概要
『ヴァンパイア』シリーズで登場した魔界三大貴族の1つであるアーンスランド家の当主。
通称「魔王ベリオール」。
プレイヤーキャラであるサキュバス族のモリガン・アーンスランドの保護者であるが、血の繋がりは無い。
また、ゲーム本編では存在が語られるのみで本人は直接登場しないが、ベリオールの姿が描かれた設定イラストが存在している。
人物設定
身長200mを超す巨体に4本の腕と4つの目を持ち、その力は一般的な魔界獣数十万匹、デミトリ・マキシモフのようなA級魔界貴族数百人分に匹敵するなど、魔王に相応しい存在と言える。
魔力による物理的な攻撃力は理論上最強を誇り、魔力を高圧縮した矢を放つ技である「スケイルフォトン」は直撃すれば同格のガルナン・ヴォシュタルやジェダ・ドーマですら即死は免れないとの事である。
だが、それだけの実力を持ちながらも魔界の完全支配には興味が無く、むしろ魔界そのものを自分の肉体の一部と見なしているために魔界貴族同士の覇権争いなどといった火種をある程度放置しており、魔界の未来を第一に考えていたジェダからは「傍観者」と忌み嫌われていた。
もっとも、魔界に対して全く関心が無いわけではなく、魔界という不安定な世界を維持するために必要な強大な統率者を求めており、潜在的に魔界三大貴族に匹敵する魔力を持つモリガンに未来を託そうと考えていた。
シリーズの本編開始前に魔王の座を狙ったデミトリとの戦いでは彼を人間界へと追放して勝利を収めたが、その時に発生した「空間の破壊」で自身も大きなダメージを負ってしまい、以後少しずつ力が衰えるようになってしまう。
しかし、その時点でベリオールを追い詰める事ができるほどの実力を持ったガルナンとジェダは既に命を落としていたため、かろうじて魔界の均衡を保ち続けていた。
保護者としてのベリオール
人物像に関しては不明な点が多いものの、娘のモリガンに対しては肉親のような情もあったようである。
なお、養女として引き取られたモリガンは幼い頃から魔界三大貴族に匹敵する魔力を持っていたが、強大な魔力をコントロールできず、周囲に甚大な被害を与えて自滅する恐れがあったため、それを防ぐためにベリオールがモリガンの魔力の一部を封印していた。
本編での活躍
ヴァンパイア
存命しているものの、過去のデミトリとの戦いで負ったダメージが原因なのか、本作が開始した時点で隠居生活を送っていた模様。
モリガンを主人公とした外伝小説『赤い月の魔女』では、昏睡状態のまま眠り続けており、「数日に1度の弱弱しい呼吸を繰り返すのみ」と描写されている。
ヴァンパイアハンター
本作ではモリガンのエンディングでベリオールが死亡した事が語られている。
ヴァンパイアセイヴァー
既に故人。
自身の死で魔界のバランスが崩れ始め、それに呼応するかのごとく一度死亡したはずのジェダが甦り、更には生前に封印したモリガンの魔力の一部が別の存在へと変化していた。
関連タグ
ムンドゥス:カプコンにおける魔界の王繋がり。こちらはゲーム本編のラスボスとして登場していた。
外部リンク
第六回 妖魔のタイマン勝負格ゲー(後編) サイトリニューアル前のCAPCOM公式サイトに掲載されていたコラム集「カプコン伝説」のアーカイブ。ゲーメスト誌の短期連載広告で発表された記事の蔵出し資料。ベリオールのイラストが掲載されている。