CV:細谷佳正/Michael Beattie
概要
PMCデスペラード・エンフォースメントLLCが保有する四足獣形状無人機。
自己学習型の光ニューロAIに加え、プロトタイプの対話インターフェイスを搭載している。
光ニューロAIはノイマン型コンピュータと違い人間に近い思考をするため、子供の教育同様に研究者との対話やWebページやデジタルデータを用いての読書により知識や知性を獲得した。
人間との直接的なコミュニケーションができない、現場での判断のために生身の脳を持つ人間を送り込まねばならないといった無人機運用の際の欠点を埋める為のAIとしてDARPAの研究所で開発された。
兵器としての扱いだけでなく、研究者の中にはペットや子供のように扱ってくれた人もいた。
偶然とはいえ知性こそ得たものの人間のような残虐性を持たないことから、兵器として使えないために計画は3年で凍結、モスボール保管された。
「残虐性を持たない無人機」ということからサンダウナーが興味を持ち、LQ-84のボディに納めて再稼動させた。しかし後にサンダウナーは飽きたのか、ミストラルの部隊に配備される。ミストラルからはそれなりに可愛がられたらしいが、会話以外から相手のことを読み取る能力がまだ発達していないため、ミストラルを理解しきれていない。
サムエル・ホドリゲスとは何度か同じ任務についてそれなりの親交関係を築き、会話もしているが、サム自身がほとんど本心を見せないためにいまだ理解は出来てない。
AI故に生物が持つ自己保存やミームの継承といった本能を持たず、自身のミームが途切れることを恐れる。
学習によって取り入れたミームを自身のミームプールの中で取捨選択し、自身を構成するものとしている。
本来は戦いを嫌っているが、己の消去を免れるために仕方なく保有企業であるデスペラード社に従っている。
クライング・ウルフのパワードスーツに似た形態をしており、背部にマウントされたチェーンソーや脚部にマウントされた熱溶断機能を備えたスローイングダガーをマニピュレーター状の尾で使用する。
コントラクターとは違い機材という扱いのため、デスペラード社については最低限の事しか知らされていない。
自由を与えると謳うPMCに属しながら自由はなく、自由を求める。
雷電の知性を試すべく交戦するも、敗北し破壊されるが、AI部は回収され(戦闘後のドクトルとの通信でそのやり取りが伺える)、ドクトルの手によって狼型ボディに生まれ変わり、救われた恩に報いるために、与えられた自由を行使してブレードウルフ(K-9000)に名を変えて雷電と共に行動する。
頭部は赤いカバーに覆われた一つ目から牙のある口を持つとがった形状の狼に似たものへと変わる。
スローイングダガーは継続して使用。
背部のチェーンソーはなくなったが、代わりとして二足歩行無人機のラプターのように脚部にブレードを持つ。
ゲーム中の主な役割は、偵察。行く先々で雷電に先の情報をリアルタイムで伝えてくれる。
チャプター2以降は彼と通信することも可能。ステージの情報や、彼の過去について聞ける。
雷電やサムと関わる事で独自にミームを受け継ぎ、迷いながらも自身の規範を決め、それに従うようになる。
DLC第3弾では操作可能で、自身とサムの過去が明らかになる。
…と、ここまで書くとなんかかっこいい感じもするが、実際こいつは公式でワンコ扱いされている。
例を挙げると
- ボス戦後ケヴィンとの無線で雷電から駄犬呼ばわりされる。
- コートニーには「昔飼ってた犬を思い出した」といわれる。
- サニーにはお手せがまれて一応渋々付き合っている(それを見た雷電もお手をさせたがさらっと拒否されて一瞬リッパーモードになりかけた。…と言うかサニーの研究所のムービーには突っ込み所が多い)。また、その後のサニーとの通信では仔犬(パピー)と呼ばれてる。
- スティーヴン・アームストロングには野良犬と呼ばれる。
- Xbox用のアバターアイテムにいたっては行動が犬そのもの。
エンディングではサニーの元に引き取られた様子。
サニーのうっかりで尻尾を踏まれビックリするなど、正に「犬」である。
ウルフの明日はどっちだ……
量産型として犬型無人機のLQ-84フェンリルが登場するが、こちらは対話IFは積まれておらず、AIのスペックも不足しているために会話をすることが出来ない(ウルフ曰く「知能は犬以下」)。
LQ-84iとの外見上の違いは頭部のみ。
こちらはチェーンソーの他にレールガンを搭載している機体もある。