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天地を喰らうの編集履歴

2010-06-15 23:48:41 バージョン

天地を喰らう

「今こそ立つとき!天命我にあり!」


解説

「天地を喰らう」は1983年から1984年まで週刊少年ジャンプで連載されていた漫画である。

著者は本宮ひろ志。「三国志」(「三国演義」)を題材にしているが、天上界や魔界といった

ファンタジー要素も盛り込まれている。

原作の漫画は、劉備一行が「封禅の儀」を行うため泰山へ登るシーンで物語は終わってしまうが、

後にカプコンから発売されたテレビゲーム(詳しくは後述)が有名になってしまい、漫画よりは

ゲームの方が知名度が高い。


登場人物

劉備

主人公。中山靖王の末孫で漢の景帝の子。村の悪がきだったが、幼馴染の孔明と共に天上界へ行き、

魔界の主”呑邪鬼”を倒し、天下一の”剛胆”を手に入れる。人間界に戻った劉備は関羽、張飛と

運命的な出会いを果たし、三人は義兄弟の契りを誓う。

黄巾賊討伐では魔界に向かい、孔明、麗、嵐とともに、黄巾賊首魁”魔界の幻鐘大王”を倒し、

天上界の天護将軍になるはずだったが、人間界の惨状を見て、民のために戦い続けることを決意し

人間界へ戻る。以降は関羽、張飛ら仲間たちと共に、董卓の野望を打ち砕くために義勇軍を結成する。

最終話は「封禅の儀」の聖天子として、泰山へ登る。


関羽

元黄巾賊。劉備の貫禄にほれ込み、義兄弟の契りを交わす。青龍えん月刀が武器。


張飛

赤水城で劉備、関羽に出会い、義兄弟の契りを交わす。他の三国志作品とは違い、隻眼である。

また、武器は主に両手剣で戦っていた(他の三国志作品では蛇矛が主武装)。


孔明

劉備の幼馴染。智力を求めて、劉備と共に天上界へ行く。天上界の竜王の娘、麗の婿となる。

魔界で劉備たちと共に幻鐘大王を倒すが、劉備と同じく人間界へ戻る。

その後は、道中で趙雲と出会い、旅を続けている。


天上界の天女。竜王の5番目の娘。劉備の妻になると誓う。龍や馬に変身する能力を持つ。

幻鐘大王討伐後、彼女も人間界へ下りてしまう。最終話では劉備と共に「封禅の儀」に参加する。


天上界の天女。竜王の4番目の娘。孔明の嫁となるが、孔明は人間界に下りたため、離れ離れになる。

孔明の安否を気遣い見守り続けている。


幻鐘大王

黄巾賊の首魁”張角”の正体。魔界の大魔王。黄巾賊を影で操り、地上乗っ取り計画を目論むが、

劉備、孔明、嵐、麗たち人間界と天上界の勇者たちに倒される。

しかし、大王が死んでも遺体は108の魔星となり、108人に降り戦乱の元凶となる。劉備と曹操

にも落ち、劉備以外は魔性の虜になる。


曹操

乱世の奸雄。ロングヘアーとオカッパがチャームポイント。かつては、嵐と交わって”天下”を

取る力を手に入れていた。董卓暗殺に失敗した後、群雄たちと共に連合軍を結成し董卓と戦う。

兵法にも長けており、難攻不落の虎牢関を皆既日食による奇襲作戦で陥落させ、連合軍に勝利を

導いた。その後は、他の群雄と同様「人民の苦しみを省みない権力者」として描かれる。


董卓

涼州の長官。相国となり、悪政を行う。最後は呂布に殺される。


呂布

董卓軍最強の武将。劉備兄弟と壮絶な死闘を繰り広げる。その後、董卓を殺害し漢の宮廷を掌握する。

漢人と西洋人種の混血で、西洋人風に描かれている。


貂蝉

呂布の妹。彼女の謀略は我欲によるもので、呂布はその謀略を恐れながらもそれに従う立場となっている。

呂布が董卓を殺害するきっかけは、「兄上、私はあんな獣の子など、生みとうはありませぬ。」(貂蝉談)


