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概要

江戸時代の大泥棒。創作物では盗んだお金を弱者に分配する義賊扱いされているが、実際は博打に浪費していたという説が有力である。

このような創作がなされた主な理由は、彼が大名屋敷ばかりを狙ったことと、死刑の寸前に周りの人間と縁を切り迷惑が掛からないようにしたことである。前者は面積が広く侵入さえできれば意外と警備が手薄で、また大名は泥棒に入られても体面を気にしてそれを公表しないことが多いから、後者は単にぼっちぎみだっただけであって伝承のような深い意味はない。

略歴

寛政9年生まれ。鳶職をしていたが素行の悪さが元となり父親に勘当される。

以後は賭博漬けの日々を送り、ついには窃盗にまで手を染めてしまう。天保3年、窃盗の罪で市中引き回しの刑によって没。享年36歳。

博打好きは当時から有名だったようで、博打うちの間で「鼠小僧の墓石のかけらを持っているとツキが向いてくる」という都市伝説が広まり、墓石はボロボロになってしまったという。

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