ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ん廻し

んまわし

落語の演目の一つ。上方では6代目笑福亭松鶴が、東京では6代目三遊亭圓生が演じていた。
目次 [非表示]

概要編集

元々は上方落語の演目であったが、明治時代になって東京にもたらされた。

あらすじ編集

若い町衆たちが兄貴分の家で「暑気払いに飲み明かそう」という話になった。

その話に乗った兄貴分は、当初町衆から割り勘を募ろうとしたが皆お金がない。そこで、横丁の豆腐屋が田楽屋を始めたので開店祝いに焼け次第、どんどん持って来いと注文したと言う。すぐに焼けた味噌田楽がどんどん届きだした。

連中の一人が「味噌は『味噌をつける』(失敗する)と縁起が悪いから、運がつくように「ん(運)廻し」というゲームをやろう」と言い出す。このゲームは言葉に使われる「ん」の数が多ければ多いほど多く田楽が貰えるというルールであった。

食い気に染まった仲間たちは必死に頭を絞り、「にとだいこ」「まのか」などの回答を連発する。中には「にとだいこ」の流れで「なすび」「きゅうり」などと無理やり「ん」をつけて解答し田楽をせしめようとしたものもいたが、当然ルール違反ということでなかなか田楽をほしいだけ食べることはできなかった。

そんな中、ある男が「30枚はもらう」と大見得を切り、

「先年(せ)、神泉苑(し)の門前(も)の薬店(やくて)、玄関番(げ)、人間半面半身(に)、金看板銀看板(き)、金看板『根本万金丹』(き)、銀看板『根元反魂丹』(ぎ)、瓢箪看板(ひょうた)、灸点(きゅうて)」

と2度言って86枚の田楽をせしめた。別の男が、負けじと「そろばんを用意しろ」と言って次のように言った。

「半鐘があっちでジャジャジャジャ、こっちでジャジャジャジャジャジャ、それでもって鐘をカ……」

兄貴分は機嫌を悪くして、「もういい加減にしろ!おい、こいつに生の田楽を食わせてやれ」と言う。男が文句を言うと、

「火事なんだから、これ以上焼けたらあとが大変だろう」とオチがつく。

解説編集

NHK放送「てれび絵本」の「えほん寄席」コーナーでは時代設定が現代(平成?)に変更され、「町衆の寄り合い」から「久々に会った昔の友達とパーティをしよう」という設定の元、「ん廻し」の対象となった食べ物も、子供にもわかりやすくするために田楽からたこ焼きに変更されている。オチも兄貴分に相当する人物(飲み会の発案者)が「おい、このたこ焼き真っ黒やで」と文句をつけ、演者が「ああ、今の火事で焦げてしもたんですわ」とサゲる。

関連記事

親記事

古典落語 こてんらくご

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 28

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました