概要
『五等分の花嫁』の主人公・上杉風太郎とヒロインの一人、中野二乃のカップリング。
出会った当初は、五つ子の中で最も辛辣な態度を風太郎にとり続けていた二乃だったが、林間学校における勘違いがきっかけとなり、風太郎が変装した架空の青年・キンタロー君に好意を抱くようになる。
その後、真相を知った二乃が激怒して険悪になったものの、それまでの数か月の間にて「自分が風太郎にとっていた態度は、姉妹の間に突然割り込んできた異物である彼を受け入れるのに抵抗があったから」とする事実、そして「実際は風太郎は見た目も中身もタイプ」「同じ時間を過ごすにつれ、いつしか彼が自分たちにとってとても重要な存在になっていた」現状を自覚する。
そして、自身の家出騒動の終盤にて彼への好意を吐露し、それまでと一転して恋に一生懸命な乙女と化した(一花曰く「愛の暴走機関車」「二乃のブレーキは壊れてる」)。
恋に一生懸命な乙女になる前の段階でも風太郎は二乃を花火大会ではぐれないようにしたり、崖から落ちかけた二乃を助けるなどしている。
恋に一生懸命な乙女と化した後も、風太郎はクリスマスの日に川に落ちた二乃を助ける、富山県産こしひかりを一緒に支える、バイトで失敗したときに慰めるなどしている。
二乃が風太郎を助ける部分は積極的なアプローチに隠れがち。
それでも自身の長所を生かして風太郎を助ける部分はちゃんとある。
初期の風太郎が中間試験で家庭教師解雇されそうになるところを二乃が機転を効かせた言い分をマルオに言っていたことは決して小さくない。
また、ファッションセンスの良さを生かして風太郎に合う服を選んであげている。
更に言えば、「七つのさよなら」において傷ついた風太郎のメンタルを回復させたのも二乃である。
二乃自身がマルオと比較的絡む関係もあり、風太郎自身ではどうにもならないマルオの試練を乗り越えるのに不可欠だったと言えるだろう。
風太郎の女子のタイプは、「いつも元気」「料理上手」「お兄ちゃん想い」を挙げており、2番目は言うまでもないが、1番目も二乃の性格に当てはまらないわけでもない。3番目も若干こじつけ気味だが「姉妹想い」に変換できなくもない。これだけ見れば姉妹の中で風太郎の好みの女性像に最も近いと言える。
ピアスを花嫁衣裳を着るまでにあける、ミサンガの存在(家出騒動を最後に出てこなくなる)など二乃が花嫁の場合の布石も用意してある。
なお、風太郎への呼称も「上杉」「あんた」「キミ」と安定していなかったが、彼を落とすにあたり「フー君」に変えた。この呼称は三玖に考えさせたものであるが……。
なお、以降も「あんた」は使う上、原作第11巻収録の第93話「ツンデレツン」(アニメではスペシャル版『五等分の花嫁∽』の「偶然のない夏休み(前編)」)では「上杉」を使っていた。「キミ」は初期以外は使ってない。
風太郎を変えた部分において、「勉強・友情・仕事・娯楽・恋愛も捨てる必要はなかった」で挙げられた中では恋に一生懸命な乙女と化した後は「恋愛」、進級してからは「仕事」が二乃から受けた影響だろう。
また、2度に渡ってバイクに二人乗りしているため、バイクは風二を象徴するアイテムとして扱われている部分がある。
デレて以降の二乃の言動もあってか、定評のあるカップリングではあるものの、デレる前に二回犯した悪行が尾を引いてか、嫌悪するファンが少なからずいる組み合わせでもある。
この二人は釣り合わないと思われているのか、作中で唯一恋人同士と扱われたり噂されたりしたことがない組み合わせである。
二乃があれ以降散々アプローチしてるのに、二乃は風太郎が好きということは学校では認知されていない。(それどころか武田に好意があると思われていた)
風太郎が「二乃は風太郎のことが好きだからな」と言っていたが、クラスメイトには「妄想はやめよう」「二乃ちゃんがかわいそう」と信じてもらえなかったシーンもある。
ちなみに、一花と四葉と同じく、二乃も6年前の風太郎を見てはいる(ただし、文字通り見ただけで、会話などはしていない)。
