概要
『三重連太陽系』を復活させるプログラム『ソール11遊星主』のひとり『ピサ・ソール』が、自らの巨大ユニットから生み出す存在。謂わば『複製体』である。
それはクローンと言っても差し支えないが、細胞ひとつで培養するのではなく、暗黒物質と基の情報さえ有れば惑星や周囲の物体纏めて再生し、再現前の記憶すら完全に覚えている程に優秀である。
但し、準備が万全ならばの話。要のひとつと言うべき『パスQツール』に不具合が生まれれば複製は可能だが、産み出された複製体は本物よりも色素が薄くなる。大多数ならば肉体自体も更に不安定となり、1m以上の動植物は再生されても直ぐに基の暗黒物質へと還ってしまう(複製された者が更に重ねて再生されても同様)が、物質の場合は維持され続ける。更に彼女が放つ再生波動が生命線な為に途中で絶たれてしまえば同様の運命を辿る。恐ろしい事に復元されても、切っ掛けが無い場合以外、自身は「複製」だと最期まで自覚せず認識していないのである。
本物(オリジナル)は『オリジン』と呼称される。