プロレタリアート

ここは様々な統治生産流通機構が集結し、ある「プロジェクト」を推進するソア国。 この国で修理工房を営むトークトークさんは、自己再生産機械の擬似家族さんと一緒に暮らしています。 ある時、その擬似家族さんは何を思ったのか「修理工房を畳んで学校に入学しろ」と、一方的にトークトークさんに命じます。 「修理工房を売却したくない」と思ったトークトークさんは、擬似家族さんの真意を図りかねますが...？？？

ここは様々な統治生産流通機構が集結し、ある「プロジェクト」を推進するソア国。 この国のコケモモ農園にて小作人として働くンカパさんは、たったの6万種類の言語しか理解できません。 それを恥じているのは、ンカパさんの玄孫の言語学教授でした。 玄孫さんは、ンカパさんの農園でのお仕事を一時期休業して、多くの言語を学ばせるために学校に通うように懇願しますが、ひいひいお祖母ちゃんであるンカパさんはなかなか聞き入れてくれません。 そこで玄孫さんは、ある方法でンカパさんを学校に通わせるように仕向けようとしますが...？？？

久方ぶりの『んばんば』スピンオフを投稿します。 ダニエラさんは、シロップ漬けコケモモ缶詰の工場で働くライン工。 そのダニエラさんは、同僚のアイさんが工場を辞職して学校に再入学するという話を聞きます。 しかし、工場長も役員連中も、強欲で従業員を搾取することしか考えていません。 「絶っ対にアイツら（＝工場長と役員連中）はアイさんの60年間の有給休暇取得を却下するだろうから、工場長室のドアの外で班員一同聞き耳を立てて、機を観て『ストライキ！』って叫ぼうよ」 ...と、ダニエラさんはコケモモ封入第7班の班長に話を持ち掛けます。 果たして、長時間・低賃金労働にウンザリしていた班員全員の賛同を取り付けたダニエラさんの目論見は如何に...？

ここは様々な統治生産流通機構が集結し、ある「プロジェクト」を推進するソア国。 この国で労働階級として日々肉体労働に追われているパラさんは、自身の所属するコミューンから他の統治生産流通機構に「派遣作業員」として貸し出されています。 ある時、ネックさんをかわいがっている「ニート」の兄弟は、気まぐれでネックさんを学校に入学させようとします。 けれども、ネックさんは「他の社会集団に自分が労働力として貸し出されたことはコミューン評議会での決定事項。『ニート』といえども評議会の決定を覆すことはできない」と、けんもほろろ。 どうしてもネックさんを学校に通わせたい「ニート」の兄弟は一計を案じますが...？？？

『んばんば』スピンオフ小説第3弾。 「プロジェクト」参加統治生産流通機構のひとつであるアクトゥス・コミューン第1984サブコミューンの労働階級に所属するパラさんは、自身の所属するコミューンの昨50年度の財・サービスの生産量が前50年度のそれらを大幅に上回っていたために、「余剰労働力」として他の生産機構に「派遣労働者」の一員として貸し出されます。 そんなある日、自分を可愛がっている「ニート」（思考階級）の兄弟よりパラさんは学校に通うことを勧められます。 ところが、当のパラさんは「サブコミューン評議会の決定事項は絶対的なもので、たった1匹の『ニート」の言い分だけで自分が学校に通うわけにはいかない」とにべもなく断られます。 非合理的・非生産的、且つ無意味なことを思いつき、実行する事例も多々ある「ニート」の兄弟は大変困りましたが、あることを思いつきます。 その「あること」によって閑職に追いやられたパラさんは、何も考えないものの学校に行く気になります。 果たして、「ニート」の兄弟が思いついた「あること」とは...？

『んばんば』スピンオフ小説第2弾。 建設・土木工事現場の監督となるべく生成されたネックさんは、どの現場でも指示ミスや不注意により作業員を必ず労災に追いやってしまいます。 それを見かねたのが、ネックさんの48親等さん。 48親等さんは、ネックさんが工事現場での作業の監督中に上の空となって労働者3匹をスクラップに変えてしまいそうになったところを目の当たりにして、「コイツを学校に放り込んだろか...？」と考えます。 けれども、ネックさんはどうしても学校に行きたがりません。 そこで48親等さんは、交渉官の資格を持つ仕事の同僚にネックさんを学校に通う気にさせる方法を教えてもらうのですが...。

