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スティーヴン・アームストロング

すてぃーゔんあーむすとろんぐ

スティーヴン・アームストロングとは、コナミのゲーム『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』の登場人物である。
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俺はスポーツマンだ!


CV:石塚運昇


※本項目は『METAL GEAR RISING REVENGEANCE』に関する重大なネタバレが含まれています。

概要編集

PMC最大手「ワールド・マーシャル」との癒着が噂されているアメリカ合衆国コロラド州選出の上院議員で、劇中の2年後にあたる2020年の次期アメリカ合衆国大統領候補の1人。

傭兵派遣会社「デスペラード・エンフォースメントLLC」と業務提携し、自らの夢の実現のため邁進している。

人物像編集

大学時代はアメリカンフットボールのクォーターバック(司令塔)をやっていた事もあり、ガタイがよく大柄な体格で現在でも逞しい肉体を維持している体育会系。なお大学卒業後は国へ奉仕するために海軍へ入隊し、その後政界へ進出して政治家になった。(本人の言動から)SNSを活用するなど、世相に強くデジタル技術を上手く利用しているらしい。


日本文化好きのキャラクターが多いメタルギアシリーズでは珍しく、短い期間で散るその儚さが好まれるを「満開になってからたった1週間で散るんだぞ。たったの1週間でだ!」「ワシントンの桜を見て、どいつもこいつも『うわあ凄い』だの『美しい』だの……アホくせぇ」と心底嫌悪している他、そういう侘び寂び(質素さや儚さ)を尊ぶ日本文化そのものを嫌悪している模様。

また、明らかに不自然なモノも嫌いらしいためワールド・マーシャル社本社ビルの上層階の和風接待広間に設置されている「枯れない桜」を見た時は憤激しており、これを作成した重役をサイボーグにして最前線に送り飛ばした(曰く「戦う重役ってのも面白いだろ?」とのことで、この話を聞かされていたモンスーンはドン引きしていた)


とはいえサイボーグ技術が発達した昨今、生身の彼が直接何かやらかせるわけでもない為、せいぜい裏で暗躍して、野望を潰されたら破滅するよく居る悪徳政治家だと散々無線で言われていたのだが……


















ネタバレ編集



「遅かったじゃないかジャック。だが悪くないタイミングだ」


その正体は、本作における全ての陰謀の黒幕


大量のストリート・チルドレンを拉致して脳を摘出し、VR環境下でかつて雷電ソリダス・スネークによって施されたものと同じ内容の洗脳・訓練プログラム(シアーズ・プログラム)によって教育した上で軍用サイボーグに改造。世界中の武装組織に出荷して戦乱の火種をばらまこうとしていた。


そして計画の最終段階として、反米世論が渦巻くパキスタンにて会談予定であるアメリカ大統領の暗殺計画を演出(成功せずとも、国家間行事にテロ組織が介入する余地を作ったパキスタン政府への恨みつらみが爆発するという二段構え)。

これによって、愛国者達が解体されてなお遺してしまった規範とされる愛国心拝金主義全体主義および、アメリカ国民の経済不況による保守思考・他国の排外感情を爆発させ、「国家と自己を同一化し、アメリカ国民というだけで自らを誇れる」という文字通りの愛国者の息子達(サンズ・オブ・ザ・パトリオット)とし、新たなる戦乱を引き起こして戦争経済の復活を画策する。


これらの計画は「テクムセ作戦」と呼ばれ、現実にも就任の年が20の倍数にあたる1840年〜1960年のアメリカ大統領に不幸(暗殺・死亡事故など)が降りかかったという『テクムセ(テカムセ)の呪い』から名づけられた。


海外ではその姿から「メタルギア世界のドナルド・トランプとまで言われ、日本でも後述の行動や言動の数々から「超院議員」の愛称がつけられており、後述の行動も相まって、その意外すぎるキャラクター性にはあらゆる意味でプレイヤーへ衝撃が残ることになった。直接の登場自体はほとんど最終決戦のみだったにもかかわらず、その最終決戦だけで絶対に忘れようがないほどの存在感を刻みつけてくれる。

その展開から奇を狙っただけの人物と思われるかもしれないが、真の目的を見ると、かつてビッグ・ボスリキッド・スネークソリダス・スネーク達がやろうとしていた事を体現しようとした人物であり、彼らのミームを引き継いだ人物である事が分かるようになっている。


そして会談予定地のシャバッザバード基地で、自ら大型多脚歩行戦車「メタルギア・エクセルサス」に搭乗して待ち構え、暗殺計画阻止のためにやってきた雷電と対決する。

しかしエクセルサスが大破させられると、機体から降りて降参するかと思えば、今度はなんと、



自らの肉体と鉄拳を武器に、サイボーグの雷電と闘いを挑んでくる。



アンタ本当に政治家かよ・・・・・気に入らない奴はぶん殴る!

