「僕のことは好きなように利用してもいいし、裏切ったって構わない。
利用と裏切りは価値交換の手段だからね。
でも、僕は損する取引はしない主義だから…君も、僕をガッカリさせないように」
概要
スターピースカンパニー「戦略投資部」の高級幹部「十の石心」の1人で、「博戯の砂金石」という基石を所持している。
個性的かつリスクを好む性格で、常に笑顔を絶やさないが、その本心を人に見せることはない。
運命の賭けによって今の地位を勝ち取った彼は、いつもどこか余裕があり、人生をハイリスク・ハイリターンな投資と見なしている。
プロフィール
名前 | アベンチュリン(英:Aventurine/中:砂金) |
---|---|
本名 | カカワーシャ |
性別 | 男性 |
レアリティ | ✦5 |
所属 | スターピースカンパニー/戦略投資部 |
IPCランク | P45 |
属性 | 虚数 |
運命 | 存護 |
CV | 河西健吾 |
人物
スターピースカンパニーの幹部を務める、虹模様の瞳と整った容貌が特徴の金髪男性。
如何にも金持ちのような派手な服装から、作中では孔雀と形容されているが、首筋には奴隷であることを示す商品コードが印刷されている。
生まれつき並外れた幸運の持ち主であり、こと賭け事においては、今まで負けたことがない。ゆえに「オール・オア・ナッシング」の心情をもってリスクを顧みず、高い利益を得るために自身すらチップにくべる危険なやり方が常套手段。
卓越した頭脳と幸運に身を任せる大胆さをもって、目的のために他者を利用するのも逆に利用されるのも許容している。取引する初対面の相手にも常に気さくでフランクな態度を見せ、マイフレンドと呼ぶほど。
これでもカンパニーの幹部クラスの中では、トパーズ同様穏健派・良識派に分類される方だが、スタンスが真逆な彼女からは若干嫌遠されている模様。
数少ない部下からは「アベンチュリン総監の目に狂いはない。方法はともかくとして、彼がどうにかできると言った問題は、最後には必ず解決できる」と評価されている。
出身は劣悪な環境と小惑星衝突の危険にさらされていた荒廃の星「ツガンニヤ-Ⅳ」で、その中でもエヴィキン人という社交性と計略に優れた氏族の1人。瞳の模様はエヴィキン人固有のもので、彼らが信仰する地母神「マザー・フェンゴ」からのプレゼントとされている。
エヴィキン人にとって特別な日である「カカワの日」に生まれたことから「カカワーシャ(地母神に祝福された子)」と名付けられた。
元々辺境星の少数民族である彼らは、カンパニーによる環境改善が進んでからも残忍・強欲・食人文化という蛮族のカティカ人に迫害される日々が続いており、徐々に衰退を続けた末、遂にカカワーシャが幼少期の頃の誕生日、カンパニーに「買われた」彼を除いてカティカ人に根絶やしにされる顛末を迎えた。
その後も奴隷として買われる形で劣悪な生活を余儀なくされるが、自身をチップにした賭けを続けて自身の主人を殺し、遂にはカンパニーと博識学会に莫大な損害を与えた詐欺事件を引き起こすことで、本来なら一生会う機会はないであろう十の石心であるジェイドと接触する機会を手にする。そして彼女との交渉の末、彼女同様十の石心の1人としてカンパニーに加わる。
能力と戦術
パーティー全体に累積可能な固有のバリアを張り、相手の攻撃を受けた回数を条件に更にシールドを張ることで、継続的に味方を守ることが可能なタンク。
なお、追加攻撃や攻撃タイプの必殺技とダメージソースは豊富で、追加能力で会心率に補正が加わるため、育成方針によってはアタッカー性能も発揮できる。
軌跡
- 通常攻撃「ストレートベット」
「負けられないな」
削靭値10。
指定した敵単体に、アベンチュリンの防御力50~100%分の虚数属性ダメージを与える。
- 戦闘スキル「繁栄の基石」
