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コア・ファイターの編集履歴

2018-04-08 20:49:32 バージョン

コア・ファイター

こあふぁいたー

『機動戦士ガンダム』シリーズに登場する戦闘機。変形する事でガンダムやガンキャノン、ガンタンク等のコクピットブロックとなる。

概要

コア・ファイター(一部ではコアファイターと表記される)とは機動戦士ガンダムシリーズに登場する小型戦闘機。

コア・ファイターからコア・ブロック(機体によってはMSの胸部そのもの)へと変形し、他のパーツと合体して一機のモビルスーツを形成する。

自力での帰還が可能な脱出ポッドとしてパイロットと戦闘データ、機体によってはそれらに匹敵する重要なシステムを回収する目的で開発され、この機能によって命を救われたガンダム・パイロットは数知れない(また、単なる脱出用戦闘機にとどまらず、VガンダムインパルスガンダムガンダムAGE-3のように換装用プラットフォームとして用いられる事もある)。


ただし、デメリットとして、全天周モニターとリニアシートの実装が不可能となる

前者については、現実の科学考証としては大きなメリットは無いという結論が出ているが、宇宙世紀の劇中世界では第一世代MSに用いられていた三面モニターよりも様々な面で優れているとされている。

後者は明確に、パイロットに対する耐G緩和性能に大きな差が生じる事になる。これは宇宙世紀150年代に至っても差を埋める事が出来ないままとなっており、小説版「Vガンダム」では、ウッソVガンダムの性能の感想を求められた際、『シャッコーに比べてショックアブソーバー機能が低く、パイロットを大事にしていないと感じた』と答えている。


機体がダメージを受けた場合のパイロット生存率上昇に繋がる事実は議論の余地が無いが、そもそも耐G性能の向上などにより機体にダメージを受ける確率そのものを下げるのと、どちらがパイロットにとって優位となるかは、非常に難しい問題である。


ドッキング方式

コア・ファイターのドッキング方式は大きく分けて、コア・ブロックを上半身・下半身パーツで挟む「バーティカル・イン・ザ・ボディ」方式と、本体の背面にコア・ファイターが合体する「ホリゾンタル・イン・ザ・ボディ」方式の2パターンが存在する。


バーティカル・イン・ザ・ボディ方式では、MS形態においてコア・ファイターのスラスターが完全に塞がれてしまい、機体容積に無駄が生じてしまう。しかし、コクピットシートの位置移動により、ファイターのキャノピー全面をモニターとして転用できるため、(少なくとも前方面に対しては)全天周囲モニターを疑似的に再現可能であり、空間戦闘で重要となる広い視野を確保できる(ΖΖガンダムで明確に描写されている)。


逆にホリゾンタル・イン・ザ・ボディ方式では、ファイターのスラスターをそのままMSのメインスラスターに転用できるが、モニターは戦闘機のキャノピーそのものの形状・面積となるため、特にパイロット足元空間に死角が生じてしまう。このため、こちらの方式を採用している機体では、サブ・モニターやセンサーを併用する事で可能な限り死角のデメリットを軽減する工夫がなされている。


主なコア・ブロック・システム搭載機

バーティカルインザボディ方式

ホリゾンタルインザボディ方式

その他方式



その他・類似した設定

機動武闘伝Gガンダム

シャイニングガンダムなどに搭載されているコアファイターに類似したホバー・カーにコアランダーがある。

戦闘機ではなくホバー・カーである為戦闘能力は持たず(ドラゴンガンダム用のものはビームフラッグが後部に搭載されているが、そもそもコアランダー状態では使用出来ない)、主にガンダムファイターの移動手段として使われる。

ガンダムとの合体・分離シーンは描かれなかったため、緊急脱出ポッドとしての機能の有無は不明。

他の設定が濃すぎるせいもあって、存在感は希薄である。


機動戦士ガンダム THE ORIGIN

コア・ファイターは元来は「合体・変形」という玩具展開上のスポンサーの要望に応えるためのものであったため、漫画「機動戦士ガンダムTHEORIGIN」ではオミットされていたが、途中でコア・ファイターなしでは最終回で「脱出」できなくなってしまうことが判明したため、「後付け」でコア・ポッドと呼ばれる小型脱出艇が設定され、ジャブロー編でガンダムに搭載された(コア・ポッド設定以前はコックピットシートを射出して脱出するという案も提案されていた)。

また、このコア・ポッドはジムにも搭載されており、搭乗機を撃墜されたセイラはこれを使いア・バオア・クーにたどり着いている(同様のコアポッドは機動戦士ガンダムサンダーボルトでも採用されている)。


機動戦士Ζガンダム他

機動戦士Ζガンダム、機動戦士ガンダムΖΖなどに登場するモビルスーツは、全天周囲モニターを構成する関係上コックピットブロックが球形をしており、それを脱出装置としたイジェクションポッドが存在する。

コア・ファイターと違い、それ自体に武装や推進力は無く、パイロットが生還するには味方機(あるいは敵機)に回収してもらう必要がある。宇宙においては、回収が不可能な場合はそのまま漂流して最悪の場合は酸欠などでパイロットが死亡する、というケースもある。

また、可変モビルスーツ、モビルアーマーなどは可変機構の関係上、それら機構を採用していない機種も存在する他、ジオングサイコガンダムMk-Ⅱクイン・マンサといった大型機は頭部そのものを脱出モジュールとする事も可能である。


アドバンスオブゼータ

ガンダムTR-6ウーンドウォートガンダムTR-1ヘイズルアウスラの胸部にはプリムローズと呼ばれる脱出用ユニットが搭載されている。

これは、MSの胸部に変形し、撃墜されたら手足・頭を切り離して戦線を離脱するための装備であり、イジェクションポッドの延長線上の装備としての意味合いが強い。

オプション無しでは単体での戦闘能力は無い(TR-6の物はガトリング砲が標準装備されている。また分離したパーツとの戦闘中の再合体は不可能)ものの、TRシリーズの共通規格によってMS用の武装やオプションパーツを装着可能である為、戦闘能力を後付けできる高い拡張性を持つ。


ガンダムビルドファイターズ

主人公機ビルドストライクガンダムのバックパック「ビルドブースター」には、ホリゾンタルインザボディ方式のコアファイターに酷似した脱出機としての機構が備わっている(ベース機のストライクガンダムには存在しない機構)。

ただし、これはストライクルージュのオオトリの改造である為、厳密には脱出システムではなく支援機として扱われている。


余談

コア・ファイターに似たものは現実でも開発が試みられた事がある

1960年代、アメリカではある程度自力移動ができる航空機の脱出装置として、オートジャイロを改造したX-25を開発。

飛行こそしたものの、操縦には回転翼機の飛行訓練が別に必要となることや具体的にどうやって航空機に装備して脱出するかなど、実用性に疑問が出たために開発はすぐさま中止されている。


関連項目

ガンダム

機動戦士ガンダム

コア・ブースター Gファイター

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