晶(アキ)が武闘派を脱退しサークルに移動する原因になった。
作中での活躍
高上のゾンビ化を受け貴人、篠生と共に学園生活部と穏健派の拘束へ動き、手始めに理瀬を確保する。
更に喜来比嘉子からオルゴールを奪い出口桐子、光里晶、丈槍由紀を次々と確保、篠生と連携し若狭悠里も拘束する。
しかし理瀬が脱走し全員が解放され、話し合う為残ったサークルを問い詰め、桐子の主張にひとまず筋は通っていると一定の理解を示した。
直後貴人の息遣いや解毒剤の要求という行動から彼の感染が発覚し「墓」の時を思わせる笑みを浮かべ彼を追った。
その後貴人が暴走し大学の門を開けゾンビを誘き寄せる様子を見て「そろそろ潮時かな……」と言うと放送室でサイレンを鳴らし事態を悪化させる。
放送室を出た後は篠生と接触、空気感染の事を知るも「面白い」と語り篠生に死ぬかもしれないと言われても「あんたたちはね」と返し彼女の元を去る。
それからは「墓」へ赴き辛うじて意識が残る貴人と会い彼の「俺は選ばれた」という言葉に「……冗談でしょ」「選ばれたのは私よ」と反論。彼を突き落とし火を点け殺害した。
そして車で一人大学を出て生活を続けようとするが車が突如停車、ゾンビ達に囲まれてしまう。その後、変わり果てた姿で高校へ戻っていた悠里の前に姿を現す。
余談
高上がゾンビ化した際、学園生活部が犯人とする貴人の主張は当初こそ肯定していたが、これは騒動を楽しむ為の振る舞いに過ぎず、彼がサークルに詰め寄り、晶に反論された際彼に向けた表情や、上述の篠生との接触時に「高上君の仇は見つけた?」と尋ねたので貴人が高上を殺した可能性を考えていたようである。
だが貴人同様空気感染の事は想定しておらず、武闘派の考えが相当偏っていた事が窺える。
後日談「がっこうぐらし!~おたより~」では、彼女も巡ヶ丘高校出身と判明。
それを知った昌は「武闘派としての生活より大切な思い出があったんだろうか」と推測していた。