概要
メガドライブ用RPGファンタシースター2に登場するバイオモンスター。瘤の集合体のような姿で、同族のうちこれのみ基本的な攻撃がパーティへの全体攻撃であるという特徴を持つ。
役割的には序盤のダンジョンなどに登場する一介の雑魚モンスターに過ぎないが、出現する時期に鑑みると、何らかの調整不足が疑われる程の強さを有しており、対策を済ませていないプレイヤーは勿論、運が悪ければ対策済みの者をも脅かす危険な敵となっている。これで苦汁を嘗めたプレイヤーも少なくないようで、ゲームのタイトルとマンカバーでネットを検索すると、警戒を呼びかける攻略サイトや被害を振り返るログなどが複数ヒットする。
解説
上述の特徴に加えて非常に高い攻撃力を持つ。そこまで順当に進んできたパーティであれば生息域の他モンスター達から受ける一撃のダメージは1桁台前半程度に留まるところ、これだけ20前後のダメージを全体攻撃で叩き込んで来るという、明らかに周りから浮いた存在である。RPGに於いてこの種の火力が頭抜けたモンスターは、それの代わりに脆い・鈍いなどの短所を持たせ帳尻を合わせてくるケースが多いが、厄介な事にマンカバーはそれなりの打たれ強さも備えている。
ニドのタワー
ゲーム開始から2番目に踏み込むダンジョンであるニドのタワーは特にこのモンスターによる全滅リスクが高い鬼門であり、この頃のパーティ側の事情をまとめると「開始直後で仲間が少なく、個々の育成状況もまだ未熟なため火力も耐久力も満足なものとは言えない」「このダンジョン最奥地に居るキーパーソンを見つけないと次の街に進めないため、その時点で立入可能な街で売られている初歩的な装備品にしか頼れない」などといった状況となっている。
そしてこの塔最上階ではマンカバーが複数で登場する場合があり、これはその時期で持ち得る最高の装備を揃えた状態でも若干の被弾を覚悟で押し切らねばならない程の難局となっている。事前回復を怠っていた場合やこちらの攻撃ミスが続いた場合、特に不意打ちで先手を取られた場所は全滅リスクがグンと跳ね上がる。またこのゲームは撤退の成功率があまり高くない事もあり、危ういと感じた時にはもう手遅れな場合が多い。
突出した強さに見合うだけの報酬が得られる訳でもないので、事後の回復の手間などを考えれば倒すメリットも薄い。生息域では極力エンカウントしないよう寄り道せず用事を済ませ、早めに次のエリアへ進むのが最善策と言える。
同族
バスカバー
最初のダンジョンであるシュレーン工場跡地などで登場する、マンカバーの下位モンスター。単体攻撃を仕掛けてくるのみで、さしたる特徴も無い。
プラネットカバー
ストーリー前半の山場となるダンジョンのアメダスで登場。こちらもそれ程威力のない単体攻撃と、分裂という増殖技を持つ。このゲームで分裂した個体は分裂元の残体力をコピーするので、ダメージを調整し生かさず殺さずの状況を作れば一撃で倒せる個体を量産可能。そのため同族最上位のモンスターでありながら、マンカバーと打って変わって経験値稼ぎの格好のカモとなっている。