「ここは、オールインでいこう」
「好きに使ってくれ」
「僕が出そう」(倍速時)
味方全体にアベンチュリンの防御力16%+80~24%+320の耐久値を持つ「堅固なチップ」バリアを付与する、3ターン継続。
「堅固なチップ」を重複して獲得する時、バリア耐久値は累積されるが、スキルで付与できるバリア耐久値の200%は超えない。
- 必殺技「ロード・オブ・ルーレット」
「賽は投げられた」
「すべてを失うか、はたまたすべてを手に入れるか!」
削靭値30。
指定した敵単体を3ターン「動揺」状態にし、アベンチュリンの防御力162~270%分の虚数属性ダメージを与える。
彼含む味方の攻撃が「動揺」状態の敵に命中する時、与える会心ダメージ+9.0~15.0%。
- 天賦「銃口の右には…」
「頭上注意!」
「全部買いだ!」
「気を付けて!」(倍速時)
「堅固なチップ」を持つ味方の効果抵抗を+25.0~50.0%し、保護中の味方が攻撃を受けたとき、最大10まで保有可能な「ブラインドベット」を1つ獲得。彼自身が攻撃を受けた場合、さらに1つ獲得できる。
1つでもブラインドベットを持つ時、アベンチュリン自身は行動制限系デバフに確定で1回抵抗できる。この効果は2ターン後に再度発動可能。
そしてブラインドベットが7以上に到達した後、即7消費して、ランダムな敵単体に自身の防御力12~25%分の虚数属性ダメージを与える追加攻撃を、7回連続で降り注がせる。1回ごとの削靭値3。
- 秘技「赤と黒の狭間で」
「運試しといこう」
秘技を使用すると、以下の効果の中からランダムで1つ獲得する。
- 中確率で防御力+24%。
- 高確率で防御力+36%。
- 低確率で防御力+60%。
繰り返し使用した時、獲得した最高数値の効果のみ保留される。次の戦闘開始時、味方全体の防御力を対応する数値分アップさせる、3ターン継続。
- 追加能力
「レバレッジ」 | アベンチュリンの防御力が1600を超えた場合、超過した防御力100につき、自身の会心率+2%、最大で+48%。 |
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「ホットハンド」 | 戦闘開始時、味方全体に「堅固なチップ」バリアを付与する、3ターン継続。バリア耐久値は戦闘スキルで付与できるバリア耐久値の100%。 |
「ビンゴ!」 | アベンチュリンが天賦の追加攻撃を行った後、味方全体にアベンチュリンの防御力7%+96の耐久値を持つ「堅固なチップ」を付与し、さらにバリア耐久値が最も低い味方にアベンチュリンの防御力7%+96の耐久値を持つ「堅固なチップ」を付与する、3ターン継続。 |
特に戦闘開始時無条件でバリアを貼れる「ホットハンド」の利便性が光る。先制攻撃にも強い他、序盤はSP回復役に専念し易い。
星魂
①「囚人のジレンマ」 | 「堅固なチップ」を持つ味方の会心ダメージ+20%。必殺技を発動した後、味方全体に「堅固なチップ」バリアを付与する、3ターン継続。バリア耐久値は戦闘スキルで付与できるバリア耐久値の100%。 |
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②「限定合理性」 | 通常攻撃を行う時、ターゲットの全耐性-12%、3ターン継続。 |
③「最高倍率」 | 必殺技のLv.+2、最大Lv.15まで。通常攻撃のLv.+1、最大Lv.10まで。 |
④「予期せぬ絞首刑」 | 天賦の追加攻撃を発動する前にアベンチュリンの防御力+40%、2ターン継続。さらに天賦の追加攻撃の攻撃段数+3。 |
⑤「曖昧性忌避」 | 戦闘スキルのLv.+2、最大Lv.15まで。天賦のLv.+2、最大Lv.15まで。 |
