概要
セガ開発のメガドライブ用RPGファンタシースターⅡに登場するキャラクター。主人公の活躍を耳にし、協力すべく自宅へ訪ねてくる人物の一人。ウェーブがかった金髪が特徴の女性で、仲間で唯一、生年月日が明かされない。ルドガーに続いての戦いを生業とする仲間で、武力を無辜の人々に向ける悪質なハンターを狩るカウンタハンターという職に就いている。
戦闘
「ガンなんかは嫌いだが、刃物の扱いなら誰にも引けを取らない」と自負しており、ムチやナイフなどの近接武器と、刃を備えたブーメランのような武器スライサーの扱いに長ける。スライサーは本作において彼女を象徴する武器であり、TPなどのリソースを気にせず複数の敵を同時に攻撃できるので、雑魚戦で有利に立ち回れる。一方で防御力の高い敵や単体で登場するボスなどが相手だとダメージが伸び悩む傾向にある。
覚えるテクニックは戦闘に関するものに限定され、初歩的な攻撃2種にバフ2種、敵の体力を吸い取るファンビアの計5種となっている。因みに攻撃力バフとして後続作でも多用されるテクニックのシフタは彼女が使うものが初出となっている。
スライサーを主力とする戦闘スタイルやテクニックの習得傾向は、続編『千年紀の終りに』の主要キャラであるライラ・ブラングウェンへ引き継がれている。
余談
- 道中に登場するダンジョンであるロロンのゴミ捨て場にて、そこに居着いているモタビアンからおいしいケーキをお裾分けされるイベントがある。受け取った場合、ゲーム内ではパーティ全員がそれを食べてHPを10減らすのに対し、ゲームブック版では彼女だけがおいしく食すよう改変されており、後に食中毒を起こし脂汗を流しながら苦悶の表情を浮かべる様子がしっかりイラスト付きで描かれている。
- 派生作品の『ファンタシースターⅡテキストアドベンチャー』アーミア編では本編から2年前の彼女が登場、依頼によりモタビアンの窃盗団頭領を追う。サバイバル能力の高さを窺わせる描写があり、岩場に自生するキノコやサボテン、モタビアンの料理などを食して身体を癒す場面がある。
- リメイク版『PHANTASY STAR GENERATION 2』では、原作で使い勝手に難があったとされる仲間が上方修正されているのに対し、アーミアは特に強化されなかったので、相対的に立場が弱くなっている。
- 徳間書店発行の『ファンタシースターの世界』に引用された開発設定によれば、「モデルはナスターシャ・キンスキー。歳の頃は19歳前後。ロシア系。幼くして両親を亡くし、社会の底辺を生きていた。元はハンターだったが、後にカウンタハンターへ転向。狩ることに喜びを見出す、少々サディスティックな少女」という旨が記されている。あくまで開発段階での設定であり、このうちどこまでが作中に落とし込まれているかは不明だが、孤児設定は上述のテキストアドベンチャーでも言及がある。