「気に入らない奴はぶん殴る! それが俺の目指すアメリカだ!!」

「来るがいい」



先述の経歴から逞しい肉体を持つが、彼自身も雷電達と別系統のナノマシン技術である「クレイトロニクス(ナノマシンで構成された粘土で作成したサイボーグと考えるとわかりやすい。『ターミネーター』に登場する液体金属サイボーグ達程無茶苦茶な構造ではないが似た原理)」で肉体を構成・制御したサイボーグで、「あらゆる衝撃に対して一瞬黒く硬化するナノマシン」構成された肉体を持ち(言ってしまえばナノマシン製の黒化するダイラタンシーである)、さらに大破したエクセルサスや無人機などから電力を吸収することで筋肉を強化し、はちきれんばかりの見事なマッスルボディへと変貌、軍用サイボーグを遥かに上回る圧倒的パワーを得て雷電と対峙した。


力で敵を黙らせ生き延びてきた人間


その生身にしか見えない見た目をしておきながら、

  • メタルギア・エクセルサスを投げ飛ばす程の膂力である雷電の全力連続パンチにビクともしない。
  • 拳で雷電を殴り続けて、メタルギアのボディにめり込ませた挙句にメタルギアごと粉砕(後に切り抜かれてネットミームと化したワンシーンはここ)。
  • 自分の数倍の大きさを誇るメタルギアの残骸をポイポイなげる。
  • 雷電を放り投げてアメフトボールよろしくシュゥゥゥーッ!!(謎の歓声も上がる)
  • 地面を殴り付け、間欠泉の如き火柱を噴出させる(どうもナノマシン由来のパイロキネシスらしい)。
  • 気合で衝撃波を発生させて周囲のものを吹き飛ばす。
  • 四股を踏みメタルギアの残骸からエネルギーを吸収して肉体的ダメージを回復。
  • メタルギアの装甲をも豆腐めいて切断する高周波ブレードを素手で握って受け止め、挙句に「ナマクラが!」(海外版では「Nice knife!」)のセリフと共にポッキーめいてへし折る

という驚愕のスペックと実力で雷電を極限まで追い詰め、「部下達に仕事をさせて優雅に酒を飲む、ただのハゲた政治家オヤジ」とタカをくくっていた雷電達やプレイヤー達の度肝を抜いた。本人曰く、「テキサス大学でアメフトのスター選手で、海軍に入ってなきゃプロ確実だった」との事。

早い話、最初は巨大メカで戦うくせに、武器というより拘束具にしか思えず、むしろ降りた方が強い


更にサムと一戦交えた時は、右腕を切り落とされるも槍状になった断面でサムの右腕を刺し貫き、直後にくっ付けて修復する、エネルギー吸収に使用した無人機を手を触れずに飛ばす全身に炎をまとっての超高速タックルという能力まで見せた。なんなんだよこの上院議員


早い話がスーパーマンハルクといったマーベルコミックDCコミックのヒーロー達と殴り合ってるような怪物がうっかりメタルギアの世界に迷い込んだかのようなキャラなのである。


「あんた、ただの上院議員じゃ……」(因みに海外版では「What the hell are you?!」と言っており、つまり「なんなんだアンタ」である。これはサムも言っている)という雷電だけでなくプレイヤーの誰もが思わず呟いたであろう疑問に対して「俺はスポーツマンだ! そこらの政治家とは鍛え方が違う!」(海外版では「大統領であろうと、素手で真っ二つに引き裂いてやるぜ!」と言っている)と、このやりとりの前に自ら応えている。スポーツマンならしょうがない


人員の獲得に関しては、自分を斬る為に殴りこんできた相手を「面接してやる」と捻じ伏せて配下にしたり(通称「圧迫面接」)、直前まで敵対した相手であっても、自分の理想に共感した(雷電の場合は勘違いだったが)と分かった相手には、笑顔で握手や抱擁で受け入れる豪快さと柔軟さを併せ持つ。

