生涯
実名は片倉景綱であり、小十郎という名は通称として名乗っていた。
その後、片倉氏代々の当主が踏襲して名乗るようになった。
米沢成島八幡神社の神職・片倉景重の子とされ、遠藤基信の推挙により、伊達政宗の近侍となる。
軍師としての才も発揮し、関ヶ原の戦いなどの戦では伊達氏の危機を幾度も救っている。
笛の名手としても知られている。
また、大阪夏の陣後に、真田幸村の遺児を保護したのは、同名の彼の息子(片倉重長)である。
逸話
政宗は幼い頃、疱瘡(天然痘)を患った際出来物をかきむしって毒が右目に入ってしまった。
細胞が死滅した右眼球は眼底から垂れ下がり、その様があまりにも不気味であったため、自分の顔を厭った政宗は人嫌いになり、他人を寄せ付けなくなってしまう。
この状況を打破するため、守役であった小十郎は政宗とその父・輝宗を説得し眼球除去を行った。
その方法は政宗の体を縛り、麻酔をかけないまま小十郎が短刀でえぐるという凄まじいものであった。
以後、政宗は出血多量に拠る高熱にうなされ、生死をさまようこととなり、小十郎はもしこれで政宗が死んだら、守役一同自害してわびる覚悟であったと言われている。
また、その忠誠心には凄まじいものがあり、政宗より先に子を授かった時には「主君より先に子を授かってしまうとはなんたる不忠!」と産まれた子供を殺そうとしたほどだったという(主君の政宗はじめ周りが全力で止めて事無きを得たが)。
ちなみに、この時政宗がしたためた「お前生まれた息子を殺す殺す言ってるみたいだけどやめてあげなさいよ(意訳)」という内容の手紙が現存していたりする。
片倉小十郎(戦国無双)
CV:竹内良太
戦国無双4から登場。初代の戦国無双で政宗に助言を行っていたモブは彼。当初からPC化が期待されていたが、シリーズ開始から10年、ナンバリングタイトル4作目にしてようやく実現。伊達家(東北勢としても)初の追加である。
政宗が乳飲み児の頃からの付き合いで、時には辛辣な言葉で主を諌める「知の小十郎」。
武器は剣と盾。盾の裏側には笛(攻撃に使用する)数本のほか、銃も隠し持っている。
政宗と同じ緑の衣装を着用。茶色の短髪で目つきは鋭い。辛辣執事のイメージらしいが大半の人が受けた第一印象はインテリヤクザ。またCVが竹内良太であるゆえにそんな装備で大丈夫か?などのエルシャダイネタを期待する人も少なくない。
100万人の戦国無双では戦国無双4に先駆けて政宗の特殊レアAとして登場していた。餅屋が建設出来る。
伊達家とは遠い水色の服装で横笛を吹いている。これは笛の名手の逸話からか。
ちなみに、100万人で猫御前をスカウトして政宗の影武者にしたと言う設定があるが、すべては彼の行いである。
片倉小十郎 (戦国BASARA)
CV:森川智之
詳しくはこちらを参照
華麗・片倉小十郎(戦国コレクション)
CV:今井麻美(アニメ版)
詳しくはこちらを参照
関連タグ
伊達政宗 伊達成実 鬼庭綱元(「智の片倉景綱」に対して「武の伊達成実」「吏の鬼庭綱元」と並び評された。伊達三傑とも呼ばれる)