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奥州の大名・伊達政宗の側室。

概要

伊達政宗の側室である飯坂の局に対し、政宗が“猫”という愛称をつけたのが由来とされている。しかしながら、“猫御前”というのもあくまで彼女の愛称であり、本名も含め詳しい情報は未だ不明瞭であり飯坂の局ではなく新造の方の愛称だったともされる。いずれにしても正室の愛姫とは仲が良く、姉妹のようだったと言われた。近年では新造の方は新造の方で、飯坂の局を猫御前と指す事が多い。

このためか創作物では「飯坂猫」と書かれる場合もあるが、このことについては飯坂の局と新造の方の双方をモデルとした猫御前が登場する山岡荘八の歴史小説『伊達政宗』、これを原作とした1987年NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』の影響が大きい。


山岡荘八『伊達政宗』における猫御前

飯坂宗康の次女で名は阿蔦。

人取橋の戦い後に父に連れられ政宗に謁見するが、その天真爛漫ぶりの野生児に呆れられつつも気に入られ政宗の側室となり以降は猫御前と呼ばれるようになった。

『独眼竜政宗』における猫御前

演:秋吉久美子

父・宗康(演・東八郎)とともに政宗の元に謁見するために待っている最中に扇子を振るってネズミを追いまわしネズミ退治をした。そして、その姿を見た政宗がその愛くるしさに“猫”と名乗らせた。

自由な性格で天真爛漫であり、笑い上戸で非常に明るい性格。

ただ、当初は人を見下す…と言うかバカにするようなこともあり、愛姫やその侍女の喜多ばかりか保春院の侍女たちと対立する事もあった。愛姫とは次第に打ち解け和解していったが、性格が根本的に合わない喜多とは最後まで打ち解けなかった。

息子・伊達秀宗が大坂冬の陣の褒賞として伊予・宇和島を与えられ宇和島藩を興した際に、秀宗と共に宇和島に赴いたところで物語から消えている。

飯坂の局と新造の方

飯坂の局は飯坂宗康の次女でありのち松森の局、吉岡の局とも言われる。政宗が逝去する2年前の1634年に亡くなったとされる。

ちなみに局[つぼね]は“~の女”という意味で、当然名前ではない。


一方、新造の方は羽後の土豪・六郷道行の娘とされることがある一方で飯坂氏の出ともされ(小説や大河ドラマのように)飯坂の局と同一人物のように扱われることもある。現在では同一人物説は否定され彼女は1612年に亡くなったという。


1590年に生まれた政宗の長男・伊達秀宗の母は飯坂の局とされていたが現在では新造の方説が有力になっている。

当初は政宗の第一子であるため伊達家の後継者と目され豊臣秀吉にも可愛がられていたが、後に正室の愛姫が1598年に次男・忠宗の出産する。正室の息子であり徳川家康秀忠と繋がりが深い忠宗が家督を継ぎ、秀宗は庶子である上に豊臣秀頼の小姓だった経歴から豊臣家との繋がりを警戒され不遇な扱いを受けたとされる。のち秀宗は付家老を殺害したことで政宗から義絶されたことがあったが、その際に秀宗は長年の不満を父にぶつけ、以降は和解し良好な父子関係を築いたともされる。


また、三男・伊達宗清の母も昨今は秀宗同様、新造の方が実母であると有力視されている。宗清は新造の方が没した後に飯坂の局の養子となり彼女の実家である飯坂氏の家督を相続した。


影武者説

一部では、政宗の影武者との説も出ている。

(本項の猫御前であったとも、正室の愛姫だったともいわれる)


影武者と言うのは主君に成り済まし味方の士気を上げる、敵対勢力の情報を混乱させる他、主君に代わって命を落とすなどが主な役目とされる。当然ながら、当時は特定の人物の詳細な人物像を知る術は極めて少なく、大概は同じ位の背丈の者が甲冑・衣装などを着用する、下手すれば全然容姿も似つかぬ者が「自分が○○○(主君の名前)だ!」と名乗るだけでも影武者の役目を果たせる時代である。


