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たがや

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たがや

「たがや」とは、古典落語の演目の一種で、江戸落語の一種でもある。 「たが」(箍)とは、樽や桶を作るときに円形に組んだ木版の外側に箍をはめて固定する輪っかのこと。

概要

江戸時代から高座にかけられてきた非常に古い噺。主な演者として、3代目三遊亭金馬や5代目古今亭志ん生、5代目柳家小さん、5代目三遊亭圓楽などがいる。

あらすじ

ある夏の夜、花火を楽しもうとする大勢の人でごった返している両国橋。そこに馬に乗った侍がお供を連れてやってくると、町人達を乱暴に掻き分けて通ろうとする。

そこに反対方向から道具箱を担いだたが屋が通りかかるが、押し合いへし合いの行列の中、あちこち振り回され、道具箱を落としてしまう。その箱を落とした衝撃で中に入っていた「たが」がピーンと弾け、その先が侍の笠を弾き飛ばしてしまう。

お供の侍は怒って刀の柄に手をかけ、謝るたが屋を手討ちにすると言い出す。恐れをなしたたが屋はひたすら低姿勢で謝罪し続け、周りの町人達もたが屋を許すように言うが、侍たちは聞く耳を持たず、それどころかたが屋をけなす。とうとうたが屋は「斬れるもんなら斬ってみやがれ、この丸太ん棒!」と開き直り、侍たちの一般庶民に対する偉ぶった態度を散々にこき下ろす。

このたが屋の居直りに腹を立てた供侍が斬りかかってくるが、泰平の世のことで、刀の手入れが悪い上に稽古もサボっていたせいで腕も鈍っており、あべこべにたが屋に刀を叩き落されてしまった。慌てて拾おうとするが、たが屋が手を伸ばすほうが早く、供侍は斬られてしまう。今度は主の侍が槍を構えて突きかかってくるが、たが屋は槍をつかんで離さず、仕舞いには主の侍は槍を取り返すのを諦め、これがホントのやり(槍)っ放し。侍は槍を放して刀に手をかけるが、たが屋が刀を振ると斬られた侍の首が中天に飛ぶ。見物人たちが思わず「上がった上がった上がった!たァが屋ァ〜」。

解説

「町人階級の侍に対する反感ならびに抵抗」という主題の作品で、元々はたが屋が侍たちに居直りつつも結局は首を斬られる、というものであったが、幕末に入ってからは上記のオチがつけられるようになる。これは、1855年(安政2年)、江戸の大地震の特需によって職人が寄席に集まるようになり、職人仲間のたが屋に花を持たせるように改作したためである。

概要

江戸時代から高座にかけられてきた非常に古い噺。主な演者として、3代目三遊亭金馬や5代目古今亭志ん生、5代目柳家小さん、5代目三遊亭圓楽などがいる。

あらすじ

ある夏の夜、花火を楽しもうとする大勢の人でごった返している両国橋。そこに馬に乗った侍がお供を連れてやってくると、町人達を乱暴に掻き分けて通ろうとする。

そこに反対方向から道具箱を担いだたが屋が通りかかるが、押し合いへし合いの行列の中、あちこち振り回され、道具箱を落としてしまう。その箱を落とした衝撃で中に入っていた「たが」がピーンと弾け、その先が侍の笠を弾き飛ばしてしまう。

お供の侍は怒って刀の柄に手をかけ、謝るたが屋を手討ちにすると言い出す。恐れをなしたたが屋はひたすら低姿勢で謝罪し続け、周りの町人達もたが屋を許すように言うが、侍たちは聞く耳を持たず、それどころかたが屋をけなす。とうとうたが屋は「斬れるもんなら斬ってみやがれ、この丸太ん棒!」と開き直り、侍たちの一般庶民に対する偉ぶった態度を散々にこき下ろす。

このたが屋の居直りに腹を立てた供侍が斬りかかってくるが、泰平の世のことで、刀の手入れが悪い上に稽古もサボっていたせいで腕も鈍っており、あべこべにたが屋に刀を叩き落されてしまった。慌てて拾おうとするが、たが屋が手を伸ばすほうが早く、供侍は斬られてしまう。今度は主の侍が槍を構えて突きかかってくるが、たが屋は槍をつかんで離さず、仕舞いには主の侍は槍を取り返すのを諦め、これがホントのやり(槍)っ放し。侍は槍を放して刀に手をかけるが、たが屋が刀を振ると斬られた侍の首が中天に飛ぶ。見物人たちが思わず「上がった上がった上がった!たァが屋ァ〜」。

解説

「町人階級の侍に対する反感ならびに抵抗」という主題の作品で、元々はたが屋が侍たちに居直りつつも結局は首を斬られる、というものであったが、幕末に入ってからは上記のオチがつけられるようになる。これは、1855年(安政2年)、江戸の大地震の特需によって職人が寄席に集まるようになり、職人仲間のたが屋に花を持たせるように改作したためである。

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