概要
2011年時点で、人口は約1300万人と日本全体の人口の約10分の1を抱えている。2010年にはニューヨーク、ロンドンに次いで世界第3位の世界都市に選ばれている。経済規模はニューヨーク都市圏を超えて世界最大。都市圏人口も約3000万人で世界一。
1943年に東京府と東京市を統合して東京都が誕生した。そのため東京23区には市町村に相当する自治体が存在せず特別区という特殊な形態をとっている。特別区には区議会があり、区長は選挙で選ばれる。政令指定都市の区は「行政区」と呼ばれ、区議会が存在せず区長選挙もない行政機能のみを持った組織である。この特別区制は大阪府・大阪市も移行を目指しているが実現していない。尚、この関係で国土地理院は東京都の都庁所在地を特定の自治体ではなく、旧東京市域である東京23区からなる「東京」という都市と扱っている。一方、東京都自身は条例で「東京都新宿区西新宿二丁目」を都庁所在地としており、新宿区を都庁所在地とする地図なども存在している。
「東京=大都会」のイメージを形成している東京都区部は、日本の首都機能が集中する霞が関・大手町・永田町、日本最大のターミナル駅である新宿駅と都庁が存在する新宿を中心に広がっている。流行の最先端を行く若者(リア充)の街として名高い渋谷や原宿、オタク文化のメッカ秋葉原、レトロな雰囲気が漂う浅草・月島、サブカルの聖地として知られる中野や下北沢、セレブの街銀座・白金など、バラエティに富んでいる。
東京都市部の八王子市や立川、府中、吉祥寺などの地域は住宅街が形成され、郊外商業地や田園地帯が混在する東京のベッドタウンとなっている。なお杉並区や練馬区および東京都市部には漫画家が多く住み、アニメ制作会社が集中しているため、この周辺の風景がアニメや漫画作品に登場することも多い。
その他、奥多摩といった山間部や八丈島や小笠原諸島といった島嶼部も存在している。伊豆諸島に属する青ヶ島村は人口180人ほどであり、原発事故により住民が避難した地域など何らかの事情がある場所を除けば日本で一番人口の少ない市町村であるが、これもれっきとした東京都である。また、日本の最東端「南鳥島」と最南端「沖ノ鳥島」も東京都である。このため、端と端の距離だけを考えれば東京都は南北、東西ともに日本一長い都道府県となっている。
ただ、23区の増加率は日本一だが、多摩地区の人口減少は首都圏でも激しく、繁華街を抱える八王子市や立川市でもその傾向が強く、奥多摩町や檜原村と言った過疎自治体が意外とみられる。
また、音響用信号機では絶滅傾向のある通りゃんせや故郷の空を採用している数少ない県で、福岡県と合わせると8割を占める。
交通
鉄道
基本的に23区に鉄道が集中しており、多摩地区は東西の移動は良いが南北の移動が悪い。
東京都心部の移動は地下鉄とJR東日本が占めており、私鉄は直通する地下鉄路線で移動する事になる。
鉄道の高架率は東南部が高く、北西部が低い。
更に都内~多摩地区を結ぶ路線ほど、高架化が遅れる傾向があり開かずの踏切も多い。
多摩地区は東西を結ぶ路線は充実しているが、南北を結ぶ路線が武蔵野線、南武線、多摩モノレール、西武国分寺線のみとなっており、八高線は本数が少ないローカル線なので利便性が良くなく、横浜線は八王子と町田以外は通っていないので多摩地区間の移動には適していない。
又、湾岸地区にはりんかい線やゆりかもめが整備されているがどちらも運賃が高め。
道路
こちらも23区の方が利便性が高く、23区自体も東京都心~城東地区方面が整備されている。
都内東部は道路事情が良く、地域間を移動するだけならバスやタクシー、バイクを使った方が便利となる。
又、碁盤の目状態なので移動手段として優れており、運転になれない人はこちらを走行する事をお勧めする。
23区西部~多摩地区は多摩ニュータウンや八王子近辺を除き片側1車線の道路が多く、前述したように開かずの踏切が非常に多い。
更に、国道20号など、狭い片側2車線の道路が多いので3ナンバー車の移動が非常にしにくい他、国道でさえ30km/h制限の道路もある。
又、前述したように京王線や中央線はラッシュ時が時間がかかるので自転車通勤する人も多摩地区南部を中心に移動する人も多い。
又、その影響で多摩地区のドライバーは無理な割込みが日常化しているので運転する際には注意が必要となる。
23区の高速道路は首都高速道路が中心になるが、湾岸線を除いて初心者が運転するには向いていない。
信号機
現存する灯器は原則的に全てLED灯器となっており、3灯、歩灯の電球灯器は基本的には存在しない。
メーカーとしては日本信号と信号電材が多く、コイト電工、京三製作所の順。
他県では見られない狭い道路用の25cm灯器(低コストは採用されていない)も多くみられる。
音響用信号は他県と異なり通りゃんせや故郷の空が未だに採用されており、擬音式も見られる。
尚、東京都の音響用信号機の多くは住宅への配慮からタッチ押しボタン式となっている。
pixivに登録している東京都の絵師
東京の地名
23区内
多摩地域
北多摩地域
多摩六都
西東京市(旧保谷市・田無市) 小平市 東久留米市 清瀬市 東村山市
西多摩地域
南多摩地域
島嶼部
伊豆諸島: 伊豆大島 利島 式根島 神津島 三宅島 御蔵島 八丈島 青ヶ島
pixpediaに項目のある東京の名所(2013年10月6日時点)
東京都を題材としたアニメ・漫画・ゲーム
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事実上と言われる訳
実は日本に首都というのは存在しない。別に陰謀論がどうのという話ではなく、実際に法的に首都が定められていないのである。日本の憲法は明治期に制定された大日本帝国憲法から現行の日本国憲法に至るまで首都の所在を含む領土規定について一切触れておらず、他にも首都を制定するための法律というものが発令された事は一度もない。
実際、江戸時代以前の都(これも首都であると明言されている訳ではないが)が置かれていた京都(平安京)から東京へと政府や朝廷の機能が移動した際も、正式に都を移すという意味の「遷都」という言葉は用いられていない。これについては、公家や京都市民などによる反対や、当時の藩閥政治に対する不平分子による政治問題化など、様々な要因が絡んでいるとされている。尚、1941年に文部省(現在の文部科学省)がこの政府・朝廷機能移転を指して「奠都」という言葉を用いているが、これは「都を定める」という意味の他に「都を祀る」という意味で用いられる事もある言葉である。
東京奠都以降、「関東大震災直後ノ詔書」や「東京都制」など、東京が首都である事を前提とした法律や公式声明はいくつか出ている(現在の政府も2018年に「東京が日本の首都である事は、法的に定められているものではないが、広く一般社会に受け入れられているもの」との見解を出している)が、一方でそもそも東京への遷都そのものを公式に示した事実がない事から、現在でも日本の首都は京都であるという見解、あるいは南アフリカのようにそもそも日本の首都は単一都市ではないという見解なども出されている。