⑥「スタグハントゲーム」 | バリアを持つ自身以外の味方1名につき、アベンチュリンの与ダメージ+50%、最大で+150%。 |
1凸で「堅固なチップ」を付与する機会が増えるため、アベンチュリンの通常攻撃回数も多くなる。そのため凸をするのなら、通常攻撃時の追加効果を得られる2凸まで狙うのがおすすめ。アベンチュリンの火力を突き詰めるのなら完凸を目指そう。
装備・編成について
アベンチュリンは火力も出せる存護なので、火力と耐久のどちらを重視するかによって装備が変わる。耐久重視の方が装備の調達が用意で戦闘も安定しているが、耐久面に余裕があった場合は火力重視の方がより戦闘で貢献できる。
- 光円錐
耐久重視の装備
✦5「勝利の刹那」
ヘイト値増加で味方を守りやすく、防御力も上げやすい。
✦4「これがウチだよ!」
ゲーム内の交換で入手できるため、上記の光円錐が無ければ次点でおすすめ。
火力重視の装備
✦5「運命は常に不公平」
モチーフ光円錐。防御力だけでなく、自身の会心ダメージを40%上げることができ、追加攻撃でデバフ付与もできる。デバフが欲しい黄泉やDr.レイシオと編成する場合は特に確保しておきたい。
✦4「二人だけのコンサート」
防御と火力を並行して底上げできるので次点でおすすめ。
- 遺物
耐久重視の装備
メインステータスは胴体が防御力、脚部が防御力or速度、次元界オーブは防御力、連結縄は防御力がおすすめ。
▶トンネル遺物
「純庭教会の聖騎士」4セット
防御力とバリアの耐久値を上げることができるため、耐久を重視するならおすすめ。
▶次元界オーナメント
「折れた竜骨」
自身の効果抵抗を上げることができ、味方の会心ダメージも上げることができる。
「建創者のベロブルグ」
防御力が上がるため、伸び悩んでいる場合は選択肢になるが、効果命中率アップが活かしきれないのがネック。
火力重視の装備
メインステータスは胴体が防御力or会心ダメージ、脚部が防御力or速度、次元界オーブは防御力or虚数属性ダメージ、連結縄は防御力がおすすめ。
追加能力による会心率アップの上限分を獲得するために素の防御力を4000まで目指して、残りは会心ダメージや属性ダメージに割り振ろう。
▶トンネル遺物
「死水に潜る先駆者」4セット
必殺技でデバフを付与でき、尚且つモチーフ光円錐+2凸で更にデバフ付与が可能なため、アベンチュリンの火力を上げることができる。
▶次元界オーナメント
「自転が止まったサルソット」
アベンチュリンの主力である必殺技と追加攻撃が強化され、会心率も盛れる。
「奔狼の都藍王朝」
自身を含む味方が追加攻撃を行う度に追加攻撃ダメージが増加するため、追加攻撃主体のアタッカーと編成する場合は選択肢としておすすめ。
- 編成
シールド型の存護なので基本的には誰とでも編成が可能だが、連続で再行動しバリアの継続ターンを急速に消費してしまうゼーレや、負傷によるHPの増減が重要な刃などのキャラとは編成しづらい。
どうしても刃と一緒に使いたい場合は、ジェイドも一緒に編成すると良いだろう。
追加能力である「ビンゴ!」を頻繁に発動させたい場合や、SP消費が気になる場合は、追加攻撃を持つキャラと編成するのが無難。
また編成する際にヘイト値の高い存護は一番端に配置するのが基本だが、拡散攻撃などをしてくる敵と戦闘する場合、アベンチュリンを中央に配置した方が「ブラインドベット」が貯まりやすい。
作中の動向
開拓・幕間「フューチャーズマーケット」
声のみで初登場。この時点でピノコニーの案件を任されたことがわかっており、任務の失敗で降格されたばかりのトパーズに対し名誉挽回のチャンスも兼ねて協力を仰ぐ。
開拓「喧噪と騒動」
