概要
初めに書いておくが、本作は原作『ブルードラゴン』とは基本設定以外何の接点もない。ストーリーは完全にオリジナルであり、原作者の鷹野氏の世界観に基づいた作風になっている。
作画を担当した小畑健は以前に『デスノート』で不気味で陰惨な死神の世界を描いており、その画風がファンタジックな世界観である本作でも十二分に活かされている。
あらすじ
闇の世界に潜む魔物『カゲ』は、闇女王ビラの名のもとに光の世界を侵略し、自らのものにしようとしていた。しかしビラの圧政に耐え兼ね、『狂乱の魔物』ブルードラゴン・グラドは、光の世界の王子・ラルの体に宿る。山を消し飛ばすほどの力を持つグラドを恐れた王はラルを闇の中に閉じ込め、グラドが出てくることが出来ないようにした。
それから15年後、闇女王は小国を次々と滅ぼし、世界を滅ぼそうと進撃を開始した。やむを得ず王は教育係のミオの助言を受け入れ、ラルを開放する。待ち望んでいた光の世界へと出ることのできたラルは、ミオと共に(自分の世界から光を奪った闇女王をあーんなことやこーんなことをしてからブチ殺すことを夢見て)カゲの軍団を撃ち滅ぼすべく旅に出るのだった。
登場人物
主人公パーティ
本作の主人公。15歳。悪知恵の働く少年で、その知恵を自らのモノにするためグラドの宿主に選ばれ、捕り殺されずに済んだ。生まれてからずっと視覚を奪われていたため、美しい女性(主におっぱい)に目が無い。ロリコン。
- グラド
特殊融合を持つ五大カゲの一つ、『ブルードラゴン』。一瞬で見渡す限りの山々を焼き、岩をも瞬時に蒸発させる高熱の炎を吐く。
- ミオ
本作のメインヒロイン。ラルの教育係を務めていた美人女教師。眼鏡で巨乳。年齢はラルより10歳前後上。常識人だが、それ故に女のことしか考えていないラルにはしょっちゅう振り回されている。
余談だが、連載開始されてわずか一週間でエロ同人が出たことでも有名。
- アイア
索敵に便利なカメレオン型のカゲ『クルクル』の宿主に選ばれた少女。13歳。
- カフカ
防御力に優れた薔薇型のカゲ『リズ』を持つ騎士。根は真面目だが、少しドジ。
- スンス
闇女王に奪われた姉を助けるためにラル一向に味方する少年。「○○ッス」というしゃべり方をする。
人間
- ベネット
特殊融合を持つ五大カゲの一つ、『ホワイトタイガー』を持つ世界最強の剣士。それぞれネコとコウモリのカゲを持つ美女二人を侍らせている。冷静な判断の出来る皮肉屋。
カゲ
- 闇女王ビラ
特殊融合を持つ五大カゲの一つ、『クリアヒューマン』。自らの美しい姿を3次元上に顕現させるため、世界各地を蹂躙した後に美女を攫い強制的に宿主とし、飽きたら捨てて配下のエサにしていた。そのため、毎回のように姿が異なる。
ジャンプに載せてはいけないような爆弾発言をしょっちゅう行っている。
表記ゆれ
ラルグラド - 終盤ではこの単語が重要なキーワードとなる。