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三犬

さんけん

三犬とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するエンテイ、スイクン、ライコウの総称。ポケモンスラングの一種。
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概要

金・銀』で初登場した準伝説ポケモン、エンテイライコウスイクンを総称する言葉の一つであるが、モデルとなった動物は犬ではない (開発段階では今よりは犬っぽかった)。あくまでプレイヤー間で広まった非公式の呼び名である。


デザインを担当した漫画家の斉藤むねお氏によると、エンテイ=ライオン、スイクン=豹、ライコウ=虎のように見え、デザインの道筋的には「各属性のエレメントを背負った精霊・もしくは神様」を目指したとのこと。

(つまり三犬ではなく三猫と呼ぶのがモチーフ的には正しいことになる)

上記を反映してか、海外では主に「Legendary Beasts」などと呼ばれている。

その関係から、この呼び方を好まないユーザーもいるので注意。


他の呼び方として「伝説の三聖獣」という単語もあり、『ポケモン超不思議のダンジョン』で「三聖獣」の語が出てくるあたり、こちらの方が正式と言える。

何故「三犬」の呼び名が定着したのかといえば、当時使われていた四足獣ポケモンのアイコンが狛犬のように見えたからということのようである(後述する技を三匹とも共通して覚えることもあるかもしれない)。

狛犬とは一般的な獣とは一線を画した、犬や猫や狐などあらゆる獣の上位に属する伝説の霊獣を指しており、そもそものエンジュシティのモチーフが京都であることを思えば、デザインのコンセプト的にもそう外れたものとは言い難いだろう。

そんな存在が咆哮すれば、どんなポケモンでも萎縮してバトルを継続できずに立ち去る隙を与えてしまうことにも納得ができるというものである。


このポケモン達は、エンジュシティにおいてはカネの塔(現焼けた塔)が焼け落ちた際、亡くなったとされるが、それを悲しんだホウオウにより復活を果たしたという伝説が残っている。塔に落ちた雷がライコウを、塔を焼いた炎がエンテイを、そしてスイクンが火事を消した雨を表しているのだと言う。


なお、公式で展開されるWebアニメ『ジェネレーションズ』でホウオウに復活させられる前の姿はどちらかといえば犬だったのだが、実は体験版段階の三犬は『エン』、『ライ』、『スイ』という名前の正に犬のような外見のポケモンだった。


実はメディアによって火災の原因が異なり、金銀では落雷によってカネの塔が炎上し、にわか雨で消し止められたとなっているが、『ジェネレーションズ』では戦火によって火災が起こったとしており、人々はホウオウの生命を蘇生させる能力を恐れて彼らを迫害しようとした事が語られている。


伝説ポケモンでは初めて専用BGMが使われたポケモン(『クリスタル』で実装)で、リメイク版『HGSS』ではそれぞれ違うアレンジ曲が使われている。


このポケモン達は俗にいう「徘徊型ポケモン」の元祖で、ある地方の町やダンジョンをランダムに移動する為、出会うだけでも一苦労(一度出会えれば出現場所を図鑑で確認出来るようになるが、それまでは総当たり覚悟で探すしかない)。

しかも総じて逃げやすい上、くろいまなざし等の逃亡阻止技を活用しようにも三匹ともほえるを完備していると隙がなく、手に入れる迄に膨大な時間を要する。そのためこの3匹の捕獲にはトラウマすら感じる人もいる

更にクリスタルでは三匹を自力で捕獲することがホウオウと出会う為の条件となっている。

このうち第3世代ではFRLGで徘徊するが、何と「HP」「こうげき」以外の個体値が0に設定されている。今では考えられないくらいの低スペックでとても実用に耐えるものではなかった。

それ以外の入手は『ポケモンコロシアム』でのみだがこちらはこちらで厳選環境がすこぶる悪く、とても素人が手を出してよいものではなかった。

漸く第4世代HGSSになってまともに手に入るようになった……と思いきや、こちらでもスイクン以外は徘徊するので厳選は困難を極めた。

ORASでは、マボロシのばしょで入手が可能になり捕獲するのが楽になった。ただし、ホウオウまたはルギアが手持ちに入っている必要がある(もちろん過去作から連れてきてもよい)。

USUMではウルトラワープライドによって行ける世界にいることがあるが、何故かライコウは『ウルトラサン』でのみ、エンテイは『ウルトラムーン』でのみ出現する。そして2匹を手持ちに揃えて初めてスイクンが出現するようになっている。


