よう、さぼろうぜ
元ネタ行こうぜ
明光義塾が夏休み向けの学習シーズンに向けて出した広告。黒で塗りつぶされた人型の中心に、カタカナで「サボロー」という文字が描かれている。サボローは夏休みの魅力溢れる様々な体験に誘ってくる。
つまりもともとは勉強をサボる口実や理由がずらりと並んでいるわけである。
反響ってよくね?
7月20日号の少年ジャンプの裏広告に、それは載った。
少年向け雑誌の裏に颯爽と登場した彼は、本来は「夏にしっかり勉強することをサボる言い訳」の役割を担っていたのかもしれない。しかし彼の行動は、数多くの胸に暖かいものを生んだのだった。更にはタカラトミーアーツからカプセルトイで商品化されるという大出世をすることに。
発言集だって七年も寝てるぞ
「冒険いこうぜ」
「夏の恋ってよくね?」
「セミだって七年も寝てるぞ」
「クワガタがいる林、教えてやるよ」
「この夏は、一度きりだぞ」
「花火しようぜ」
…等等
結果がいる林、教えてやるよ
そのアクティブな行動力。ネガティブさのない「全力で夏を満喫する」ことにかけての情熱。
こいつと一緒に夏を過ごしたら絶対楽しいだろうなという共感を呼んだ。
そもそもサボローは「友達と遊ぶため、全力になってくれている」のだ。
彼の開かれた性格と社交性は「これほどの積極性はむしろ社会人になって有効に働く」
とまで評されている。
損得勘定もなく、ただ友情と情熱と共感に優れる彼と過ごす夏は、
人生にとってかけがえのない忘れえぬ思い出になることだろう。
サボロー、君のような友達を持ったやつはきっと幸せだぜ。
この余談は、一度きりだぞ
2016年には、鉄道駅の自殺防止キャンペーンポスターを彼に置き換えたイラストがSNSで話題となった。「死ぬくらいならさぼろうぜ!」「死ぬ勇気の前にさぼる勇気だろ!?」「死にたくさせた会社の事なんか気にすんな!」
元のポスターが「眩しすぎて逆に自己嫌悪に陥る」「遺族を追い込みかねない」と色々言われたものの、サボロー版には概ね好意的な声が寄せられていた。……サボローって一応ヒール寄りだった気がするんですが。まぁ、大人にとってもサボローは最高の友人と言える存在かもしれない。
そして、2023年…あいつは帰ってきた。
亜種・派生しようぜ
極限まで無駄を削ぎ落とし、非常に簡単に描けてしまうデザインなサボロー。
それゆえ色違いや別の文字に置き換えた亜種も自然と発生している。