概要
メタルギアシリーズに登場する武器の一つ。
刀身を超振動させて剪断力を高める所謂振動剣。
SFお馴染みの武器であるが、高周波ブレードの場合、刀身の超振動による切断力の強化だけで無く、高周波電磁パルスを流す事で原子間結合を強化し刀剣そのものの強度を高めており、実体剣の弱点で在る折損の可能性を有る程度克服している。
どの様な刃物(素材)でも高周波ブレードにする事は可能だが、刃物なら何でも良いという訳では無く、最終的な性能は元と成った刃物の性能に依存する。
つまり鉄板を切り出して粗製濫造されたナイフよりも、名工が打った日本刀の方が性能が高いのである。
威力
コンクリートの塊ですら豆腐めいて一刀両断し、使い手が使い手ならば、巨大なメタルギアすら一太刀で斬り裂く。
但し、同じ高周波ブレード同士なら簡単に破壊されない様で、劇中では高周波ブレードによる鍔迫り合いも発生している。
また、あまりにも硬度と強度が高い相手だと、かすり傷一つ付けられない事も。
主な高周波ブレード
- フォックスブレード
元祖高周波ブレード。形状はメカニカルな柄の忍者刀。
劇中ではコンクリートの柱を一刀両断している。
MGRでも特定の条件を満たす事で使用可能に為り、一定確率で通常の斬撃が「斬撃モード」と同じく敵をスッパスッパと切断する様に成る。
- 共和刀/民主刀
使い手:ソリダス・スネーク
MGS2において雷電との最終決戦で使用した双刀。
- 雷電の高周波ブレード(仮称)
使い手:雷電
MGS4全編とMGRの冒頭で使用。カーボンと金属を貼り合わせたコンポジット構造のパラコードグリップのバトルナイフを刀剣にした様な簡素な見た目で、カイデックスと思われる鞘に納められている。
- 雷電の新型高周波ブレード(仮称)
使い手:雷電
MGRにおいて戦闘特化のボディに換装して以降使用しており、ボディと同じく量産性度外視のワンオフ仕様。
複数種類の金属とカーボンをサンドイッチしたコンポジット構造で、見た目は近未来的な長ドス。
サイボーグや自立機動兵器を斬りつけると流れ出る電解質を吸収する機能を有し、このブレードで斬ると電力が回復する。
大型の鞘は電磁レールスキャバードと呼ばれるもので、電磁加速によって高周波ブレードを射出する抜刀補助システムを搭載している。
- 高周波ムラサマブレード
使い手:サムエル・ホドリゲス/雷電
サムの実家に先祖代々受け継がれた太刀を高周波ブレードに改造したもの。
刀身自体は元と成った太刀のままだが、流されている高周波電磁パルスと反応して血染めの様な真紅の刀身に成っている。
元と成った太刀自体が戦国時代の名工によって打たれた傑作と呼べる代物だった為、その切れ味と強度は雷電の高周波ブレードの比ではない。
また、鞘にも火薬の力でムラサマブレード自体を射出する仕掛けが施されており、サムはこれを用いたサイボーグですら反応不可能な超高速の抜刀術を必殺技としている。
更には敵に奪われた際の事(サムが遣う剣術は新陰流から派生したものなので、無刀取りという無手の状態で相手の刀を奪う技が在り、それの対策だろう)も考慮して、サム以外には高周波ブレードとして使え無く成る様(あくまでも高周波ブレードとしての使用だけで、刀剣としては使用可能)、IDロックまで完備。
サムの死後、ウルフが形見として受け取るが、雷電がこれを用いて最後の敵との決戦に挑む。その後はどうなったか不明。
恐らく雷電がそのまま使っているか、ウルフを預かっているサニーが管理しているのだろう。
本編初回クリアの特典として雷電もゲーム本編で使用可能になる。
基本的な性能は初期装備の新型ブレードと同じだが、威力は雷電が使用可能なブレードの中で最高(後述の斬馬刀と同威力)。
