概要
日本統治時代の台湾において、台湾の不毛の地を潤すため、台湾台南市官田区にダム建設を計画し着手した日本人水利技師。完成した『烏山頭ダム』は現在も使用されており、現地の台湾人からは、感謝の意も込めて『八田ダム』の愛称で呼ばれ、親しまれている。
後に台湾における農業関連の発展に大きな貢献をした彼の偉業を讃え、彼が案を考えている姿をモデルにした銅像が作られ、戦後の中国国民党の独裁政権時代にも、現地の人々によって守られ、日台友好の象徴の一つとして大切にされていた。
銅像破壊事件
2017年4月に銅像が何者かによって破壊され、その後に親中派政党である中華統一促進党の過激派党員李承龍が出頭し、共犯者と見られる邱晉芛と共に犯人として逮捕された。蒋介石像の悪戯への憤慨によると弁明しているという。
後、李承龍は懲役五年の判決を受けた。
像はその後、現地台湾人の手により修復され、八田與一没後75周年式典までに修復が完了した。
同姓同名の犯罪者について
2022年6月に日本の大分県別府市において、赤信号で止まっていた2台のバイクに軽自動車が追突し、バイクに乗っていた男子大学生1人が死亡・1人にケガをさせる轢き逃げ事件が起こり、現在も消息不明である軽自動車に乗っていた同姓同名の指名手配犯がいるが、当然ながらこの記事で紹介されている八田とは全くの別人である。
関連動画
映画『パッテンライ!!〜南の島の水ものがたり〜』