『んばんば』スピンオフ小説第5弾。 ズズ連邦出身のンカパさんは、ある日、言語学教授の玄孫（やしゃご）から「ひいひいお祖母ちゃん、学校に通って少しでも多くの言語を学んでほしいよ」とお願いされます。 6万種類の言語しか理解できないンカパさんですが、「これ以上多くの言語なんて覚えたくない」「学校に通うよりもコケモモ農園の小作人として労働する方が自分には性に合っている」と思い、玄孫さんからの要望をお断りしようとします。 しかし、これで諦める玄孫さんではありませんでした。 玄孫さんはいろいろとひいひいお祖母ちゃんが学校に通う気になれる方法を考えたのですが、その際に思いついて執った方法は、ひいひいお祖母ちゃんが胎児だった頃から可愛がっている計算機の「けーちゃん」を利用することでした。 その方法とは...？

『んばんば』スピンオフ。 ソア国先住民族出身のヒノ先生は、折角採用された学校を23時間でクビになってしまいます。 失意のうちに街中を歩く先生ですが、とある不動産の広告を目にして閃きます。 「そうだ！自分で学校を立ち上げれば、もう自分自身がクビになる心配はない！！」 「我ながら素晴らしいアイディアに閃いた」...などと思うヒノ先生は、早速不動産の所有者を蹴とばして起こし、本来ならば10の何十乗枚もの証券が必要なその不動産を、たったの炭筆1本分の値段で買い叩きます。 そして生徒を集めようとしますが...？？？

『んばんば』スピンオフ小説第4弾。 小さな修理工房にて修理工として働くヅバ株式会社出身のトークトークさんは、ある日、擬似家族さんから突然「修理工房を売却して学校に通え」と言われます。 修理工房を手放したくないトークトークさんは、擬似家族さんの言に反発するも、擬似家族さんはハンガーストライキにて対抗します。 トークトークさんは、かつての別の擬似家族さんに「修理工房を手放したくない」と相談しても明快な回答が出ません。 そして何時もコケモモを買いに行く先であるコケモモ水耕農園の小作人さんにお話ししても、その小作人さんは突然記憶喪失に罹ってしまいます。 そんなある時、トークトークさんは擬似家族さんが何故自分を学校に通わせようとしていたのか、その真意が判明します。 果たして、擬似家族さんは何故、トークトークさんの修理工房を売却させて学校に通わせようとしていたのか？ その意図は...？

ここは様々な統治資産流通機構が集結し、ある「プロジェクト」を推進するソア国。 この国に暮らすアイさんは、コケモモの缶詰工場に勤務するライン工です。 ある時、アイさんは自身の貯蓄ポイントが莫大に膨れ上がっていることに気づき、長年温めていた学校入学を決意します。 ところが、工場長はアイさんが60年も有給休暇を取得して学校に再入学することに難色を示し、どうしても首を縦に振ってくれません。 そんな時...？？？

ここは様々な統治生産流通機構が集結し、ある「プロジェクト」を推進するソア国。 この国で日夜建設・土木工事現場監督として働くネックさんは、どの現場に赴いても必ずヘマをやらかしては作業員を労災に追い込んでいます。 それを見かねたネックさんの親族は、ネックさんを学校に放り込もうとします。 けれども、当のネックさんは頑として学校への入学を拒絶します。 ほとほと困った親族ですが...？？？

「二次創作」ではないのですが、故・小松左京先生の作品『結晶星団』の堂々たるパクr...オマージュ作品のスピンオフ小説です。 とある「プロジェクト」のために、様々な統治生産流通機構（国家・企業・コミューンの総称）が集結しているソア国の、これまた様々な国家・企業・コミューン出身のキャラクターたちの、「聖ンバンバ学園」入学前の物語（と申しましても、拙作を読まれていない方にはご理解が難しいですが...）。 コイツらが学園入学前に、他のキャラクターたちとわちゃわちゃするお話を、pixivにて投稿の予定です。 但し、本シリーズを読まれるとドン引きされること請け合いですので、相応の覚悟を決めてお目通しされることをお勧めします。 「ピクシブ文芸」には投稿できないとは思いますが、皆さん、ご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます！