初の全キャラが変身スキル持ちとして大きな話題を呼んだガチャイベントである『神器龍物語』にて、木属性の星7枠として実装。当初は覚醒無効とバインド解除、更に最上一列木変換に木ドロップのロックと当時の目線で見てもかなり優れたスキルが目立ったが、2020年初めは環境で猛威を奮ったゼラコマRXの影響を受け、木属性自体に逆風が吹いていた為採用先自体が少なかった。

その後も暫くの間環境リーダーは出現せず、その合間に『フェス限ヒロインガチャ』より『大魔女の弟子・チャコル/樹鎖の魔女・チャコル』が登場。火力覚醒では無効貫通一つ分こちらの方が高く、お邪魔の完全耐性に5t回復とは言え遅延まで付いた消せない状態、覚醒無効の解除スキルと比較対象としては大きな壁が出来てしまった。

後に、木属性の環境リーダーとして『妖精王・アルバート』、『千石撫子』、『コンスタンス・マギー』、『迎春の狩猟姫・アルテミス』等が多く参戦したが、どれも状態異常回復枠はチャコルにお株を奪われる事が多かった。

しかし、時は2021年3月29日。

三度行われた神器龍物語の復刻に伴い、アリナは大幅な強化を貰うことに。

主な強化点としては、

・スキルに消せない状態の解除が追加

・変身前の副属性に光が追加

・回復のステータスの強化

・アシスト武器の追加

が挙げられる。特にスキルの強化とアシスト武器実装は大きく、このイベントとほぼ同時期に実装されたロボシリーズの一角『翠潜艇・ノーチラス』の必須サブとして抜擢されたり、当時としてはかなりの性能を誇るアシスト武器も多くの木属性パーティ中心で採用された。

また、ここに来て他の消せない状態、覚醒無効解除要因も多く追加されたものの、元の回復力が相当に高いアリナはノーチラスパーティでは中々相互、上位互換が現れず、ノーチラスパーティにおける三種の神器と呼ばれた"アリナ" "学園ヴァレリア" "セリカ"の三人の中でも一番長くノーチラスパーティに編成され続けた。後にノーチラスが環境トップを取った際、やたら露骨にノーチラスパーティを意識したゴッドフェス(ノーチラスパーティのテンプレモンスターが中心に排出対象となっている)が開催されたのだが、勿論ここでも上記の三人は排出対象に含まれている。

それから、暫くの間ノーチラスパーティの中の絶対的サブとして運用され続けたアリナだが、環境がノーチラスの引き起こしたインフレに追いついたのかノーチラス自身が失速、他のロボ枠の実装や同期で不遇だったロイヤルオークの強化による復権、更にそれをカバーする為にノーチラスパーティのサブの一新が図られ……三種の神器と呼ばれたテンプレサブ達は徐々にその数を減らしていった。

その中で、今回アリナとの比較対象となったのはワンパンマンコラボにて実装された『Ｓ級ヒーロー・戦慄のタツマキ』である。スキルターンは6tとそれなりで、無効貫通こそないもののノーチラスの一番欲する列覚醒に7強2つと10強、そして超覚醒含めスキブ6と余りにインフレの進んだ相手で、更に非変身という事でカンスト上限解放潜在を付けることが出来る。ここまで徹底的にやるか普通？(

とはいえ、先述した通り無効貫通の差やHP回復要因としての採用も多く見られたり、後のヴァルキリーCiel(水Ciel)実装後もその入手難度の高さからアリナを使い続ける人も多く居た。

総じて、彼女は一度優遇でありながら不遇だった過去を乗り越え環境に躍り出た後も活躍し続ける強サブだといえよう。

現在(2022年後期)では、木属性の環境リーダーがウェイと繋げ消し中心なので繋げ消しの方で採用してあげるといい。丁度同じイベントに実装された『賞金稼ぎの銃士・リズレット』が繋げ消しなので、確定枠ではあるが狙ってみるのもアリ。

また、4tで打てる状態異常回復スキル自体も全キャラトップクラスの性能を誇り、ループ変身やループ進化スキルの『幻忍・児雷也』『不二周助』を除けば、全回復を同じ速度で打てるキャラは『キングスライム』『超転生オーディン=ドラゴン』しか居ない。この２キャラも追加で付いてくる効果が無かったり、HPを40%回復だったりに対して、アリナのスキルは更に木ドロップの生成とロックが付くのだから、どれだけ彼女のスキルが壊れているのかが分かる。