元々カンパニーが所有していたピノコニーを取り戻すため、トパーズや他の部下と共に赴くが、招待状でチェックイン可能だったのは自分のみだった上に、持ち物検査で自身の基石を荷物ごと接収されてしまった。結果として、夢境内には技術開発部の顧問であり博識学会として来ているDr.レイシオとの2人で行くこととなった。
ほぼ丸腰の状態で持ち札が限られているため、少しでも協力者を得ようと様々な勢力に声をかける中、仮面の愚者である花火と接触。露骨に嫌悪と煽りを受けるも彼女の「"口の聞けない人"を仲間にしたら?」というヒントを基に、声の不調を「調和」の力で隠していた(声を出せない=口の聞けない人?)歌姫ロビンとの接触を試みる。
しかし、接触したタイミングでロビンが謎の記憶域ミーム「死」の襲撃に会い、夢境内では起こりえないはずの死を目の当たりにする。
その後、ブラックスワンと取引して、彼女に開拓者と使令らしき危険人物の黄泉を引きはがして貰い、夢境ホテルで開拓者に黄泉の危険性や夢境内で起こっている死についての情報を教えると共に、列車組との協力関係を持ち掛ける。
開拓「鳩たちの中の猫」
本クエストの実質的な主人公。
ピノコニーの真相を見つけ「ある目的」を果たすべく、開拓者に揺さぶりと交渉をかけて別れた後、自身の半生と共に壮大な準備に乗り出していく。
ボスエネミーとして
「十の石心」博戯の砂金石
スターピースカンパニー「戦略投資部」の高級幹部であり、「十の石心」の1人。基石を通して「存護」の使令の権能を借り受け、その身をダイスとして、死地に立ちながら生を手にする。
詳細は『博戯の砂金石』を参照。
余談
回避盾の構想案
初期段階でのアベンチュリンの構想の一つとして、ヘイトを溜めながら相手の攻撃を確率で回避する「回避盾」の案が存在していたが、実戦テストを重ねた結果全体攻撃や拡散攻撃等の要因によって最終的にアベンチュリン以外のパーティーメンバーが全滅したことに加え、回避が設定された敵を用意するとユーザーにとってネガティブな体験になるとして、この案は没となった。
また、アベンチュリン以外のパーティーメンバーが全滅したことについて、ライターの焼鳥氏は彼の出自を加味してか「これも何かの運命かもしれません」とコメントを残している。
ananとのコラボ
2024年4月10日発売のanan2393号増刊にてまさかのコラボが実現。表紙を飾るだけでなく、ロングインタビューも掲載されるとのこと。表紙になったイラストは、壁紙として配布された。
なお、作中の世界観では、「ステラ美学マガジン」という雑誌の取材を受けたことになっており、ホヨラボにて公開されたアベンチュリンのタイムラインにて、作中キャラからこれに対する反応を見ることが出来る。
余談だが、bilibiliにて公開されたアベンチュリン総監との1日デートの動画の最後でも表紙のイラストが使われている。公式は中国語版しか出していないが有志が日本語訳版の動画を上げているので興味がある方は是非「アベンチュリン デート動画」で検索してみて欲しい。
マイフレンドと共に踊る男
崩壊:スターレイルコミックマーケット104出展記念として「STARRAIL DISCO〜踊れ開拓者〜」という、アベンチュリンがメインとなる楽曲が発表された。ちなみにHoYoverse公式同人イベントHoYoFair公式チャンネルにて動画が公開されている。
内容はアベンチュリンをメインに、カンパニーやピノコニーで知り合ったマイフレンド達(中にはカンパニーと敵対している者まで)と共に夜を踊り明かすという、シンプルに楽しい楽曲である。
歌唱はなんと影山ヒロノブ氏。聖闘士星矢やドラゴンボールZのOPなど、有名な楽曲を熱く格好いい声で歌うアニソン界の代表歌手。先生なにやってんすか。
なお、アベンチュリンが孔雀と形容されるためか、動物公園の孔雀が友情出演している。
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