概要
ふやけたワカメみたいな、キノコみたいな名状しがたいアレ。雨上がりの道端やグラウンドなで諸君も一度は見かけたことがあるはず。
あんな見た目をしておきながら、実はキノコのような菌類でも、ワカメのような藻類でもなくシアノバクテリアと呼ばれる広義の細菌の一種。
細菌としては比較的大型だが、せいぜい数十μm(マイクロメートル)と一個体では目に見えない大きさ。それが多く連なり、ゲル状の物質を分泌することであのような見た目となる。
シアノバクテリアの仲間は十数億年前、最初に地球に出現した光合成生物であり、今の酸素に満ちた空気を創り出した存在。道端のアレも、実は太古より我々の生に一役買っているかけがえのない生き物なのかもしれない。
また、古くから食べられてきた由緒ある食材でもあり、風味や食感こそ薄いものの、栄養価は意外に高い。
関連タグ
キクラゲ・・・名前も見た目もよく似たキノコ。