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鳥羽音吉

とばおときち

『風都探偵』の登場人物の1人。※ネタバレ記事でもある為、閲覧注意‼
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「やはり人間が一番だ。自分の切断力が日々向上しているのが体感できる。鮮やかな切り口、一足遅れて流れ出す鮮血、そして……何より表情がいい……一生に一度しかできないリアルな恐怖顔が見られるんだ……」


みたいな奴がね、一番嫌いだよ!人は脆い!だからこそこちらも美しい花を摘むように正確に!一瞬で!生命を奪えるように日々努力しているのだ!こういうただ頑丈だけの半死人がっ...!最も...無粋だッ!!」


概要編集

風都探偵』第7集「闇はoの巣」に登場する王道学習塾の塾長


眼鏡を掛けた恰幅の良い中年男性で一見すると、塾生思いの温厚そうな人物に見えるが、その実態はミュージアムが残した負の遺産である大規模な“ガイアメモリ”の密売組織・ORIGINの元締めにして、オウル・ドーパントの本体その人。そのためか梟が鳴くような笑い声が特徴。


彼もまたハイドープに目覚めた人物であり、適合し易いガイアメモリのタイプをその人物を見ただけで、"色"として見分けるのを可能とする力を持つ。

裏風都とも繋がりを持っており、旧組織のミュージアムなどから集めたガイアメモリを始め、上述した力を用いて数多くのハイドープ候補生を万灯に提供してきた。また、裏風都の幹部の一人であり、本作屈指の猟奇殺人鬼五条一葉を見出して万灯に紹介した張本人でもある。


その本性編集

ガイアメモリに酔い痴れており、メモリの力を使って「人間を如何に自分が殺された事すら気付かせずに切り裂いて殺害出来るか?」に快感を覚える、教え子同様に狂気的な一面を持つ極めて冷酷な男で、本性を現した際に見せる笑顔は不気味そのもの。

また、一葉の様なハイドープ候補生を発見・育成しては、万灯に紹介するのを誇りと使命感を持って取り組んでいるらしい。

職業柄故なのか、見下した態度で相手を点数で評価する癖を持つ。


元々、強力なオウルメモリだけでは飽き足らず、そのままで使用するだけでは小型である為に、単純なパワー不足の欠点を補うべく、ハイドープの力を使って自身の手足となる『もう1人のオウルメモリの適合者』を見つけ出そうと画策していた。


その顛末編集

最終的にアクセルダブルの活躍でその野望は潰えるが、直前にオウルの能力を使って逃れた為メモリブレイクも寸前で免れ、しぶとく立ち上がる(詳しい詳細や経緯は親記事を参照)。


仮面ライダーへの敗北と現在進行形で惨めな姿を晒していながらも、鳥羽をはそれから現実逃避するように「自分には数えきれないほどの実績がある」と宣いながら彼を嘲笑いつつ、それを手土産に裏風都への逃亡を図った。

しかし、最後はファングトリガーに変身したダブルのマキシマムドライブ『ファングスクリュードル』によって撃ち落とされ、遂にトドメを刺された。


メモリブレイク後はオウルの脳容量を拡大する能力の反動で、死んだように眠り続ける昏睡状態に陥った(皮肉にも本体の彼に過負荷のほとんどが回った為、彼に利用されていた少女は、メモリの後遺症も比較的軽症で済んだ)。


余談編集

彼が隠れ蓑としていた塾は「勉強ができない子をそこそこに勉強できる子にする」塾であり、塾そのものとしては評判は優秀だったらしく、知らないで通っていた生徒もここで通っていて「成績が驚くほど上がった」(ただし平均クラスの点数)と喜んでいた。塾としては優秀だったらしい。


上記の通り、自身のメモリの弱点を補おうとしていたが、見方によってはその考え自体が誤りだったと思われる。

そもそも、オウルメモリの最大の特徴は『使用者の脳容量の強化』であり、戦略的に見ると後方支援向きのメモリである。

幾らオウルメモリの強大な力に魅入られていたとしても、メモリに向き不向きがある以上、後方支援向きのメモリを前線運用するのは、無理を通り越して愚かな考えと評するしかない。

又、鳥羽自身はオウル・ドーパントの小型な姿を上記の通り「パワー不足」と嫌っていたが、そのサイズは目視による索敵・捕捉の難しさを意味し、それに自前の飛行能力を合わせて見れば、本来ならば「圧倒的な回避力を誇る」(事実、ルナトリガーの奇策を用いてやっと視認が出来た)と考えるべきであった。


鳥羽は他者に対して確かな観察眼を持っていたようだが、逆に自分自身を全く見えていなかったのは、(歪みに歪んではいたが)教育者としては皮肉と酷評せざるを得ない。


また彼は「自分の力の実験の為に猟奇連続殺人を行う」「他人を犠牲にして得たメモリの力で自らを強化しようとする」「その利用しようとした相手が年端もいかない少女である」「表向きは『先生』と呼ばれる立場である」等々、かつて風都史上最悪の殺人鬼と呼ばれたあの男とあらゆる点で共通点が多く非常によく似ている。

実際に彼と幾度も戦った照井も「似ている」と評しており、初対面時に「奴と同じで口元だけは笑っているが生気の無いガラス玉のような目をしている」と、一目で鳥羽の本性を見抜いた。


関連タグ編集

風都探偵 裏風都 オウル・ドーパント 五条一葉


井坂深紅郎:余談の通り、照井からも似ていると評されたあらゆる点で共通点が多い人物。この点からも余談で記した、鳥羽のオウルメモリの特性に反した無茶な運用は、彼が井坂同様に自分1人の為だけの力を求め続けた結果だと評せるだろう。


EXE:同じくミュージアム崩壊後にできたメモリ密売集団。但し、こちらはORIGINのような巨大なバックも持った犯罪組織ではなく、メモリ販売の旨味に惹かれて集まった、ただの不良少年達による半グレ集団である。

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