…とはいえ、女性である猫御前が影武者を演じるのは些か無理があるのではないかと考えるのが一般的な思考だろう。一説では、容貌にコンプレックスを抱えていた政宗が、行軍で領内を通る際に敢えて端正な顔立ちの女性に自身を演じさせ、政宗自身は地味な衣装で身分を隠しこっそりと領内を出てから軍に合流した…などというトンデモな話も存在する。


100万人の戦国無双

GREEのソーシャルゲーム『100万人の戦国無双』では紹介ガチャの特典として登場。逸話の影武者として登場。

政宗と同じような服装で同じような眼帯も装着している。但し下はスカートのようになっている。

小十郎に影の素質があるとしてスカウトされているが、彼女自身は本当の役割を理解してないらしく、務めを「遊び」と思っているらしい。

政宗の発するセリフが (波ダッシュ)でゆるく書かれる。(「馬鹿め~」など)

これには政宗も呆れ「まともな影武者は用意出来んかったか」と愚痴っている。

領主には「遊んで」や「かまって」など常に相手に何かをねだり、功を立てると「褒めて」とせがんでくる。

武器は主に描かれていないが、仮武器(装備武器)は、くのいちのくない。


身長は約150㎝代で描かれる事が多いが、何故か胸は大きめで描かれる傾向があり、俗に言う(?)ロリ巨乳。ただ、2D(みにきゃら)で描かれる上身長などのデータが詳しく書かれていない。

政宗が「わしの顔で変な事するな!」的な発言がよくみられるが、ついに公式で出てしまうほど

また、当の政宗は「嫁(側室)に自分のコスプレをさせる異常性癖の持ち主」と他から冷たい目で見られる一面も……


戦国大戦

センシティブな作品

『アタシの歌、あんたに聞かせたげる!』

CV:金元寿子 イラスト:hakus()


SEGAのアーゲードトレンディングカードゲームの戦国大戦 -1582 日輪、本能寺より出ずる- (Ver,2.00A) より登場。

スペックは武力1 統率4でコストが1.0の竜騎馬隊で、特技「防柵」と「魅力」を持つ。

計略「速射の陣」は、「範囲内の伊達家味方竜騎馬隊」に対し、弾数の回復速度を上げる効果を付与する陣形を展開する。

銀髪の戦国ロッカー少女。イラストには三味線も書かれている。

服など描かれいてる星は旦那である政宗に対してるものだと思われる。また、頭にある黒いアレは眼帯ではないかと思われる(上記の影武者説)

また、中の人中の人だけに、虎口攻めの際に「作戦やイカに」的な扱いも……

関連イラスト


関連タグ

東北勢

伊達政宗 愛姫 

概要

伊達政宗の側室である飯坂の局に対し、政宗が“猫”という愛称をつけたのが由来とされている。しかしながら、“猫御前”というのもあくまで彼女の愛称であり、本名も含め詳しい情報は未だ不明瞭であり飯坂の局ではなく新造の方の愛称だったともされる。いずれにしても正室の愛姫とは仲が良く、姉妹のようだったと言われた。近年では新造の方は新造の方で、飯坂の局を猫御前と指す事が多い。

このためか創作物では「飯坂猫」と書かれる場合もあるが、このことについては飯坂の局と新造の方の双方をモデルとした猫御前が登場する山岡荘八の歴史小説『伊達政宗』、これを原作とした1987年NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』の影響が大きい。


山岡荘八『伊達政宗』における猫御前

飯坂宗康の次女で名は阿蔦。

人取橋の戦い後に父に連れられ政宗に謁見するが、その天真爛漫ぶりの野生児に呆れられつつも気に入られ政宗の側室となり以降は猫御前と呼ばれるようになった。

『独眼竜政宗』における猫御前

演:秋吉久美子

父・宗康(演・東八郎)とともに政宗の元に謁見するために待っている最中に扇子を振るってネズミを追いまわしネズミ退治をした。そして、その姿を見た政宗がその愛くるしさに“猫”と名乗らせた。

