「ただし、日本じゃあ二番目だ」
「何!? 俺の他に一番がいるとでも!? 誰だそいつは!」
ヒュウ、チッチッチッ、ハッハッハッ……
概要
親友・飛鳥五郎の敵を探すため、全国を旅し、その土地ごとの悪辣な組織を潰して回る。
毎回、各地の用心棒を圧倒的な「日本一(回によっては宇宙一)」の技で圧倒してきた。
銃弾を銃弾で叩き落とし、テニスボールで大木をへし折り、ブーメランで壊れた看板を修復し、箸で矢を掴み取り、食後に爪楊枝として使うetc……。
悪役に吐くセリフも外連味があふれており、相手の言葉を逆用してからかうことが多い。
「ボクちゃんの勝ちね」
「ミーは金バッジ退治のエースなのさ」
「個人の力でも、鬼勘一家くらい倒せることを教えてやろうぜ」
「こんな顔だがね……睨めっこでもするかい?」etc……。
そしてピンチに陥った時、飛鳥の形見のギターの中に収められたズバットスーツに身を包み、ズバットに変身して悪党共に鉄槌を下すのである。
なお、特撮の主役には珍しく、煙草も吸うし酒も飲む。
また、警察からはズバットの暴力行為が問題視され、早川の友人である東条刑事が胸を痛めるという、ダークヒーローとしての側面も持つ。
宮内洋の代名詞
「早川健は宮内洋以外には演じられない」と言われており、平山亨プロデューサーも、脚本家の長坂秀佳氏もそれを認めている。
宮内氏本人も「宮内は仮面ライダーV3ではなく、ズバットなのです」(『快傑ズバット大全』)と言い切る程。
ただ、早川同様の気障だとは思ってほしくないらしいとの事である。
そして、『ジャッカー電撃隊』のビッグワンこと番場壮吉をはじめ、宮内氏が演じたその後のヒーローは、ほとんど早川の影響を少なからず受けている(『宇宙刑事ギャバン』のアランも単発ゲストながら、早川を思わせる衣装で登場)。