ラルス(NieR_Reincarnation)
らるす
CV:小野賢章
「ニーアリィンカーネーション」に登場するキャラクター。
グリフの隊に所属する少年。
幼い頃に戦争に巻き込まれ、トラウマを背負った少年。彼の心は、深い憎しみに囚われていた。
復讐を果たすために力を望んだ少年は、自ら軍人となることを選んだ。
(公式設定より)
周りと馴れ合いをせず、問題ばかり起こしている。
その理由は彼の過去にあるようだ。
なおイラストはラルスタグの方がついてることが多い模様
出演作品 | NieR_Reincarnation |
---|---|
性別 | 男性 |
誕生日 | 不明 |
身長 | 164cm |
特技 | 早食い |
好きなもの | 肉 |
趣味 | 軍馬の世話(本人曰く当番の仕事をしているだけ) |
真暗は本編のすぐ後のこと。
勝利の祝杯を楽しむ男たちに対して、一人勝手な行動をしたラルスは反省の意を見せる———というわけもなく、その思考は自らが刺した男と、男の話が占領していた。
途中、仲間に褒められ恥ずかしくなったラルスはその場を離れ外に出る。
そこで、仲間の兵士に話かけられた。
兵士はラルスに問いかける。
「お前……敵軍の拠点で何をしていた?」
なぜかそんな質問をするか問い返すと、彼は敵拠点で自軍の機密事項のファイルを見つけ、それを不審に思い回収しようとすると何者かに阻害されたという。
疑いをかけられてるとわかったラルスは正直に、男が言ったこと以外のこれまでの出来事を語った。
兵士はラルスから離れてゆく。ラルスは問いかける。
「そのファイルはどうなったんだ?」
兵士はいう。
「余計なことは考えるな」
しかしじゃじゃ馬のラルスがそんな言葉で止まるはずがない。
彼はファイルが保管庫にあると踏んで、肩身の狭い思いをしながら、蜘蛛の巣を被り、突き進んだ。
なんとかたどり着いた保管庫。ラルスは目標のファイルを見つける。そこに記された文字。
『乳幼児拉致作戦概要』
ラルスは、敵国から優秀な遺伝子を持った乳児として誘拐された子供だった。
あまりの衝撃に座り込みそうになるラルス。しかし、その首元を戦闘用ナイフが狙っていた。
皮一枚で避けるラルス。それは彼に備わる野生の勘か、それとも優秀な遺伝子によるものか。
ラルスはすぐさま仮面をつけた襲撃者の腕を取り、関節を固め、仮面を剥ぎ取った。
そこには、ラルスに機密事項のファイルがあることを言った兵士の顔があった。
動揺するラルス。兵士はそのすきに腕をほどく。
「……余計なことは考えるなと……言ったはずだ……」
兵士はやぶれかぶれになったのか、感情のままに心の内をぶちまける。
「俺だってこんなこと……したいわけじゃない……!」
「仲間を後ろから刺すようなこと……」
兵士の昇格の話は嘘だった。
実際は国の諜報部隊に転属となり、国の秘密に近づく者を消せと命令されていた。
ラルスは目をつけられ、試されていたのだ。
兵士はラルスに襲いかかる。しかし冷静さを失った兵士は、小型ナイフを隠し持っていたラルスにとって狩るのは難しくなかった。
兵士は喉を抑えるが、溢れ出す血は止まらない。
気付けば動かなくなった兵士。
混乱する頭を整理することもできないまま、冷酷な真実を突き付けられ、仲間だったはずの男を殺し、信じられるものは何もない。
国も、仲間も、自分自身さえ。
『俺はいったい……なんのために生きればいい……』
呟きは静寂に吸い込まれる。
真暗後の話
軍を抜け出したラルス。同じように『乳幼児拉致作戦』により誘拐された子供たちを仲間にして、作戦の責任者に復讐する計画を立てる。
気づけばラルスは、仲間たちのリーダーとなっていた。
被害者を助けるために労働施設に襲撃する一団。途中身勝手な黒髪の仲間の行動にため息をつくも、ラルスは言う。
「お前が生きていてよかった」
しかしあるとき、突然彼らの根城に国軍が襲来し、逃げも隠れもする場所を失う。
ラルスは復讐を強行することを決める。一人でも行く、対応とするラルスに、黒髪筆頭に仲間たちは自分たちも行くと言った。
しかし仮眠後、黒髪の姿は消えていた。ラルスは彼が裏切ったことを知った。
〜中略〜
咲き誇る向日葵と、線路の上
夏の終わり
涼やかな風が吹き抜ける