寄生された人間の体内が戦場だ。
ストーリー
西暦2249年、人類が植民したスタン星では、多くの入植者が次々と謎の死を遂げていた。
科学者たちはこれを極小エイリアンの寄生によるショック死と断定、戦闘機X-002をミクロ化し、その体内へと送り込んだ……。
概要
1989年にアイレムが販売した業務用STGで、病原菌サイズのエイリアンに寄生された患者の体内を舞台に、アイテムを取得すると生える2本の触手が特徴的な自機「X-002」が、『R-TYPE』よりも更にグロテスクなステージで敵エイリアンと戦う。全7面構成で2週プレイ可能だが、いわゆる真EDの類はなく1週目と2週目でEDは同じ。
※家庭用は、プレイステーション版とセガサターン版がエクシングから『イメージファイト』とのカップリング形式で発売された。
同社のヒット作である『R-TYPE』の続編として製作されたとも言われている。その為、『R-TYPE FINAL』に本作の自機の前身とされる機体が登場する。
『R-TYPE』と異なり、波動砲やフォースに相当する要素が無い為、使用するボタンはショットボタン1つのみで、R-TYPEのフォースに該当する攻防一体の触手を上手く操作する事が攻略のカギとなっている。触手はパワーアップすると自機の上下に1本づつ装備され、自機の移動と逆方向に揺れるように動く。触手の先端からは弾が発射される為、それで敵を攻撃して倒せる他、触手自体が無敵な為、触手本体を敵に接触させ続ける事でダメージを与えて倒す事も出来る。
ステージ中には、以下のパワーアップアイテムが出現する。
- 赤:自機と触手から前方に貫通レーザーを発射
- 青:触手からホーミングミサイルを発射 ※自機からはノーマルショットを発射
- 黄:触手の先端が向いた方向に高攻撃力のビームを放つ。発射時に残像が残るのでシャドウと呼ばれる ※自機からはノーマルショットを発射
- スピードアップ:自機の移動速度を最大4段階アップさせる
- スピードダウン:自機の移動速度を1段階ダウンさせる
- ボム:機体前方斜め下方向に投下するボムを装備する
- 1UP:自機が1機増える
ステージ2は、『R-TYPE』でもお馴染みの1画面に収まりきらない巨大戦艦面になっており、本作では複数のエイリアンが合体した巨大エイリアンと戦う。
『R-TYPE』よりも防御面や特性が解りづらく触手の操作には慣れが必要なうえ、何故かアイレムの方針で情報が公開されなかった為、安全地帯を利用する事が前提のステージデザインながらもその情報が広く世間に伝わらず、一見さんお断りな状況となった為に知名度は高くない。だが、独特の世界観とゲーム性が受けてアイレムの隠れた名作扱い的な扱いを受けている。