なお、第6・第7世代で登場するこいつらのBGMは『クリスタル』版の原曲(のGBプレイヤー版)である。HGSSでアレンジされたものは使われていない。

更に言うと第7世代で登場するまで専用の雄叫び(登場するときの鳴き声を文字にしたもの)が存在していなかった。


アニポケではエンテイが劇場版の主役に据えられたためか、他メディアでもスイクンに次いで優遇された扱いを受けている。一方でライコウは『幻影の覇者』まで劇場版に登場していなかったので不遇ポジションに甘んじていた…とはいうものの、実は劇場版/TVSPといった大長編で作品が存在するのはこの2匹だけであり、スイクンはゲームでは優遇されている一方で、大長編で冠作品が存在しない(一方で一般回や劇場版ゲストとしての出番は多め)。


設定の関係上、このポケモン達のマスターにあたるのはホウオウである。


ちなみに、第3世代(FRLG)や第4世代(HGSS)での徘徊の仕様としてなみのりを覚えないエンテイライコウも水上に出現する。

今でこそなみのりは覚えないが、フィールドでは水上を移動できるポケモンは珍しく無くなったが、これらのポケモンとは異なり、ライコウエンテイは残念ながらレッツゴー・シンクロマシン共に水上を走行できない仕様となっている。水上を駆け抜けたければ大人しくスイクンで遊ぶ事をお勧めする。


対戦での性能

対人戦においては、スイクンは圧倒的な耐久力から「めいそう」を積んで特殊を起点にしつつ全抜きしていったり、「ゴツゴツメット」を持って物理を相手にしたりと要塞として活躍。更に映画限定配布の一撃必殺技ぜったいれいど」で一世を風靡し、遂に第7世代で自力習得を果たした(が同時に弱体化もした)。

エンテイは不遇ぶりから唯一神と呼ばれていたが、第6世代にて「せいなるほのお」を習得しほのお単タイプとしてはトップクラスと言われるまでに。相性の良い「とつげきチョッキ」も獲得し攻守で隙が無い。

ライコウはでんきタイプでは珍しく「めいそう」を覚え、その高い素早さとそこそこの耐久力から圧倒的な詰ませ性能を誇る他「リフレクター」や「バークアウト」等でサポートもこなす。第6世代から「まひ」にならなくなったことで高い素早さを維持しやすくなった。

そして、3匹とも特性「プレッシャー」を持ち、「まもる」「みがわり」の時間稼ぎ戦法を展開できる。特に有名なのはライコウで、発案者の名を取りノイコウと呼ばれた。

総じて歴代準伝説でも特に高い評価を得ている。


ポケモンGO

2017年9月1日より三鳥およびルギアに差し変わる形でレイドボスとして登場。

1週間交代で登場していた三鳥とは異なり、3匹同時に実装、ただし地域ごとに出現するポケモンが変わり、1か月ごとに出現場所が変更されるという特殊な措置が取られている。各地を放浪しているという設定を取り入れたが故の措置ともいえる。

なお、地域ごとに登場する時期は以下の通りとなっている。

エンテイライコウスイクン
9月ヨーロッパアフリカ北アメリカアジア太平洋地域
10月南北アメリカアジア・太平洋地域ヨーロッパ・アフリカ
11月アジア・太平洋地域ヨーロッパ・アフリカ南北アメリカ

また、2019年7月のアップデート後には、トレーナーバトルのトレーニングモード(マスターリーグ相当)で、チームリーダーたちが一番手として三犬たちを繰り出してくるようになった(ブランシェ:スイクン、キャンデラ:エンテイ、スパーク:ライコウ)。


ポケダン

赤/青の救助隊

金銀での関係性を反映してホウオウに出会うためにパッチールから託された「とうめいなはね」に色を加えていくイベントで戦うことになる。

炎の大地でエンテイを倒すことで「しんくのはね」、稲妻の大地でライコウを倒すことで「ゆうひのはね」、最終的に北風の大地でスイクンを倒して「なないろのはね」へと変化させていく。

いずれもエンテイはプライドが高く、スイクンは穏やかで、ライコウは荒々しい性格となっており、当初は主人公たちを侵入者と勘違いするが、主人公たちを認めると冒険の手助けをしてくれる知性の高さを備える。


時/闇/空の探検隊

原作での徘徊性を反映し、「ひみつのせきばん」や「なぞのパーツ」を持っているとランダムで出現するようになった。

ライコウはかくされたいせきB20F・B29F、エンテイはやみのかこうさいしんぶB10Fで出現する。スイクンだけは出現方法が異なり、うみのリゾート解放後にさいごのまB29Fに現れる…上記のアイテムを出現させるのもかなりの手間であるが、スイクンの出現するダンジョンはアイテムの持ち込みの出来ない場所であるため、フロアに到達できただけでも幸運なレベル。