雷電との共感による抱擁の後に不意打ちで投げ飛ばされた後、理解されなかったことに心から悲しそうな顔をしていた。一癖も二癖もある「破滅を呼ぶ風」をカリスマで統率しているだけあって、己と同じタイプの人間には非常に友好的なタイプなのだろう。

なお、その姿勢と思想を雷電には「お前などなんの信念もない、クソにたかるウジ虫野郎だ」(海外版では「You bat-shit insane!(てめーは腐れキチガイだ!)」)となじられている。


戦闘BGM編集

『Collective Consciousness』

メタルギア・エクセルサス搭乗時の戦闘BGM。盲目な大衆への洗脳支配について歌い、上述のテクムセ作戦をストレートに表現し、思考停止して偉大なる国家に従え、そうすればお前も偉大になれるぞというディストピア歌詞に仕上がっている。テクムセ作戦のイメージソングと捉えるべきか。

DLCでサムと対峙した際もこの曲が流れるが、ある意味では皮肉だろう。


It Has To Be This Way

生身での最終戦BGM。闘争や暴力の連鎖について触れ、闘争を真の理想とするアームストロングと、それに暴力で応えざるを得ない雷電を「お互いに似た者同士」として、ストーリーとシンクロさせている深い内容になっている。

戦いの血塗られた歴史に対する肯定・諦観のどちらにも取れる曲名(意訳すると「こうなるしかない」)、抜刀時のみボーカルが流れるサム戦に対して「サムから借りた殺人刀」を抜いている間のみボーカルが流れる演出など総合的に評価が高く、前奏のメロディに幻聴を起こすシリーズファンも少なくないとか。


これらの曲の移り変わりとと内容から、『It Has To Be This Way』が始まった瞬間『今までは本音、ここからは本気』とコメントされることがある。

真の目的・スローガン(ネタバレ注意)編集

先述のテクムセ作戦や、アメリカ国民の愛国心を取り戻すと雄弁に語った内容は表向きの建前・政策でしかなく、雷電と拳で語り合うことにより、“真の自由(サンズ・オブ・リバティ)を目指す”という真の目的・夢がある事を明かした。


大統領だってぶん殴ってみせるし、大統領となった暁には「せこく儲けてるヤワなインテリだの、セレブだの、草食系(メトロセクシャル)だの、訳のわからん奴等をぶん殴ってやる!」と公言、公約に掲げ、愛国者達の負の遺産であるビジネス化された戦争や暴力から解放し、個人の自由の力で語り合う、西部開拓時代の古き良きアメリカのごとくシンプルな弱肉強食の世界にしようと目論んでいる(上記の枯れない桜という不自然なものにブチ切れたのも、要するに「闘争とはその場その場で個人が起こすもので、他に目的がある闘争は不自然で受け入れ難い」という思想に連なっている、とにかく自然のまま秩序も何もなく生きたいのだろう、自然主義を通り越した野生主義とでも言うべきか)。


早い話が、「みみっちい小細工やどうでもいい決まり事で他者を搾取するような回りくどい雑魚どもは全員ぶちのめして、みんな自由に生きようぜ!!」という思想であるが「欲しいから奪う! 何が悪い!」「嫌なら抵抗しろ! 負けたなら諦めろ!」「人権? 保護? 甘ったれんな!」「弱い奴はとっとと死ね!」という清々しいまでの暴力主義、女子供に老人はまず真っ先に犠牲になるだろうし、そんな世界では繁栄もクソもあったものではないが、そんなものはどうでもいいのだろう。


そのため、「アメリカ・ファースト」とも言える保守・排外感情の再燃や、アメリカ主導による戦争経済の復活というのも手段や方便の一環としてしか捉えておらず、むしろ彼自身は、このような己の信念を持たず、社会の規範や愛国心のミームに流されるだけの者、思考停止している者たちを「豚ども」と呼ぶほどに嫌悪し、これに関連して「なにが強いアメリカだ!なにがアメリカの誇りだ!そんなものは豚に食わせろ!」と言っており、ビジネスとしての戦争や暴力、信念なき闘争は唾棄すべきものと考えていた(上記の「気に入らない奴はぶん殴る!」などからプレイヤーにはMGSのトランプなどと呼ばれているものの、当のトランプ氏はむしろアームストロングにとって最優先でぶん殴る対象と言える)。


