概要
この世界には最初、何も存在しませんでした。何もない真っ白い世界で一匹の竜がいました。
というのがこの物語の世界の始まり。
一見ファンタジーではありがちな表現かもしれないが、今のファンタジー小説ではブレイブストーリーくらいしか世界の誕生のきっかけを書いたものはないだろう(おそらく)。
ものがたり
ある時、竜(スピラ)は自分でも気づかないうちに自分の身体が一つの星になっていた。スピラの「翼」「爪」「鱗」「角」「牙」は5匹の竜になり、それぞれの役目を担った。そしてスピラが『なんてことを』と言い残し、竜としての意識を消した。
「翼」は”誕生”の概念を。
「爪」は”空間”作り出し、
「鱗」は全てに”存在”を与え、
「角」は育む”時間”を流し、
「牙」は”終焉”を用意した。――本文より引用。
その5匹の竜は、後に聖典と呼ばれるスピラの上で自分たちの世界を作ったのだった。
が、しかし…
彼らが作った世界に謎の亀裂が入り、人間が乱入。人間たちは好き勝手し放題。5匹の竜に乗っ取られた人間―獣人―によって人間は粛清され、5人の獣人が世界の王として君臨する。だがどうあがいても世界の亀裂だけはふさげないのだった…。
そして…
「白の王」は「生命」。
「青の王」は「空間」、
「緑の王」は「存在」、
「赤の王」は「時間」、
「黒の王」は「消滅」に干渉した。
白の王と黒の王はどうしても考えが噛み合わず、白黒戦争(皮肉)で多くの命を犠牲にした。自らの命もろとも。
さらに現代に近づいて
時は現代…に近い。だが昔だ。
獣人は度々起こる謎の地震に苦しまされていた。しかし、それは彼らにとってはわるいことでも、星にとってはいいことなのだった。が、彼らはいろいろな理由で震源の竜『ソードイーター』を殺そうとした。しかし、竜の身体は鉄をも溶かすほどの高温であり、剣を溶かすのは容易だったが、あえなく息を引き取った。原因は多量出血で、竜はずっと見れなかった地上をまともに見ることもなく命を落としていったのだった。
現代
についてはメリー・マリーに幸せをを参照。