自由な性格で天真爛漫であり、笑い上戸で非常に明るい性格。

ただ、当初は人を見下す…と言うかバカにするようなこともあり、愛姫やその侍女の喜多ばかりか保春院の侍女たちと対立する事もあった。愛姫とは次第に打ち解け和解していったが、性格が根本的に合わない喜多とは最後まで打ち解けなかった。

息子・伊達秀宗が大坂冬の陣の褒賞として伊予・宇和島を与えられ宇和島藩を興した際に、秀宗と共に宇和島に赴いたところで物語から消えている。

飯坂の局と新造の方

飯坂の局は飯坂宗康の次女でありのち松森の局、吉岡の局とも言われる。政宗が逝去する2年前の1634年に亡くなったとされる。

ちなみに局[つぼね]は“~の女”という意味で、当然名前ではない。


一方、新造の方は羽後の土豪・六郷道行の娘とされることがある一方で飯坂氏の出ともされ(小説や大河ドラマのように)飯坂の局と同一人物のように扱われることもある。現在では同一人物説は否定され彼女は1612年に亡くなったという。


1590年に生まれた政宗の長男・伊達秀宗の母は飯坂の局とされていたが現在では新造の方説が有力になっている。

当初は政宗の第一子であるため伊達家の後継者と目され豊臣秀吉にも可愛がられていたが、後に正室の愛姫が1598年に次男・忠宗の出産する。正室の息子であり徳川家康秀忠と繋がりが深い忠宗が家督を継ぎ、秀宗は庶子である上に豊臣秀頼の小姓だった経歴から豊臣家との繋がりを警戒され不遇な扱いを受けたとされる。のち秀宗は付家老を殺害したことで政宗から義絶されたことがあったが、その際に秀宗は長年の不満を父にぶつけ、以降は和解し良好な父子関係を築いたともされる。


また、三男・伊達宗清の母も昨今は秀宗同様、新造の方が実母であると有力視されている。宗清は新造の方が没した後に飯坂の局の養子となり彼女の実家である飯坂氏の家督を相続した。


影武者説

一部では、政宗の影武者との説も出ている。

(本項の猫御前であったとも、正室の愛姫だったともいわれる)


影武者と言うのは主君に成り済まし味方の士気を上げる、敵対勢力の情報を混乱させる他、主君に代わって命を落とすなどが主な役目とされる。当然ながら、当時は特定の人物の詳細な人物像を知る術は極めて少なく、大概は同じ位の背丈の者が甲冑・衣装などを着用する、下手すれば全然容姿も似つかぬ者が「自分が○○○(主君の名前)だ!」と名乗るだけでも影武者の役目を果たせる時代である。


…とはいえ、女性である猫御前が影武者を演じるのは些か無理があるのではないかと考えるのが一般的な思考だろう。一説では、容貌にコンプレックスを抱えていた政宗が、行軍で領内を通る際に敢えて端正な顔立ちの女性に自身を演じさせ、政宗自身は地味な衣装で身分を隠しこっそりと領内を出てから軍に合流した…などというトンデモな話も存在する。


100万人の戦国無双

GREEのソーシャルゲーム『100万人の戦国無双』では紹介ガチャの特典として登場。逸話の影武者として登場。

政宗と同じような服装で同じような眼帯も装着している。但し下はスカートのようになっている。

小十郎に影の素質があるとしてスカウトされているが、彼女自身は本当の役割を理解してないらしく、務めを「遊び」と思っているらしい。

政宗の発するセリフが (波ダッシュ)でゆるく書かれる。(「馬鹿め~」など)

これには政宗も呆れ「まともな影武者は用意出来んかったか」と愚痴っている。

領主には「遊んで」や「かまって」など常に相手に何かをねだり、功を立てると「褒めて」とせがんでくる。

武器は主に描かれていないが、仮武器(装備武器)は、くのいちのくない。


身長は約150㎝代で描かれる事が多いが、何故か胸は大きめで描かれる傾向があり、俗に言う(?)ロリ巨乳。ただ、2D(みにきゃら)で描かれる上身長などのデータが詳しく書かれていない。