要は愛国者達がばら撒いた負の遺産からアメリカを解放する」事が真の目的であるのだが、結果的には平和になりつつあった世界を混乱に陥れる衝撃的な思想であった。

この無政府主義の政治家という全く新しい概念を生み出したアームストロング上院議員は色んな意味で注目を集めた。


選挙ポスター風

ほんと、なんなんだよこの上院議員……



しかし、裏を返せば雷電やサムの様な「戦場でしか生きることのできない」人間にとってはこれ以上無く生きやすい世界であり、メタルギアボス達がかつて掲げてきた戦士達の楽園という理想に非常に近いものである。


だがそれはすなわち「弱者が強者に虐げられる、その犠牲をいとわない世界」でもあるが、雷電自身も「力で敵をねじ伏せてきた」という結果的には同じ考えの持ち主であったたものの、同時に雷電は「利用されるしかない弱者の痛みを知っているから受け入れられない」として、彼と対立する事となる。


実際、アームストロングが「お前は力で敵を黙らせ生き延びてきた人間だ! 分かるはずだ! 俺の理想が!」(海外版では「お前は自らの力で自分の人生を取り戻したろうが!」)という問いに対し、「……次はお前を黙らせるッ……!」(海外版では「ならば……次はお前の人生を奪ってやる!」)と返してしまっており、まさに「似た者同士」なのである。

が、そもそもこの手の暴力主義は絶対に口で言って聞かせる事は出来ない(口で言って聞く奴はこの手の弱肉強食は掲げない)ので結局力で黙らせるしかない以上雷電が悪いのではない。


ちなみにメタルギア・エクセルサス搭乗時の「Collective Consciousness」は前述の通り「偉大なる国家に黙って従ってろ愚民ども、そうすりゃお前らも"偉大なる"国民だ」という内容の歌詞であるが彼にとってはそういう思想こそぶん殴ってぶっとばしたい対象であり、アームストロング本人との戦いの時に流れる「It Has To Be This Way」の歌詞「結局俺とお前はガードを下げて殴りあう事でしか分かりあえない、だからこそ闘争を始めよう」という思想こそ彼の本音と言うことになる


そしてそう言った「偉大なる国家に従うだけのバカども」が圧倒的大多数であるからこそ存在しうる究極の兵器にして民意の結晶メタルギア・エクセルサスを

アームストロングは「野望の達成の為には仕方がねぇ」と"妥協"して利用し、

雷電は「こんなクソッタレは気に入らん」として真正面からぶった斬る。

そういった姿勢の違いが彼らの血沸き肉踊る決戦の勝敗を分けたのかもしれない。

ゲーム中での能力編集

ラスボスらしく凄まじい攻撃力と防御力を併せ持つ難敵。

比較的隙は大きいものの、パンチや蹴りなどの格闘攻撃は攻撃範囲が広い上に高威力(難易度NOMAL、未強化なら4発でゲームオーバー)。加えて全身を硬化させつつ誘導性の高いタックル(シノギ不能)、周囲を吹き飛ばす衝撃波(シノギ不能)を使用してくる。


戦闘は三戦連続で繰り広げられるが、一戦目はライフを98%まで削ると高周波ブレードを受け止められて折られるイベントに移行し、二戦目も素手の状態で戦う羽目になるうえ98%まで削ると強制ダウンさせられる負けイベント。どちらもマトモに攻撃は通用せず、二戦目に至っては素手なので格闘攻撃のシノギに成功しても削りダメージを受けてしまう。


雷電が高周波ムラサマブレードを手にした三戦目でようやくダメージが通る(1回の斬撃で1%弱削れる)ようになるが、アームストロング側もライフが200に回復するので長期戦は避けられない。


間合いを取って攻撃しようにも、地割れを起こして衝撃波を発しつつタックルしてきたり、地面を殴りつけ高威力の火柱(シノギ不能)でステージを分断するなど、もはやナノマシンでは説明がつかないような謎の飛び道具の使用まで解禁される。また、一定ダメージを与えるとメタルギア・エクセルサスの残骸を持ち上げて投擲してくるが、斬撃モードでの正確な斬撃を三回連続成功させないと防げないうえ、防ぎ損なうと大ダメージを受けてしまう(ライフ未強化なら即死)。