空の探検隊では挑戦状を受け取る事で彼らと戦って仲間にできる依頼に挑戦することが可能という大幅な仕様変更がなされた。


仲間にするとエンテイやライコウは伝説のポケモンらしい尊大な口調で話すが(挑戦状も同様)、スイクンだけは女の子みたいなハキハキとした敬語口調で話す(ラティアスを想像してもらえばわかりやすい)。可愛らしいが…どうしてこうなった


ポケモンレンジャー

エンテイライコウスイクンが登場。

エンテイはサマランドの4つの試練を主人公がクリアしてしまったために石像から復活。一度はキャプチャされてどこかへ去っていくが、ゴーゴー団のボスラゴウによって究極のスタイラーでライコウ、スイクン共々キャプチャされてしまう。


先鋒のライコウは素早く動き回りながらしばらくフィールドに残るかみなりいわくだきを撃ってくるが、じめんタイプのポケアシストさえあれば、そこまで強敵というわけではない。


中堅のスイクンかげぶんしんしながらオーロラビームを撃ってくる。分身は1回かこめば消えるが、独立して動くので鬱陶しい事この上ない。幸いにもプラスル/マイナンやくさタイプなど動きを止められるポケアシストが刺さるため、活用するのが望ましい。


大将のエンテイは本作屈指のトラウマ要素であり、触れるとダメージを食らう炎のバリアを8回囲んで消す必要がある上、火柱で画面を狭めてくる。おまけに囲み回数が17回と多いため、いわタイプのポケアシストで足止めするのが有効である。みずタイプも有効ではあるのだが、みずタイプのポケアシストで長時間拘束するにはタッチしてチャージする必要があるため、速効性に優れるいわタイプの方が有効だというわけである。


ポケモンレンジャー光の軌跡

無線基地にライコウ、アサヒの遺跡にエンテイ、カナルの遺跡にスイクンが出現し、いずれもポケモンナッパーズによって興奮状態になっていた所を主人公にキャプチャされた。

現地民の間ではわらべうたが伝承されるほど身近な存在であり、伝承ではオブリビアの勇者を背に乗せて活躍したという。


三体はレンジャーサインで呼び出すことが出来、ライコウは崖を飛び越え、スイクンは川を渡り、エンテイは邪魔な大岩を砕いて進む能力を持つ。共通能力として咆哮で隠れたポケモンを出現させる特技がある。


古代の三犬?

第9世代のポケモンSVにおいて、パラドックスポケモンとして古代の姿と思われる三犬が登場した。

エンテイを元にしたポケモンはウガツホムラ、ライコウを元にしたポケモンはタケルライコ、スイクンを元にしたポケモンはウネルミナモと呼称されている。


左:ウネルミナモ 右:スイクン

ウネルミナモスイクン

左:ウガツホムラ 右:エンテイ

ウガツホムラエンテイ

左:タケルライコ 右:ライコウ

raging boltラララライクゥゥゥゥゥゥ(ライコウ)


見た目は、原種から恐竜の要素を足し合わせた姿をしており、それを反映してか元のタイプにドラゴンが複合されている。また合計種族値も+10と微増しており、少々攻撃的に配分されている。

さらに原種にはなかったも覚えており、ドラゴンが追加されたことでそれらの技範囲も獲得している。


入手方法

ウガツホムラとタケルライコに関してはスカーレット限定で、ゼロの秘宝の後編の藍の円盤で手に入れることが可能。

前提条件としてはまず前編の碧の仮面にてサザレのイベントをクリアすること。(キタカミ図鑑150匹集めてガチグマを入手し、サザレがキタカミの里を去るまで)

その後ブルーベリー学園にサザレが現れるので、ブルーベリー図鑑200匹以上集めた上で話しかけると上記2匹の情報をもらえ、エリアゼロにて指定のエリアに一匹だけ出現する。


ウネルミナモのみはゲーム内に出現せず、同時期に開催されたテツノイサハとの期間限定レイドのみで入手可能で1つのデータに一匹のみゲット出来る。

こちらも同じくスカーレット限定ではあるが、レイド戦なので募集に入ればバイオレットでも手に入る。


関連イラスト

金銀三犬三犬

伝説


関連タグ

ポケモン一覧 伝説ポケモン ホウオウ 信号トリオ

三鳥 レジ系 UMAトリオ 聖剣士 コピペロス カプ神 ウルトラビースト パルデア三犬

金銀 HGSS


ウネルミナモタケルライコウガツホムラ:三犬の古代の姿と思われるパラドックスポケモン。それぞれ火災で死ぬ前の姿、祖先、復活させる上でのイメージ元等の考察がある。⇒「古代三聖獣」を参照。

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