概要
ヴァルヴレイヴへの搭乗者登録の際に、ニンゲンヤメマスカ?とのOSからの問いに「YES」と答えると、搭乗資格者の体に薬物が注入され、ヴァルヴレイヴの操縦が可能となる。
同時に、驚異的な回復力と噛み付いた人間の肉体を乗っ取る力「ジャック」も得る。
言わばマギウスとは、人間をやめて人ならざる者に変貌した者である。
ヴァルヴレイヴの開発計画である「VVV計画」の真の達成目標であるが、その実は101人評議会ことオリジナルのマギウスの似姿である。
また、一定条件下(ヴァルヴレイヴの動力の源でもある「RUNE(ルーン)」の欠乏、枯渇による禁断症状)で凶暴化する。
地球上で「RUNE(ルーン)」を最も蓄えているのが人間であり、定期的に人間から摂取すれば、発作は起こらないとされている。また、凶暴化の際には光る傷のようなものが顔に浮かび上がる。
一方で、その症状が極限まで達してしまった事でハルトはその場に居合わせたサキに襲い掛かり、同時にサキもマギウスの力がハルトの言うように「呪い」だと言う事を身をもって悟る事になる。
ARUSやドルシア軍の影で暗躍する101人評議会もまたマギウスであり、彼らは数百年前に地球へ来訪した異星人である。
しかし、異星人とは言えその実態は肉体を持たないエネルギー生命体のようなもの(曰く心だけの生命体)であり、地球で行動するには肉体が必要だった為、人間をはじめとした様々な生物へ乗り移り、やがてルーンを一番蓄えている生物が人間であると知ると人間の体をジャックしながら自らの存在を秘匿し、権力者達と結託して世界の裏で暗躍していった。
しかし、その一方で自らの存在を公の場に晒すべきという立場のマギウスもおり、彼らも決して一枚岩ではないことが伺える。
最終決戦において、アマデウス・K・ドルシアの正体が暴露されたことをきっかけに、評議会の存在も明るみに出ることになった。
この際一度はマスコミに根回しし、体裁を取り繕っていたのだが、王党派の反乱が起きたことや、ARUSが混乱を黙認したことによって、遂に隠し通すことができなくなってしまう。
この時マギウスの一員として、出鱈目にネットに並べられた名前の中に、実際に評議会に所属している人間がいたことがきっかけとなったのか、最終的には全員の存在がつきとめられ、評議会は全滅している。
特殊能力
身体再生能力
心肺を損傷しても死なない再生・蘇生能力(エルエルフの見立てでは脳を破壊されれば再生はされないとされているが、野火マリエがそれを覆した)。
また、その肉体は200年経った後も若いまま維持される。ただしこの不老不死の能力はヴァルヴレイヴによってマギウスになった者しか適用されず、オリジナルのマギウス達は代々人間の身体を移し替えて生きながらえてきた。
ただし、完璧なまでの不死と言う訳ではなく、自身のルーンを残らず消費したり(例:野火マリエ、リーゼロッテ)、本体が全消滅に近いダメージを受けたりする(例:犬塚キューマ)と二度と復活できずに死亡する。
ジャック
相手の肉体に噛み付く事でその身体を一方的に乗っ取る能力。
ジャックされた側の意識は封印され、ジャックされた間の記憶を失う。
また、マギウスはジャックされた人間の戦闘能力といった手続き記憶を乗っ取っている間使う事も出来る。本来の肉体に噛み付けばその状態は解除される。
マギウス同士でもジャックは可能。また、ジャックした状態でヴァルヴレイヴに乗っても機体はその人物を搭乗者と認識する。
該当者
本編
時縞ハルト(1話以降)
流木野サキ(6話以降)
犬塚キューマ(9話以降)
山田ライゾウ(9話以降)
連坊小路アキラ(12話以降)
野火マリエ(本編以前)
カイン・ドレッセル(本編以前)
アマデウス・K・ドルシア(ミルコ)(13話以降)
リーゼロッテ(本編以前)
101人評議会のメンバー(本編以前)
未来(第三銀河帝国歴214年現在)
余談
ハルトは人に噛み付いて相手を乗っ取る力を「ジャック」と呼んでいる。
また、サキはマギウスについて、不死性と噛み付き行為から吸血鬼、櫻井アイナは特殊能力が神が憑いたように見えた為に「神憑き」と評している。