→ 世界名作劇場のアニメについては、「レ・ミゼラブル 少女コゼット」へ。
概要
レ・ミゼラブル(Les Misérables)はヴィクトル・ユーゴーが1862年に書いた、ロマン主義フランス文学の大河小説である。
1本のパンを盗んだために19年間もの監獄生活を送ることになったジャン・ヴァルジャンの生涯が描かれている。作品中ではナポレオン1世没落直後の1815年からルイ18世・シャルル10世の復古王政時代、七月革命後のルイ・フィリップ王の七月王政時代の最中の1833年までの18年間を描いており、さらに随所でフランス革命、ナポレオンの第一帝政時代と百日天下、二月革命とその後勃発した六月暴動の回想・記憶が挿入される。当時のフランスを取り巻く社会情勢や民衆の生活も、物語の背景として詳しく記載されている。
原題「Les Misérables」は、「悲惨な人々」「哀れな人々」という意味。邦題は「嗚呼無常」
銀の燭台のエピソードのみに編集され、小学生向けに教科書に掲載されたり、児童向けの書籍がある。
ミュージカル
ブロードウェイ初演は1987年3月12日に開幕。同年トニー賞8部門受賞。欧米を初め、アジア・南米・アフリカなど世界各国に広がりを見せ、人気を博している。
日本版
1987年6月11日、東宝により帝国劇場で初演。イギリスのロンドン、アメリカのニューヨークに次いで世界で3番目、同作品初の非英語圏での上演となった。その後断続的に公演が行われている。
欧米でしばしば「Les Mis」「Les Miz」と省略されるのを受けて、日本でもレミ、レミゼ、と略して呼ばれることがある。
映画化
2012年にイギリス人映画監督のトム・フーパーによりミュージカル版の映画化が実現。バルジャンをヒュー・ジャックマン、ジャベールをラッセル・クロウ、ファンティーヌをアン・ハサウェイ、コゼットをアマンダ・サイフリッドが演じた。映画は年末に日米で公開され、イギリスは2013年の年始に公開。