ラッシュ・サイクス
らっしゅさいくす
CV:野島健児
"レムナント"が存在しない島に住んでいた青年。妹のイリーナと共に平穏に過ごしていたが、妹が誘拐されてしまったことをきっかけに島を出ることとなった。
妹の事になると無鉄砲になる。感情が豊かで、思ったことがすぐに顔に出るタイプ。
性格は明るく人懐っこい。物怖じしない、ある意味では礼儀知らず。
当初こそ拐われた妹・イリーナ以外視界に入っておらず、図々しい面が目立っていたがアスラム侯爵ダヴィッド・ナッサウの協力によって妹の救出に成功。
その後イリーナが独り立ちしていくにつれて世界との関わり方を考えるようになっていった。
不思議な力を秘めたタリスマンを持ち、両親がレムナント研究の第一人者ということもあってダヴィッドからは利用される立場であったが、徐々に打ち解けていき、のちに友人として対等の立場で利害を越えた関係となる。
妹のイリーナに対してはかなり過保護で、大切に思うあまり常に自分がそばで守っていなければという強い使命感を持っている(これは後述する彼の秘密にも関係しているのかもしれない)。
これは過去に「甘やかされて育った」というイリーナに嫉妬して森に放置するという意地悪をしたところ、彼女は疑いもせずラッシュを待ち続けたことから、あまりにも純真すぎる妹を心配する気持ちと、自身への罪悪感の裏返し。
主人公だけあって装備が自由であらゆる術法をマスターすることができる。腕力・知力とも成長率が高いがHPとAPの伸びは悪い。ほとんどのクラスに就くことができるためプレイヤーによって役割を変化させられる万能ユニット。
条件が揃えば超必殺技のマルチキャスト、物理バリアを張るタリスマンガード、レムナント・サイクロップスの召喚もできる。
しかし万能ではあるがシステム上たった一人で何もかもできるわけではなく、物理においてはラッシュよりも火力特化のユニットは複数存在しており、バイプレイヤー的なポジションに落ち着きやすい。
(術法においては極限育成をすればラッシュが最も術法威力が高くなりうる)
主人公ユニットだがユニオン(一般的なRPGでいうところのパーティ)から外すこともでき、一部イベントバトルでユニオンから外しておくと強化状態で乱入してくるなど、攻略上非常に有利になることもある。
以下ネタバレ
彼の母親は千年前、神皇帝に見初められた人物でレムナント契約を書き換える能力を持っていたとされる”マリオン・マーシャル”の末裔。妹のイリーナはその血を濃く継いでいるため、全世界のレムナントを掌握せんとするウィルフレッド・エルマイエンに狙われていた。
ラッシュが多数のレムナントを使いこなすことができるのはこの血脈によるもの。
以下更にネタバレ
……というのはミスリードで、実は覇王と同様に彼自身が意志を持った「管理者」という人型レムナントである。
かつては聖都エリュシオンの最奥聖域に安置されていたが、サイクス夫妻によって起動。しかし記憶と使命を忘れてしまっており、そのままサイクス夫妻の息子として育てられる。
彼があらゆるレムナントを使いこなすことができるのはこの「管理者」の能力によるものである。また、マリオン・マーシャルの血を引くイリーナに強く執着するのは彼がレムナントであることが関係していると思われるが、兄妹関係を逸脱しているものとはいい難い。
ラッシュが「管理者」としての機能を果たせなくなったため、同じく「管理者」であった覇王が起動し、レムナントが人間の道具に堕している現状を改善すべく動き出すことになった。
覇王は「神の遺産」として畏敬を集めていたレムナントが、時代が下るにつれ道具に成り下がっていったことで、いつか人間がレムナントの力で世界を消滅させかねないと危惧し、「始まりのレムナント」エリュシオンを用いて「すべてのレムナントの開放」を画策。
だが、この開放とは人間がレムナントに「喰われる」ことであり、すべてのレムナントの開放によって人は人でなくなることを意味していた。
しかしラッシュは「管理者」としてではなく、一人の人間としてダヴィッドらと協力。覇王の計画を阻止すべく、聖域にて覇王と激突。
死闘の果て、撃破はしたものの最後の力を振り絞ってレムナントの開放を断行する覇王に対し、ラッシュは同じく管理者の能力で「レムナントそのものを消去」することで阻止。全てのレムナントとともに消滅した。
「これからどうする気だ」
「さぁ?でも 帰るさ……あいつが待ってるからな」