政宗が「わしの顔で変な事するな!」的な発言がよくみられるが、ついに公式で出てしまうほど

また、当の政宗は「嫁(側室)に自分のコスプレをさせる異常性癖の持ち主」と他から冷たい目で見られる一面も……


戦国大戦

センシティブな作品

『アタシの歌、あんたに聞かせたげる!』

CV:金元寿子 イラスト:hakus()


SEGAのアーゲードトレンディングカードゲームの戦国大戦 -1582 日輪、本能寺より出ずる- (Ver,2.00A) より登場。

スペックは武力1 統率4でコストが1.0の竜騎馬隊で、特技「防柵」と「魅力」を持つ。

計略「速射の陣」は、「範囲内の伊達家味方竜騎馬隊」に対し、弾数の回復速度を上げる効果を付与する陣形を展開する。

銀髪の戦国ロッカー少女。イラストには三味線も書かれている。

服など描かれいてる星は旦那である政宗に対してるものだと思われる。また、頭にある黒いアレは眼帯ではないかと思われる(上記の影武者説)

また、中の人中の人だけに、虎口攻めの際に「作戦やイカに」的な扱いも……

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東北勢

伊達政宗 愛姫 

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  • 化け猫

    ※捏造キャラが出ます!ご注意ください。 政宗の側室・猫御前のお話です。正室も出てないのになんで側室?と思われるかもしれませんがこの方は政宗の影武者も勤めていたと言う逸話(?)があって考えやすかったので。あと私が動物の中で猫が好きなので(関係ない) 愛姫のイメージが私の中で固まってなくて固まるまで愛姫は書けませんでした;伊達さんの言葉遣い間違ってると思いますが(英語は苦手です)温かい目で見てください。たぶん本当なら此処は英語使うだろうというところでがっつり日本語使っていると思います;それでもよろしければどうぞ見てやってください。評価&閲覧、有難うございました!!ブックマークもしていただいて、有難うございますvV
  • 私だって護りたい

    戦極初打ち記念。 猫御前視点短文。猫ちゃんが戦いたいと思ったキッカケはこうだといいなという。 カプ要素などはありません。 時系列は戦極の少しだけ前…?くらいです。 ただただ小十郎がイケメンになりました。
  • 竜と妻

    竜と妻とその妾

    捏造伊達家です! 本当に伊達家かっこよすぎる‼ それよりも愛姫が好きですが笑笑 愛姫を自分と置き換えながら見てくださっても構いません笑笑
  • いつか

    パチスロ政宗3より。 小十郎の髪大好き。 愛姫とはちゃんと関係はありますが、政宗の想いに気づいているものの手を出せない小十郎と伝えたくても勇気がない政宗の話。政宗こどもっぽくしすぎたかな? 小十郎妻帯者で子持ち設定です。 昔の言い回しとかは雑ですがお許しください。 戦国無双も好きなので、少し要素が混ざっているかもしれません。
  • 【死ネタ】政宗様と猫御前【やっちまった】

    腐女子なのに、NLしか更新していない俺がいる。 猫御前は政宗の側室、新造の方とも。設定では両親に売られた家から脱走し、飢え死にしかけていたところを政宗に拾われ、子はできませんが側室となります。 死ネタ、死ネタ、死ネタと死ネタ三連発、おもに東西アニキを殺すことに定評のあるkoko.とタグが付きそうで恐ろしい今日この頃。
  • 悪戯猫

    サイトより移動。 愛姫がいるくらいだから、当然猫御前もいます。 筆頭と成実はいつも御前様に揶揄われてるくらいがいい感じ。 俺様な筆頭にはジャイアン理論が適用。 戸兵衛は黒脛巾の頭領。この気弱さでも。
  • 戦国無双NL、GL詰め合わせ

    サイトから。甲斐姫、猫御前(創作)関連。①伊達甲斐(現代パラレル) ②兼猫 ③政猫 ④猫甲斐 計4作品収録。BLが前提の作品も含んでいるのでご注意を。猫は容姿も声も政宗にそっくりの忠臣設定。表向きは側室の扱いとか。
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