また、その際に風太郎の名前を覚え切れなかった為か、自発的に「風君」と呼んでいた。
風太郎と二乃の時間
問題は山積み
落ちてくる本から風太郎は二乃を守ったが、五月の行動も相まってとんでもないことが起きてしまった。三玖がいなかったら風太郎は危うかったと言える。
その後、オートロックのことを忘れて外に出るが締め出されてしまい、二人きりで玄関前で待つことになる。
今日はお休み
花火を見るために予約したお店(二乃以外は知らない)の屋上で二人で花火を見ることになる。
風太郎が知識を語るが二乃はつまらないと思っていた。
積み上げたもの
風太郎が風呂に入っているところを見る。
始まりの写真
生徒手帳を返してもらうために二乃の部屋に入る。
返す条件としてピアス開けることを提示されるが風太郎の小学生時代の写真を二乃が見たことで未遂に終わった。
結びの伝説
崖から落ちかけた二乃を助け、二乃が金髪のカツラを被った風太郎に一目惚れした。
風太郎は咄嗟に「金太郎」と名乗り、二乃が別れ際に「私と踊ってくれませんか?」と申し込むものの、風太郎が体調を崩したことで結果的にフラれたという形となった。
七つのさよなら
池に落ちた風太郎をホテルの部屋に入れる。
そしてキンタローとしてのやり取りを経て、彼女の未練を断ち切らせてやろうとするがホテル内のカフェで睡眠薬を盛られる。
攻略開始
マルオと議論している最中、バイクで現れた風太郎に突如連れ出され、二人乗り。告白もする。
「あんたを好きって言ったのよ」
スクランブルエッグ
風太郎が温泉に入ってるところに二乃がやってくる。
しかし、風太郎は二乃の見分けができなかった。
二乃は風太郎と恋仲になることを「蹴落としてでも叶えたい」と思っていた。
ようこそ3年1組
風太郎と同じバイト先でバイトするようになり、二人きりになる。
二乃がアルバイトでミスしたが、風太郎が慰めている。
偶然のない夏休み(前編)
バイト先のケーキ屋の店長が入院したため、お見舞いに病院に行った。
風太郎と二乃との押してダメなら引いてみるを実践した恋愛の駆け引きが行われる。
最後の祭りが二乃の場合
放送部のインタビューにマルオが映っていたことを受け、風太郎のバイクに二人で乗って病院へ向かう。
零奈と五つ子の思い出の味であるパンケーキをマルオに振舞った。
その後マルオの視線が外れたところで二乃は風太郎にキスした。
原作漫画以外での要素
ゲーム『君と過ごした五つの思い出』では原作及び映画終盤の学園祭からストーリーがスタートする本作ではIFルートとして写真の子以外のヒロインを選ぶ事が出来、二乃と結ばれる事も可能。
学園祭ラストから分岐する形で二乃のいる教室へ向かうと二乃はここに来ることを信じていた。風太郎は「二乃とこの先の新しい世界を見ていきたい」「不要だと切り捨てた『恋』という感情を直球にぶつけてきて新しい世界につれてきた」と告白する。二乃もまた「風太郎のおかげで本当の『恋』と新しい世界を知った」と告白し、交際を始めることになる。この場合、風太郎への呼称も「風太郎」へとすぐに変化する。
上述した釣り合わなさにも言及され、それに対する答えも描かれており、その結末はその目で確かめて欲しい。
『彼女と交わす五つの約束』では大学生一年生時の夏休みの出来事が描かれ、早々に二乃の方からお宅訪問してくれる。
『彼女と交わす五つの約束』のドラマCDではキャンプに行くものがある。
JR東海とのコラボでは風太郎と行きたい場所として「名古屋港水族館」「久屋大通庭園フラリエ」「大須商店街」を挙げている。
名古屋港水族館は原作で風太郎と三玖が行った場所で、2022年に映画タイアップ企画が実施された場所でもある。水族館は名古屋市港区なのに対し、他2つは名古屋市中区と距離がやや離れている。
名古屋港が『彼女と交わす五つの約束』に登場する(ツイート)ためその関係かもしれない。
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上杉二乃:改姓した場合