概要
「ぼったくり男爵」とは、アメリカ・ワシントン・ポスト紙がIOC(国際オリンピック委員会)第9代会長・トーマス・バッハを揶揄した言葉である。
ことは、2021年5月5日付ワシントン・ポスト紙のコラムにはじまる。
コラムの原文では、「Baron Von Ripper off」題されていた。
このコラムには「(IOCは)地方行脚して食糧を食い尽くす王族」とたとえ、「開催国を食い物にする悪癖がある」と非難、「日本政府は早く損切りすべきだ」と主張している。
バッハ氏がドイツ人ということから、「Baron(バロン)」が男爵で、「Von(フォン)」は貴族に使われるドイツ語が用いられたと思われ、「Rip offは」「だまし取る」とか「ぼったくる」という意味とされている。「ぼったくり男爵」はその直訳であり、日本人のオリンピックに対する負の感情を体現した言葉ともいえる。