レイトン教授VS逆転裁判
れいとんきょうじゅばーさすぎゃくてんさいばん
※リンク先の個別記事によるネタバレに注意。
概要
レベルファイブとカプコンの共同制作のアドベンチャーゲーム。2012年11月29日に発売したニンテンドー3DS用のソフト。
機種 | ニンテンドー3DS |
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ジャンル | ナゾトキ×法廷アドベンチャー |
発売日 | 2012年11月29日(木) |
価格 | 税込5,980円 |
販売元 | レベルファイブ |
CERO | B(12歳以上対象) |
キャッチコピー | 『今度のナゾは、ムジュンに満ちている・・・・』 |
物語の舞台は「ラビリンスシティ」と呼ばれる異世界の街。シナリオは『逆転裁判』の生みの親である巧舟が担当。
レイトン教授シリーズお馴染であるボイス・アニメーションを踏襲しており、その為「逆転裁判」にとっては、ゲーム内に初となる声優によるボイスを入れてある。(従来はスタッフによる掛声のみ)
また、12月12日から隔週で本編の後日談が描かれたスペシャルストーリーが配信されている(間の週にはキャラクターのデザイン画などの設定資料が配信される)。
ゲームシステム
両シリーズのシステムをそのまま組み合わせたような形式になっており、レイトン教授と成歩堂龍一を「アドベンチャーパート」「裁判パート」それぞれで操作することで、物語が進行する。
アドベンチャーパート
情報をあつめたり時折出現する「ナゾ」を解いたりして調査を進める、『レイトン教授シリーズ』に主軸を置いたパート。成歩堂や真宵もプレイヤーとして参加。また今回は、「ムジュンしたナゾ」に異議を唱えることも可能。
- ひらめきコイン
レイトン教授シリーズではお馴染、背景の至るところに隠されているコイン。ナゾに詰まりヒントを見たい時に使用する。1ヒント1コイン。
- 隠されたナゾ
人物を調べることで解けるナゾとは別に、ひらめきコインと同様に背景の中へ隠されたナゾ。
- ナゾじてん
今まで解いてきたナゾの保管場所。いつでも再挑戦することができる。
- 大図書館(ナゾミ)
アドベンチャーパートで取りこぼしたナゾは大図書館にいるナゾミの元に送られる。
ストーリーの進行上、大図書館に足を運べない場合、マップのどこかにナゾミがいる場合もある。
裁判パート
証人の尋問を行い証言に隠された「ムジュン」や事件の真相を暴いていく、『逆転裁判シリーズ』に主軸を置いたパート。ここでは成歩堂がプレイヤーキャラとなり、レイトンは隣でサポート役に回る。
序章で行われる裁判パートは従来のシリーズ同様の方式だが、舞台が変わるに伴いストーリー中盤からは「魔女裁判(※)」となる。複数の証人相手の「群衆尋問」や「魔法」の存在など、従来のシリーズでの裁判とはかなり異なったテイストとなっている。
また、アドベンチャーパートで集めた「ひらめきコイン」を使うことでヒントがもらえる。
(※)魔女裁判とは
被告人が「魔女」かどうかを調べ、裁くための裁判。
ラビリンスシティの舞台が「魔法が常識で科学は迷信」となっている為、現実の裁判では常識となっている指紋等の科学捜査が証拠として通用しない。不可解な状況は全て魔法によるものと考えられる為、不可能犯罪という概念も無い。判決は無実か火刑(死刑)のみで、火刑になった瞬間にその場で公開処刑が行われる。
- 群衆尋問
従来は一人の証人に対し行われていた尋問だが、今回の証人は複数人相手に同時に戦う。「ゆさぶる(待った!)」「つきつける(異議あり!)」の他に今回は「といつめる(ちょっと!)※」が追加。
といつめる「ちょっと!」
群衆尋問の為の新システム。尋問時に下にカーソルが現れる。証言中、不審な素振りを見せる別の証言者にカーソルを合わせ「といつめる」ことで新たな証言を引き出す事ができる。
- 魔法大全
レイトンが成歩堂の為に用意した本で、ラビリンスシティにおける「魔法の全て」が書かれている。
証拠品と併用して、つきつけ時に使用する事ができる。
メラミン:半径1メートル以内に発生するいわゆる炎の呪文。どこかの世界の魔法に似ているのは気のせい。