- 高周波マチェーテ
使い手:デスペラード社所属のサイボーグ
デスペラード社所属の一般サイボーグ兵が用いる武器。
ショップからの購入で雷電も使用可能。
リーチは短いが初期装備の新型高周波ブレードと威力は同等で、攻撃速度が速い。
- 高周波野太刀
使い手:デスペラード社所属のサイボーグ
デスペラード社所属のサイボーグでもエリートと思われる者が使用している長大な高周波ブレード。
柄が伸長する機能を持ち、使用時はリーチが伸びる。
ショップからの購入で雷電も使用可能。
リーチと威力は雷電が使用可能なブレードの中で最高だが、攻撃速度が遅く、隙がデカい。
- ブラッドラスト
使い手:サンダウナー
ウィンズ・オブ・デストラクションのサンダウナーの得物である一対の高周波マチェーテ。
英語表記は「Blood lust」。英語で「血への渇望」を意味する。
一般兵が用いる高周波マチェーテと違い刀身が角ばった諸刃である以外は一般的なマチェーテと対して変わらない。
サンダウナーは腕に内蔵されたアームに、雷電の場合はガントレットのアームに片方を接続する事で、鋏の様に用いる事が可能。
使い手:ミストラル
ウィンズ・オブ・デストラクションのミストラルの得物。英語表記は「L'Etranger」。
仔月光の腕を複数本つなぎ合わせ一直線に硬直させたポールウェポンで、両端の手に高周波ナイフを持たせる事で双刃の高周波スピアとして使うことが可能。
仔月光さえ有れば幾らでも換えが効き、硬直を解いてムチの様に振るう、両端の手で掴む等、多種多様な戦法が可能。
使い手:モンスーン
ウィンズ・オブ・デストラクションのモンスーンの得物である一対の釵。
英語表記は「Dystopia」。英語で「暗黒郷/反理想郷」を意味する。
高周波ブレードとしての使用の他、高圧電流を帯びるのでスタンバトン的な使い方も出来る。
モンスーンは自身のボディ機能である「磁力操作」に用いていた為、単なる武器以上にモンスーンのボディ機能の要でもある。
雷電は1本のみ装備し、投擲武器として用いる、持ったまましばらく振るわずにいると磁力が溜まり、その状態でヒットさせると敵を麻痺させられる
- 高周波木刀
使い手:雷電
高周波と相性が良い、高品質のマボガニー木材を用いた木刀。
強化された木材により、サイボーグへの殴打が可能と成っている。
ただ、バグか当たり判定の問題か、これをある敵の爆発反応装甲盾に使用すると何処を斬っても爆発してしまう(通常は案内に従って斬れば隙間に剣をねじ込んで無理矢理盾を解除できる)
- 木刀蛇魂
使い手:雷電
国内版限定のDLCで入手可能な高周波木刀。
スピリチュアルテクノロジーによりある人物の人格が再現されている。
- アーマーブレイカー
使い手:雷電
ショップからの購入で使用可能に成る高周波ブレード。
日本古武術の武器である兜割をモチーフにしており、堅牢な装甲を持つ相手に対して特に有効である。
因みに兜割は刀剣類どころか刃物ですら無く、平時は護身用として、合戦では短刀と併用して鎧兜を身に付けた相手に止めを刺す際に用いられた。
開発者は、古流の武器に詳しく無いのだろうか?
- 高周波チェーンソー
使い手:LQ-84i/LQ-84
LQ-84iが背中にマウントしているチェーンソー。
尾部のマニピュレーターで保持して使用する。
通常のチェーンソーと同じく対象を削り砕く事で切断するが、高周波によって破壊力とチェーン自体の耐久性が向上している。
エンジン(モーターの可能性あり)が刀身に内蔵されているらしく、通常のチェーンソーの様なエンジンブロックが存在していない。
関連タグ
アーマーシュナイダー:ガンダムSEEDに登場する類似した武器