火虎、周長、宋勇、宋仁

劉備兄弟が率いる義勇軍のメンバー。


ゲーム版の概要

漫画連載終了から5年後、カプコンよりゲームが発売された。ファミコン版はRPGとして、アーケード版は

アクションゲームとしてそれぞれリリース。原作にあった世界観や天上界、魔界のキャラクターは残念ながら

登場しないが、馬超、黄忠、関興など原作の漫画には登場しなかったキャラクターが多数登場している。


ファミコン版RPGシリーズ

天地を喰らう

(C)本宮ひろ志/集英社 (C)モト企画 (C)CAPCOM


1989年5月19日発売。

敵武将を買収で仲間に出来たりするなど、シミュレーション要素も盛り込まれたRPG。武将のHPは兵士の数で

HPが少なくなると、攻撃力が激減する。


天地を喰らうⅡ 諸葛孔明伝

(C)本宮ひろ志/集英社 (C)モト企画 (C)CAPCOM


1991年4月5日発売。

蜀漢最強の天才軍師”諸葛孔明”にスポットを当てたRPG第2作。ゲームシステムも前作よりさらにパワーアップ

されていて、遊びやすくなっている。対ボス戦BGMは屈指の名曲。ストーリーは原作の漫画よりは「三国演義」か

横山光輝の三国志」に準じている。


赤壁の戦いイベント

(C)本宮ひろ志/集英社 (C)モト企画 (C)CAPCOM


天地を喰らう 三国志群雄伝

(C)本宮ひろ志/集英社 (C)モト企画 (C)CAPCOM


1995年8月11日発売。

スーパーファミコンでリリース。コーエー(現・KTゲームス)の「三國志」シリーズタイプのシミュレーション

ゲーム。おなじみの群雄から一人選んで中国統一を目指す。味方武将の意見を聞きながら政治を進めよう。

シナリオは全部で3つ。


天地を喰らう(アーケード版)

(C)本宮ひろ志/集英社 (C)モト企画 (C)CAPCOM


89年稼動開始。

アクションゲーム。劉備3兄弟と趙雲を動かして、左右攻撃ボタンと計略ボタンを駆使して戦う。攻撃ボタンは

ボタン連打で”流星剣”、溜め撃ちで”真空剣”を繰り出せるぞ。経験値による成長システムがある。蒼い玉を

三つ集めるとパワーアップ。エンディング後の次回作に続くテロップは衝撃的。


天地を喰らうⅡ 赤壁の戦い

(C)本宮ひろ志/集英社 (C)モト企画 (C)CAPCOM


92年稼動開始。

ファイナルファイトタイプのベルトスクロールアクションで完成度高い。関羽、張飛、趙雲、魏延、黄忠の5人から

選択。曹操を撃退することがこのゲームの目的。各キャラクターに必殺技を持ち、後のカプコンからリリースされる

ベルトスクロールアクションゲームに多大な影響を及ぼすことになる。そして、難易度上昇でベルトスクロール系

アクション衰退の一途をたどる。


ちなみに、曹操軍女兵と劉備夫人(嵐ではない)のデザインは

当時、カプコンのクリエイターだったあきまん氏によるもの。

(C)本宮ひろ志/集英社 (C)モト企画 (C)CAPCOM


パチスロ 天地を喰らう

(C)本宮ひろ志/集英社 (C)FIELDS (C)RODEO (C)SAMMY


2008年10月稼動開始。

メーカーはカプコンではなく、ロデオから。ロデオから展開しているパチスロ「本宮ひろ志」シリーズで初の3DCG

を駆使したリーチ演出が特徴的。


カプコンのゲームでは登場しなかった原作の主要キャラクター(嵐、麗など)も

多数登場する。また、原作漫画のシーンやシチュエーションも再現。

(C)本宮ひろ志/集英社 (C)FIELDS (C)RODEO (C)SAMMY


おまけ

  • 上記のゲーム作品以外にもセガのアーケードカードゲーム「三国志大戦」でも

「天地を喰らう」のキャラクターがレジェンドカードとして登場している。


  • カプコンの「天地を喰らう」のゲームは中国、台湾などのアジア圏で好評を博し、中には無許諾で続編を作ったり、

本宮ひろ志のキャラクターは引き継かず「三国志」色をさらに強めたRPGの続編がいくつか存在している。

特に『呑食天地』(現地向けの直訳タイトル)シリーズは「ラグナロクオンライン」タイプのオンラインRPG

にもなっており、未公認作品としての域を越えた存在になってしまった。

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