片倉重長
かたくらしげなが
- 生没:天正12年12月25日(1585年1月25日)~万治2年3月25日(1659年5月16日)
- 諱:重綱→重長
- 幼名:左門
- 通称:弥左衛門、左衛門
概要
出羽国置賜郡(現山形県)片倉館にて景綱の正室・矢内御前(本名不明)の長男として誕生。
しかしこの時、政宗は父・輝宗から家督を相続したばかりで子が無く主君より早く男児を授かった景綱は不忠ではないかと思い悩み「伊達家に嫡男誕生までは片倉家に慶事罷りならぬ」として我が子を手に掛けようとまでしていた。それを聞いた政宗は思い止まるよう厳命し、景綱は政宗の寛大さに敬服したという。
こうして改心した父・景綱の厳しくも優しい愛を受け、その赤子は左門と呼ばれ、やがて景綱と同じ片倉小十郎の名を継ぐこととなる。
豊臣秀吉が天下統一を果たした直後の天正19年(1591年)、左門は元服。父と並び称される猛将・伊達成実を烏帽子親とし祖父・景重と父・景綱から一字ずつ取り重綱と名乗る。
重綱の初陣は太閤秀吉死後の慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦い…ではなくそれに乗じて起きた白石城の戦いであり、父と共に激戦を制した。
この頃、蘆名一族の生き残りである針生盛直の娘である綾姫を正室に迎えている。
慶長19年(1614年)からの大坂冬の陣では病に倒れた父に代わって従軍を果たし、翌年5月の大坂夏の陣においては道明寺の戦いで大坂牢人五人衆の一人である元黒田家臣・後藤又兵衛を撃破。水野勝成軍との協力で「狒々退治の岩見」こと薄田兼相を破る。しかし、五人衆の真田信繁(幸村)と毛利勝永という2大チートの合流により、水野・伊達連合軍は大被害を受け双方撤退。
このことを「鬼の小十郎」と称され調子に乗っていた重綱が報告したところ、父は「将が最前線で闘うな!!」と叱責したという。
大阪城落城後、重綱は一人の女性が大坂方から落ちのびてきたため、これを保護する。その姫は信繁の三女・阿梅であり、のち重綱の側室として迎えられた。
大坂の陣終結から半年後、父・景綱は永眠。この時は、政宗も左目より涙を流したという。
片倉家当主となった重綱は、龍の右目として政宗になお一層仕えることとなる。
江戸幕府三代将軍・徳川家光の時代、重綱は徳川家世子となった徳川家綱に慮り諱を重長へと改めた。
寛永3年(1626年)7月、綾姫は死去。これに伴い、阿梅は後室となり、2女を生むこととなる。
政宗亡き後も家臣筆頭格として忠宗・綱宗の3代に渡り懸命に仕えた。
万治2年(1659年)3月25日永眠、享年76。
彼が亡くなった翌年、綱宗が隠居し亀千代(伊達綱村)が四代目藩主となった事件を皮切りに世に言う「伊達騒動」が勃発する。
ちなみに阿梅は徳川綱吉が将軍に就任した翌々年の1682年に天寿を全うした。徳川家康が将軍に就任した翌年に産まれた彼女は家康から綱吉の代まで生きたが、没したわずか二年後に徳川吉宗が生まれておりその長寿ぶりが窺える。
生まれ落ちた瞬間から父に殺されそうになった重長は、その父の果たした伊達家への忠誠と仙台の発展という夢を受け継ぎ、その人生を駆け抜けたのである。
政宗さまと景綱くん
上記の逸話どおり生まれ落ちた直後に去勢(やっぱり考え直して抹殺)されそうになるも、景綱の姉・喜多より聞きつけて駆け付けた政宗が景綱をボコボコにしたため落命を免れる。
顔は景綱にそっくりであるが、景綱の長い前髪が無く、代わりにモミアゲが長い。
ストーリーの展開上「左門」と称していた幼少時の登場が多く、最終回目前では、大坂夏の陣の際,「片倉重綱」の名前で、病気の父に代わって参加。「ギッタギタのボロボロにしてやりますよ!!」と嬉しそうに発言しており、巻末のパラメータでも物理的Sで10となっている。
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