概要
セガ開発のメガドライブ用RPGファンタシースターⅡに登場するキャラクター。主人公の活躍を耳にし、協力すべく自宅へ訪ねてくる人物の一人。かつては不良少年だったが、バイオモンスターに苦しむ人々を見て長らく眠っていた正義感に火がつき、主人公の自宅の戸を叩く。
元ヤンらしい砕けた口調を使い、初対面時の口ぶりからネイへの恋慕を覗かせる青年。元々はエンジニアを目指していたが、取り扱う機械が悉く故障するために挫折し、ジャンク屋に転向している。戦闘・歩行グラフィックがヒューイとコンパチで、こちらは赤い上着と青い髪という派手な色彩になっている。
戦闘
機械を故障させる才能を昇華させ、機械系の敵を爆発させたり動作不良を引き起こすテクニックを多数身につける。但し機械系の敵が登場するのは中盤以降のため、それまでは少々影が薄くなる。武器に関してはハンターのルドガーに次いで銃の扱いに秀でており、近接戦闘用の武器も両手持ちのソード系以外を手広く使いこなす。
余談
- 派生作品の『ファンタシースターⅡテキストアドベンチャー』カインズ編ではモタビア星の首都パセオへ流れ着く前のカインズが描かれている。当時から壊し屋として知られているが、全くの機械音痴という訳でもなく、パーツを組み合わせて特殊な銃を自作する技能を見せる。また自宅のパソコンからマザーブレイン関連施設のセキュリティを解除する一幕があるなど、ハッキングの知識も持つ。ほか互いに好意を寄せ合う女性キャラが登場しており、後述の開発設定との齟齬も見受けられる。
- リメイク版『PHANTASY STAR GENERATION 2』では、主人公の自宅で「訓練」の指示を出しておけば待機中でも強化できるので、中盤敵が生物から機械へ切り替わる局面にも対応しやすくなった。
- 徳間書店発行の『ファンタシースターの世界』に引用された開発設定によれば、「アルゼンチンラテン系、日焼けした肌に黒い髪。20歳。捨て子だったがジャンク屋に拾われた。義務教育時代にしばしば学校をサボって暴走族と騒ぐ。猪突猛進な戦闘スタイルは族時代の名残。初恋の相手がネイ。」という旨が記されている。やや荒んだ少年時代を過ごしてきたのは製品版の設定と変わらないが、ルックスに関してはこの頃の設定と明確な変化があったことが窺える。