ただし、時折QTEイベントが挟み込まれるのでこれに成功すれば大きなダメージを与えられる。エクセルサスの残骸も阻止に成功すれば自己修復用ナノペーストを落とすので回復チャンスとも言える。アームストロングのライフが100%以下になると緑色に発光して自己修復を始めるが、背後から弱点を斬りつけることで回復を妨害し、同時に長時間ダウンさせる事が可能。リッパーモードなどで大ダメージを与える好機となる。

最期(ネタバレ注意)編集

雷電を渾身の拳でぶっ飛ばそうとするも、斬られた両腕の自己修復が追い付かなくなり始め、タックルも返す刀で斬り伏せられた上に腹部にムラサマブレードを突き刺されてしまう。なおも雷電に掴みかかるが、頭突きで吹き飛ばされると同時に抜き取られたムラサマブレードで心臓部を斬られてナノマシン硬化を司る中枢機能が停止。そのまま心臓部を斬奪され、遂に絶命した。

「この後もブタどもが蔓延る社会のままと思うと反吐が出る」と溢しつつも、しかし個人と個人の闘争という自身の理想を最高のレベルで体験し、最期によき理解者と出逢えたアームストロングの表情に悔いはなく、むしろその死に顔はとても満足そうであり、雷電に対して「お前はもう一人の俺だ」と言い残す。

この手の「力こそ正義」を掲げる輩は逆に力で黙らせられると自分の主張の正しさを強調してそれを力で否定する相手を詰るケースも多いのだが、上院議員はそんななまっちょろい真似はせず自分の思想を力で捩じ伏せた雷電を彼なりに称賛、激励するなど、スポーツマンらしい爽やかささえ感じさせる決着となった。


「俺が勝ったから俺の思想は正しい」「お前が勝ったからお前の方が正しい、つまり俺の思想は正しい」という無敵の人であるからでもあるのだが。



そんなアームストロングの最期の言葉···すなわち似た者同士ということを示すかのように、倒れた姿が雷電が日光に背後から照らされたことにできた影のようなアングルで映るのだった


名言集(ネタバレ注意)編集

()内は英語音声時。

  • ナマクラが!」(「Nice knife!(柔らかいナイフだな!) ※「nice」は「良い」の他に「繊細な」という意味も含まれる」)
  • 「来るがいい」(「C'mon!」)
  • 「俺はスポーツマンだ! そこらの政治家とは鍛え方が違う!」(英語音声では「大統領であろうと、素手で真っ二つに引き裂いてやるぜ!」)
  • この社会には変革が必要だ!だが変革には犠牲を伴う(英語音声では「Making the mother of all omelettes here, Jack. Can’t fret over every egg!(「幾つかの卵を割らねばオムレツは作れないんだよ、ジャック!)」)
  • 「あらゆる衝撃に対して、一瞬で硬化するナノマシン……」(「Nanomachines, son. They harden in response to physical trauma(「ナノマシンだよ、ボウヤ。物理的衝撃に反応して硬化するのさ」)」)
  • 「テメェにゃ俺を傷つけられねぇよ!」(「You can't hurt me, Jack!」)
  • 「上院議員を舐めんじゃねぇ!」(「Don't fuck with this senator!」)
  • 「何が強いアメリカだ! 何がアメリカの誇りだ! そんなものは豚に食わせろ! 気に入らない奴はブン殴る! それが俺の目指すアメリカだ!!」(英語音声では「Fuck all these limp-dick lawyers and chicken-shit bureaucrats! Fuck this 24/7 internet spew of trivia and celebrity bullshit! Fuck "American pride." Fuck the media! Fuck all of it!」(「フニャチンの弁護士どもも腰抜けの官僚どもも! 四六時中トリヴィアしか垂れ流さねぇインターネットもゴミ未満のセレブどもも! 『アメリカの誇り』とやらも……メディアも! 全部クソ食らえじゃァァァッ!!」)
  • 「死にやがれ!」(「Die, you piece of shit!」)

余談編集

pixivでは中の人が同じなだけあってオーキド博士ネタが描かれる事もあるが、2018年に『ポケットモンスターサン&ムーン』の放映中において、声を担当していた石塚運昇氏が急逝した際、オーキド校長オーキド博士)・ナレーションの後任の役として雷電役の堀内賢雄氏が選ばれた。


アームストロングは死に際、雷電に対して「嬉しいねぇ……お前は……もう一人の……俺だ」という言葉を遺したが、このシーンと上記の出来事が合致し、「本当にミーム(意思)を受け継いだ」としてファンの間では話題になった。



