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愛のコリーダの編集履歴

2013-06-10 01:19:25 バージョン

愛のコリーダ

あいのこりーだ

『愛のコリーダ』(L'Empire des sens)とは、1976年に公開された大島渚監督の映画。

概要

1936年に発生した阿部定事件を基にした、性愛と猟奇映画


日仏合作。フランス人プロデューサーのアナトール・ドーマンが大島渚に企画を持ち込み、数多のポルノ映画を監督した若松孝二が製作に就いた。

大島が自身のプロダクションである創造社を解散した後の復帰作であり、これ以降、大島が海外との合作をメインにする転機となった。


性表現は過激、というより極限に達しており、本編の半分以上が濡れ場である。

検閲を避けるため、大島はフィルムをフランスから輸入、日本で撮影した後にフランスに送り返して現像・編集するという方法を採った。

フェラチオ張り型挿入、産卵プレイ、首絞めを含む性行為役者が実際に本番をしている日本初の事例となった。

アダルトビデオが成立するより少し前の話である。この件は社会問題になった上、出版された今作のシナリオ本がわいせつ物に当たるとして裁判にまで発展した(結果は無罪)。

当時の日本公開版では、問題視されたシーンのカットと局部への修正が入っていた。2000年に「完全ノーカット版」がリバイバル。カット部分は修復されたが、やはり修正は入っている。


大論争が起こったのは海外でも同様だったが、上映に成功した国ではのような熱狂が巻き起こり、フランスでは17ヶ月のロングラン、ブラジルでは当時の興行記録を塗り替えるほど大ヒットしたという。

「愛のコリーダ」というタイトルを引用した楽曲も作られた。アーイノコリィダッというフレーズが印象的なディスコ曲で、映画の内容とは印象は異なるが。


タイトルについて

日本語タイトルのコリーダ(Corrida)は、「闘牛」を表すスペイン語。

フランス語タイトルの『L'Empire des sens』とは、「官能の帝国」を意味する。これはフランス人哲学者ロラン・バルトが著した日本文化論『表徴の帝国』(L'Empire des signes)のもじりである。


あらすじ

東京都中野の料亭・吉野家で、阿部定という女中が住み込みで働き始めた。

定は吉野家の主人である吉蔵に気に入られ、定もまた吉蔵に惹かれた。やがて二人は肉欲に溺れる。二人は場所もわきまえず情事にふけり、その関係は吉蔵の妻に感づかれた。

二人は吉野家を出て駆け落ちした。宿で結婚式ごっこをした二人は、食べることすら忘れて情事に没頭する。


キャスト

吉蔵 - 藤竜也

阿部定 - 松田英子

トク - 中島葵


スタッフ

監督・脚本 - 大島渚

製作代表 - アナトール・ドーマン

製作 - 若松孝二

撮影 - 伊東英男

美術 - 戸田重昌

編集 - 浦岡敬一

音楽 - 三木稔

助監督 - 崔洋一

製作会社 - アルゴス・フィルム=オセアニック=大島渚プロ

配給 - 東宝東和 / ギャガ・コミュニケーションズ (R-18)


データ

公開 - 1976年10月16日 / 2000年12月2日

上映時間 - 104分

製作国 - 日本 / フランス

言語 - 日本語


関連タグ

映画 / 邦画 / フランス映画 / 映画の一覧

阿部定


外部リンク

愛のコリーダ - Wikipedia

愛のコリーダとは - はてなキーワード

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