ミエヘン:片手に触れたものが見えなくなる。解除の魔法は「ミエール」。
ゴルドラ:目の前の対象物を黄金に変える。視点で一番近いものが対象。
マカツイ:宙を舞う「使い魔」を呼び出し操る召喚の魔法。
コルドア:両側が緑色の壁に扉を出現させる。5分後に消える。
ガリュウ:巨大な炎の竜を召喚する。
パトネル:その呪文を聞いた瞬間に意識を奪う呪文。
- 魔法杖
魔法を使うのに必要な杖。上記のような魔法を使うには、その魔法の「魔法石」をはめる必要がある。
一つの魔法杖に対し、はめられる魔法石は二つ。同様に、一人の魔女が使える魔法は二つとなる。
- 法廷絵画
いわゆる写真。証言者の見たものを忠実に再現した絵画なので、信頼される証拠品として採用される。
登場人物
シリーズからの登場人物
エルシャール・レイトン(CV.大泉洋)
本作における主人公。「グレッセンヘラーカレッジ」の考古学教授。「ナゾトキ」が大好き。
動物と話ができる能力を持つ、かしこい男の子。自称、レイトン教授の一番弟子。
本作におけるもう一人の主人公。正義感あふれる弁護士。「ハッタリ」を武器に、さまざまな法廷を戦い抜いている。
成歩堂の助手。霊媒師として修行中の身であるが、本作では全く触れられない。
オリジナルキャラクター
マホーネ・カタルーシア(CV.悠木碧)
あるキッカケでレイトン教授に助けを求め、また成歩堂に「弁護」を依頼した謎の少女。ラビリンスシティで「魔女」として告発される。
ジーケン・バーンロッド(CV.宮野真守)
街を守る騎士であり、魔女を裁く検察士。街の住民からは絶大な信頼を得ている。
ストーリーテラーの側近であり検察士長。ジーケンの上司にあたる。イギリスで成歩堂にマホーネの弁護を依頼した依頼人と酷似しているが関係性は不明。
レイトン教授と成歩堂たちが迷い込んだ、異世界の街「ラビリンスシティ」の『創造主』。彼の書き記した物語は「現実」となるという。
ラビリンスシティに災厄をもたらしたと云われる伝説の大魔女。彼女をあぶり出す為に魔女裁判が行われる。
サブキャラクター
イギリス
チェルミー:スコットランドヤードの敏腕警部。レイトン教授シリーズゲスト。
バートン:チェルミーの部下。食いしん坊。レイトン教授シリーズゲスト。
裁判長:イギリスの法廷の裁判長。
ジョバンニ・ジコール:レイトンの昔の教え子。マホーネをラビリンスシティから連れ出す。
バータリー:イギリスの裁判で相手をする事になった検事。
ユトリノ・ガードナー:船内警備員で事件の目撃者。自称プロフェッショナル。
オリーブ・アルデンテ:船内シェフ。マホーネに負傷させられたという被害者。
ラビリンスシティの住人
サイバンチョ:法廷の裁判長。容姿は成歩堂の世界にいた裁判長と似ている。
クロワ:マホーネと成歩堂が住み込みで働くパン屋の女主人。マホーネの母親的存在。
ナゾミ・ステリア:大図書館の館長であり、謎収集家。
グレとテル:気が強い姉と泣き虫な弟の、幼い姉弟。
メルン:吟遊詩人。フェルマタをライヴァル視する。
バーサ:ヤギのミルクを売る牧場の女主人。抱えるヤギの名前は「メヘヘヘ」。
マーダラ:花売りの少女。花を売り切らないと雇い主に怒られる。
カイック:夢幻に思いを馳せる老人。目も記憶も霞んでいる。
ナイツ:騎士団入隊を希望する無職の若者。
オジサン:裁判をかき乱す酔っ払い。本名、エミール・サンドバック。
アリスとテレス:マホーネから金を奪おうとして、魔法により殺害される。
レダ・ユービン:伝言配達士でアルグレイの友達。元気のいい返事は脳天を揺さぶる程。
ミスト・ベルデューク:薬を町民に提供する町医者的存在。錬金術師と呼ばれる。評判の人格者。
パトラス・アルグレイ:ベルデューク邸に仕える執事。切れ者。
タターセル:女教師。ジーケンは教え子。「アラアラ、マアマア」が口癖。
フェルマタ:人気急上昇中の浪曲師。オウムの名前は「ビスケット」。
ラブレ:荒れくれ者が集う酒場の女主人。驚くほど動きにキレがない。
エンザーイ:彫刻家を夢見る心優しき青年。顔が恐い。
自警団:一般町民から結成された町を守る自衛団体。
クローネ:マホーネが飼う黒猫。幼い頃から常に共にいるらしい。
チューケン:ジーケンの愛犬。主人に似た勇敢な小動物。