なお後年の作品『MGSV』で登場したスカルズは、アームストロングのように全身を硬化させる能力を持つものがいる。

アームストロングのそれがナノマシンによるものであるのに対し、スカルズは寄生虫によるものであるなど違いはあるものの、時系列としてはMGSVはMGR以前の物語であり、スカルズのそれがアームストロングのナノマシンの原型となったのかもしれない。

関連項目編集

ソリダス・スネーク-同シリーズに登場する同じく戦う元大統領。また彼も摩擦で生じる炎を使って攻撃していた。

メタルウルフカオス - 全く関係のない別の会社のゲーム作品だがアホみたいに強いアメリカ人政治家ということで本作を思い出した人も結構いた模様。


ウィルソン・フィリップス上院議員 - 同じ上院議員として時折ネタにされる。共に印象に残る人物だが、こちらの上院議員は非力な普通の政治家である。


この社会には変革が必要だ!だが変革には犠牲を伴う。


だらしねぇな - ガチムチパンツレスリングで有名な空耳台詞。作中でも彼がこの台詞を発していて偶然かと思いきや、海外版でも意図的に似たようなことを言わせている。


筋肉モリモリマッチョマンの変態 - ある意味中の人ネタ元ネタでは言った側だった)。


少佐…ゼロ少佐ではなく地獄が歌う方。彼自身は戦闘狂ではなく戦狂だが、「手段のためなら目的を選ばない」「自身の死にすらなんら頓着していない」「むしろ最高の戦いの最中で死ねるなら本望」という点で共通している。常人には理解できないとはいえアームストロングには確かにあった芯も共通しており、逆に日向の世界と引き換えに得られる最凶の権能を授かり、宿敵アーカードと同じ真祖となる機会に出合うも「『化物』を倒すのは『人間』であるべき」という意地で拒否して(ヴラド伯爵であった頃のアーカードはそれに屈したため、その点に限っては彼はアーカードより上である)人間のまま戦後を迎え、作中最弱の一食抜いただけで死ぬとか抜かす百発零中のデブのまま最終決戦の決着直前まで生き延び、彼の死をもって決戦は終わった。上院議員とは共通点も相違点も腐るほど出てくる。

大魔王バーン…同じく弱肉強食を主義としている絶対的実力者、だが彼の場合「自分は強いから何をしてもいい」という為だけに弱肉強食を掲げている為、上から殴りつけられることを想定しておらず、アームストロングの様に最高に楽しい闘争が出来たならそれで負けても死んでも構わないというほどには振り切れていない

ホレイショ・ケイン…石塚運昇氏が吹き替えを担当したアメリカ人キャラ。原語版と吹き替え版で口調が大きく異なる点が共通している(ホレイショの場合、原語版では冷徹かつ慇懃だが吹き替え版では俺様熱血漢。アームストロングの場合、原語版では元海軍のジョックスらしくダーティワード連発で口汚いが吹き替え版では政治家らしくやや堅苦しい喋り方)

範馬勇次郎…己の思想もとい意志を力尽くで実現させる事を強さという概念の根幹とし、至高とする上、己の欲望の為に戦わず闘争に余計な思想や動機を持ち込むことを不純物と唾棄するなど、闘争への純粋さや姿勢はよく似ており、上院議員が求める個人の暴力の究極形。その気になれば大統領だってぶっとばせる上院議員に対し、勇次郎は実際に大統領をぶちのめすし顎で使うし、暇潰しで首相を襲撃したりもする。こちらの世界の大統領は彼の圧倒的な力に恐れをなして友好条約を結び、大統領が変わる度に勇次郎は渋々条約の宣誓を受けているが、こんな上院議員が大統領になったら思想でも闘争でも良き親友になれそうである。世界は世紀末直行だろうが・・・・・・


椿正義チャンネル:動画内でパロディキャラが登場した。


SenatorArmstrongMeme…アームストロングが彼の戦闘BGMであるIt_has_to_be_this_wayをバックに雷電をぶん殴りまくるミーム。ミームがテーマの作品かつ、ミームについて語っていたアームストロングが本当にミームになってしまうという、ある意味で皮肉とも言えるネタ。


むらびと村長やら島の代表をやってるアームストロングもビックリな身体能力が凄まじい基本不死身なスローライフ少年少女。もしかしたら涼しい顔してアームストロングを吹っ飛ばす……かもしれない。

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