エンターテインメント作品やそれに登場するキャラクターの名前。本記事では判明している物を個別に記述する。
1.クトゥルフ神話に登場する怪物。以下のものの元ネタ。
2.アリスソフトによるアダルトゲームのタイトル。
3.ライトノベル『這いよれ!ニャル子さん』の登場キャラクター。
クトゥルフ神話の『アトラク=ナクア』
巨大な蜘蛛の姿をした神性。『アトラック=ナチャ』とも呼ばれている。
C・A・スミスの小説『七つの呪い(原題、七つのギアス)』によればツァトゥグアと共に深淵『ン・カイの地底湖』の奥底にて封印されており、無限の時を蜘蛛の巣を張り続けて過ごしている。
人間と同様の大きさで、真紅の目と丸太の如き足を持ち、金切声を上げて鳴くという。
一説によると、『これ』が蜘蛛の巣を完成させた時は世界が滅びる時だと言われている。
ワーカホリックであり、「忙しくて缶詰を開けてる暇がないから飯はいらん」(意訳)といって折角の貢ぎ物をたらい回しにしている。
ジョン・R・フルツの短編「深淵への降下」では、アトラク=ナクアの従者として“灰色の織り手”と呼ばれる種族が紹介されており、その長チィトカアがハオン=ドルに道を教える場面がある。
関連タグ
アダルトゲームの『アトラク=ナクア』
現在『アトラク=ナクア』というと基本的にはこの作品を指す。
1997年に発売された、アリスソフトによるアダルトゲーム。
当時は『アリスの館4.5.6』というエロゲに収録された作品の一つという位置付けだったが、2000年に独立した一作品として発売し直された。
タイトルは上記のアトラク=ナクアを元としているが、作品自体は特にクトゥルフ神話とは関係は無い。これは高橋葉介の「夢幻紳士」シリーズの一作、『蜘蛛』を直接のネタにしているためであろう。
同作品にはこのゲームを髣髴とさせるエピソードがあり、それに登場する蜘蛛の魔物の名称が邪神を元ネタにしたアトラク=ナクアとなっている。
人を喰らって生きる大蜘蛛の妖怪が人間の少女に恋をし、宿敵である聖職者に復讐するまでの日々を過ごしていく物語。
アリスの館4.5.6のガイドブックでは後日談を見ることが出来る。
主な登場人物
比良坂初音(ひらさか・はつね)
聖職者『銀』に受けた傷を癒す為に人間に変装し学園へと潜入するが、そこで出会った少女『奏子』に好意を向けられた事で、人間と争い合う意義について苦悩することとなる。
変装時はお嬢様風の大人びた容姿を持つが、妖怪故に世間知らずで天然めいた言動も多い。
深山奏子(みやま・かなこ)
初音が潜入した学園の女子生徒。
資産家の娘であり禁欲的な生活を強いられている他、内気で素直になれない性格から世の中に絶望している少女。
作中では不良生徒に襲われていた所、餌を求めて現れた初音に助けられ、彼女を『お姉さま』と慕い百合的感情を持つようになる。
銀(シロガネ)
強大な力を持つ聖職者の男性。
初音と死闘を繰り広げ深手を負わせるが、同時に自らも傷を受け休息を取っている。
初音が学園に結界を張っている為、本編序盤では彼女の発見や学園への潜入は出来ないでいる。
関連タグ
アトラク=ナクア(表記ゆれ)
『這いよれ!ニャル子さん』の『アト子』
逢空万太によるライトノベル『這いよれ!ニャル子さん』の登場キャラクター。
惑星『アトラク=ナクア』にあるというアパレルメーカーの社長令嬢。
ニャル子の友人でもあり、作中ではニャル子が描かれたHな抱き枕を大量発注したこともある。
原作ではニャル子との会話で存在が言及される程度だが、アニメ版(這いよる!ニャルアニの方)では第二期1話から登場しセクハラキャラとして活躍した。
容姿は上記エロゲ『アトラク=ナクア』の比良坂初音を元としている。